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<バンコク>第3回ドラえもんDAY CAMP サファリ・ワールドへ行こう!

2016年3月9日 / 未分類

 2月27日(土)ドラえもんDAY CAMPでサファリ・ワールドへ行きました。集合時間の8時前になると、エンポリアム・スイートに子ども達の元気な声が聞こえてきます。おはよう!とご挨拶をすると、そこには大きくてきれいな赤い二階建てバスがお出迎え。バスの窓にはドラえもんが貼られ、引率に加わってくださる金子コーチが持つ旗にもドラえもんが付いています。これから楽しい遠足ができる!と、子ども達の気持ちが高まります。今日の参加者は3歳から小学2年生までの子ども達総勢21名、日本から参加の子もいます。縦割りのグループで行動し、遠足ならではの学びがたくさんできそうです!出発前恒例の行ってきます!のハグでは、なんだか少し心配そうなお母様方とは裏腹に、子ども達はうれしそうな表情をしていました。

 40人乗りのバスにゆったりと座ったら、出発の点呼をします。日本とは違い暑い土地なので、お弁当はクーラーボックスへ。さあ、出発です。バスの中ではリピーターの子がはじめて参加した子をリードして盛り上げてくれます。「大型バスに乗ってます~♪」と歌を歌ったり、季節の歌や、「ぞうさん」などの動物の歌を歌っているとすっかり楽しい雰囲気に!サファリへ行く準備として、先生が読むキリンの詩をみんなで復唱したり、バスの窓からの景色を見たりしました。バンコクに住んでいる子ども達はバスの移動に慣れていますが、「どんな木が生えていてどんな花が咲いているかな?建物はどうだろう?高層ビルもあるけれどバラックのような家もなるね」など、あえて注目してみました。普段からの友達同士だけでなく、いろいろな子と声をかけあって楽しいバスの時間をすごしていると、約50分ほどで渋滞もなくあっという間にサファリに到着しました。
 ゲートにはキリンと背丈比べをするものがあります。ここでは年齢の他に身長によって料金が違うそうです。日本との違いをまた一つ経験しました。ゲートを入るとキリンやゾウで飾られた噴水に虹がかかっていて、全員で記念写真を撮りました。

 まずはマリンパークエリアから見学します。マリンパークと言っても、海の生き物だけではありません。いろいろな生き物・動物たちが待っています。お出迎えしてくれたのは大きな鳥、あまりにもカラフルなのでオブジェかな?と思ったら、本物でした!檻の中にいるものもいれば、檻の外を歩いたり飛んだりしているものもいます。そんなところにもタイらしさを感じながら、さあどんどん奥へと入って行きましょう。

 途中で車輪付きの檻に入って移動中のトラの赤ちゃんに遭遇し、わーっと駆け寄る子ども達。「大きなネコみたいでかわいい!」ついつい見入って長く立ち止まってしまう子もいますが、そこは集団行動です。みんなのペースを意識して自分でしっかりと気を付けながら歩かなければいけません。家族だけのときとはわけが違います。お友達とペアになり、手をつないでお互いをフォローし合いながら、遅れないようについて行きます。どちらか一人が寄り道をしそうになると、もう一人が手を引っ張るというふうにします。二人してつい道をはずれそうになり、「ほらそこ、置いていくよ!」なんて怒られることもありつつ、小さな子も一緒に集団行動を学びます。

 さあ、今日の目当ての一つ、キリンのエリアへ向かいます。なんと、400頭ものキリンがお出迎え!背の高いキリンを観察するように、ウッドデッキのキリン・テラスが出来ていて、子ども達はそこのベンチでキリンをお絵描きします。自分達と同じ目線のその先に、大きなキリンのお顔が並んでいるので、キリンの視線にドキドキします!ここでドラえもんのポケットから出てきたのは「和凧」です。これは、1月のどんど焼のときに日本の子ども達がお絵描きをした凧と同じものです。骨組みもあり書きにくいところもありますが、「ヤマト糊」のヤマトさんからいただいた「シルキーツイスター」という水性クレヨンで、子ども達は喜んで描いていました。このクレヨンはとてもなめらかに描け、水を付けた筆でなぞると絵の具になるなど、いろいろな使い方が楽しめます。せっかくいただいた新しいお道具を大切に使っていくために、使い方も学びました。

 ここにいるのは「あみ目キリン」という種類です。キリンの表情がよく見える近さ、高さなので、日本では考えられないくらいキリンのことがわかってきます。一頭ずつ顔が違い、長い舌を出しているキリン。モデルのようにいろいろな表情を見せてくれます。まつ毛がとっても長くて目がまん丸なこともわかりました。15分~20分くらいで絵を仕上げたいところでしたが、慣れない上にここはタイのテンポ。少し予定よりも時間がかかってしまいました。オラウータンのショーが始まる時間になったので、ひとまずキリン・テラスを離れ一目散にショーの会場へ向かいます。
 満席の会場にノリノリの音楽が鳴ると、ムエタイのパンツをはいたオラウータンがロープにぶら下がって登場しました。この演出には子ども達も大興奮!楽器を演奏したりムエタイをするオラウータン(観戦役のオラウータンもいました!)に子ども達の目は釘づけ!その手の長さを感じ、いろいろなことができると知ったのでした。「オラウータンもたくさんお稽古したんだね」という子ども達の声が聞こえました。

 またキリン・テラスに戻り絵を仕上げたら、今度は餌付けに挑戦です。「よだれがすごい!」と言いながら、棒にバナナを刺してキリンにあげます。そういえばサファリに来る途中、窓からバナナがなった木を見たのでした。はじめは恐々餌付けしていた子も慣れてくると楽しそう。子ども達が横一列に並んで餌付けするので、気が付けばキリンも横一列に並んでいます。とても近いところでキリンを見ると、色の濃さに違いがあったり、ラクダのようなひげがあり耳の位置に特徴があるなど、意外な発見がありました。

 キリン・テラスを後にしました。園内には動物の絵の看板で案内があり、とても分かりやすく移動出来るようになっています。セイウチを観察していると拍手の仕草を見せてくれました。訓練されているのですね。「卵館」というのがあり、そこではダチョウなどの卵が孵化する様子を観察できます。孵化した赤ちゃん鳥が成長する過程も観察できるようになっていて、赤ちゃん鳥に餌付けすることもできました。すごい食欲に子ども達はびっくりしていました。ここではいろいろな卵や動物の骨も見ることができました。

 ゾウのショーがある会場へ来ました。開始までまだ時間があるので、今まで見てきた動物達をお絵描きしていました。やがてインドなどいろいろな国から来た観光客が集まってきましたが、私達のグループの小さな子ども達がリュックサックを背負っている姿を微笑ましく見てくださっているようでした。ゾウのショーではサーカスで見るような曲芸の披露や、サッカーをする場面もありました。芸達者なゾウはとても頭が良く、タイでは昔から王族とも深い繋がりがあり崇められている動物です。ゾウが長い鼻を使って器用に絵を描く姿に子ども達はびっくり!ゾウの絵が上手なものですから、自分達も上手に絵を描きたい!という気持ちになったようでした。ショーの後には近くでゾウを観察することができ、優しい目をしたゾウの皮膚には細かいしわがあり、そこに毛が生えていることを知ったり、ゾウに触ってみることもできました。

 お腹がぺこぺこになり、ランチタイムにしました。一度ゲートの外に出て屋根のあるところでお弁当をいただきました。今日のドラえもんキャンプにちなみ、ドラえもんの形をしたお弁当の子もいました。ご飯をいただきながら楽しそうに動物の話をし、あっという間にぺろりとお弁当を平らげる子ども達でした。お腹がいっぱいになり落ち着いたところでお絵描きタイムです。これはゾウが刺激になったのか、自分達から描きたいと言ったのでした。オラウータンのムエタイなど、午前中に観て印象的だったものをのびのびと描いていました。
 再び園内に戻り見学を再開します。歩いていると移動中のオラウータンに遭遇しました。触ってみたり、写真を撮らせていただきました。長くて人間みたいな手、大きな足をしているということがとてもよくわかりました。
 ボートでジャングル探検に出かけました。川の流れ、野生の動物という自然に加え、本物によく似せて作った動物もいます。急に水をかけられるしかけがあったり、お面を付けた部族の人形が矢を放ってきたりと、ちょっぴり怖くてキャーキャー言いながらも興味津々、目を輝かせる子ども達でした。家族を離れ、同年齢の子ども達と一緒だからこそチャレンジできることもあるように思います。ボートを降り、揺れる長いつり橋を渡ったところで休憩にしました。

 その後はジャングル内を歩いてまわります。少し行くと本物のワニがいました。柵があるものの、なかなかの近さです。地面と同系色のワニでした。休憩を挟みながらゲートを出てバスでサファリを周りました。ライオン、シマウマ、サイ、水牛、トラ、ラクダ、カバ、シカ、ペリカン、フラミンゴ!「水牛の角は大きいね!」「あれ?あっちに一頭だけ黒いラクダがいるよ!」バスで近くに行って窓から観てみると、それは泥だらけで黒くなったラクダだとわかりました。暑いのか、トラやクマは水浴びをしていました。好きな場所で停まりながら観察ができるので、合計1時間ほどかけてじっくりと動物たちを観察することができました。もしも再び来ることができたら、動物たちの動きをお絵描きしてみたいと思いました。

 金子コーチが作ってきてくださった桜餅をおやつにいただき、帰路につきました。バスの中ではお菓子を食べたり、小さな子は寝ている子もいました。無理もありません、約10キロほど歩いたのですから!帰りも心配していたほどの渋滞がなく、今日1日みんなでまとまって行動でき、少しも危険がなく有意義に過ごせたことにほっとしました。バスに乗り慣れている子ども達、車内も一つの遊び場のように楽しそうです。歌を歌ったり、『ほんとのおおきさ動物園』(学研マーケティング)で今日観てきた動物の復習をしたり『図解生き物が見ている世界』(学研)で人間の見え方と動物の見え方の違いなど、動物の世界について確認したりしてすごしました。

 日本では、なかなか今日のような見学はできません。今年は申年ですし、オラウータンを近くで観察していろいろな発見ができたことはとても良かったと思います。キリンを観察しているときに、インターネットをつかって日本のお稽古場の子ども達とつなぎました。早速、日本の新年長さん達もキリンの映像を見ながらキリンの絵を描くことに。バンコクの子ども達が新年長さん達に実況中継をすると、「いいなあ」と、とてもうらやましそうな新年長さん達でした。
 解散は17時、お迎えにみえたお母様達から「どうだった?」と聞かれるよりも前に、自分の方から楽しかったサファリ・ワールドの話をあふれ出るように話している子ども達でした。
 参加者アンケートには「朝、集合したときのバスを見て、子どもがすでに楽しんでいることがわかった」「家族で行くのとは違った経験になったと思うので、今回連れて行ってくれて良かったと思う」「まだ子どもが小さく、集団行動ができるか不安だったが、お兄さんお姉さんと楽しく遠足できたようで良かった」といった感想が寄せられました。こうしたご意見をいただけるだけでも、今回開催して良かったと感じています。
 数日後、キリンの絵を描いた凧をあげたという嬉しい報告もありました。凧をバンコクの空に高くあげる度に、みんなで行ったサファリ・ワールドのことを思い出してほしいと思っています。

 日本でも、いつか絶対連れて行って!といいながら工作でキリンを作りました。

<こひつじかい>2016年4月の予定

2016年3月8日 / 未分類

こひつじかいの2016年4月のご案内を致します。
皆さまのご参加をお待ちしております。
※定員になり次第、締め切らせていただきます。

≪遠足≫
★たけのこ掘り遠足<好評にて終了いたしました。>
日時:4月17日(日) 8:00〜17:00
対象:新年少以上
定員:20名
場所:関東近郊の竹林
詳細はこちら⇒たけのこ掘り遠足のお知らせ

<バンコク> 0歳からのパターンブロック・インストラクター養成講座 2日目

2016年3月8日 / 未分類

 2日目。実際に子ども達が学ぶ場に立ち合う、実践編の始まりです。この講座を受講された方の感想をいただいているので、それを交えながら様子をお伝えしたいと思います。
 会場のTOY BOXに、5歳から小学校低学年までの子ども達が次々とやって来ます。子ども達が力をたっぷり発揮できるよう、スタッフが保護者の方に退出をお薦めしていきます。子どもは親が見ているところと見ていないところでは、力の発揮ぶりがまるで変わるそうです。大丈夫かな?なんて心配は無用。お父様お母様がいなくなったことを誰も気に留めないほど、子ども達はすでに、パターンブロックの時間にワクワクしている様子!このパターンブロック教室は、リピーターがとても多く、勉強する気で来ている子なんて一人もいないよう。こんなふうに子ども達自ら興味をもって、自然な形で学習できることはとてもすばらしく、それを叶えてくれるのがパターンブロックの力なのです。
 この日は2月22日。ブロックを使って「2」を作るのですが、子ども達の手元には、いろんな2が出来上がります。それをさらに高く積み上げていきます。ビルに発展させる子どももいます。とても自由で個性を感じます。このあたりの活動を見ていた受講者は、「指導の中での先生の<返し>に注目してみると、どんな突拍子もない変化球も打ち返し、そのボールが飛んだ先を追いかけるうちに、子ども達はまたどんどん先へと興味の幅を広げ、パターンブロックの世界に引き込まれていくようです。子ども達の創造性やユニークな考え方を尊重し、それをより引き出せる<言葉がけ>を瞬時にしている先生。その言葉がけで、子ども達の目がダイアモンドみたいにきらきら輝く瞬間を、何度も目の当たりにしました。私にとって、それは初めて見る光景で、なんだか胸が熱くなる思いがしました。」とおっしゃっています。「言葉がけ」の大切さ、そのタイミングも含めて、受講者によく伝わったように思います。

「遊びながら学ぶ、学びながら遊ぶ」、遊びも学びも押し付けになっては意味がありません。第三者として、自分とは別の人格を「見守る」こと。インストラクターに必要なこの客観的な視点を、少しでも意識することで、ひいては家庭での子どもとの関係も変わってくるのかもしれません。
 いつもよりも短い活動時間に「もう終わり?」と名残しそうな子ども達。また来たい!という子ども達の様子を、受講者は見ることができました。

 さて、子ども達が帰った後は、再び講義に戻ります。実際にパターンブロックで遊びながら学ぶ子ども達を見たあと、「言葉がけ」「待つ」「手を出す」などのポイントについて、受講者が感じたことを含めてお話をしました。
 その後は「空」というお題での共同作業になります。制限時間内に仕上げて、3分間でプレゼンするというもの。まず一人が「虹を作りましょうか」と提案すると、「いいですね、いいですね」となり、さっそくみんなで虹作り。黙々…  黙々…あ、あれ?会話がありません。子ども達は遊びの中で自然と声を掛け合って「青いブロックをとって!」とか、「僕はこれを作るよ」とか、自然にコミュニケーションが生まれていたのですが、大人は少し様子が違うようです。もう一つ様子が違うのが、パターンブロックの展開力で、大人はつい固まった考えになってしまうのか、子ども達のようにはいかないもの。その難しさを知ったからこそ、パターンブロックのクラスをどのように盛り上げていくのか、インストラクターとして大切なことをよく理解できたのではないでしょうか。それでもなんとか力を合わせ、変わりやすい山の空模様を表現した作品が完成! プレゼンは誰がするのかという段階になり、またもや静まり返る参加者一同でしたが、一人の方が、「では私が」と言ってくださいました。

 さあ最後は筆記試験の時間です。「当たり前のことしか出していないので、難しいことはないですよ。でも東京での結果は散々でした」と言うと、笑いがおこったのも束の間。テスト用紙をめくったら、みなさん真剣な表情で取り組まれています。後である受講者からは「改めて問われると文字にならないことばかり。また、問題文すらしっかりと読めていなかったことに後から気付き、できればもうテストの結果は聞きたくありません」という感想が寄せられました。
 確かに、ほとんどの受講者にとっては筆記試験を受けること自体が久しぶりだったことと思います。そのために、理解したことを具体的にテストで表すことについてはうまくできなかったのかもしれません。けれども、そのこととこの講座を受講されたことで得られたものというのはリンクするわけではないのです。先ほどの受講者は次のようにもおっしゃっています。
 「この2日間、パターンブロックについて学ぶことは、子育てについて学ぶこととイコールでした。インストラクターとしての心得は、そのまま<子育ての心得>になると思います。焦らない、慌てない、諦めない、正解を勝手に決めて導かない。答えがないから面白い、答えがないから無限大。ただ与えるだけでは、このパターンブロックというツールの魅力は半分しか活きず、活かし方がわかって初めて、子どもの能力を無限に引き出して伸ばしていくことができるすばらしい学習材になるのだと思います。パターンブロックと先生に出会うまで、<ブロックはブロックであり、それ以上でも以下でもない>と思っていましたが、そうではありませんでした。正直、度肝を抜かれた気分です!今回、何の経験もない一保護者として、ただ娘にとっての良きインストラクターになれればと、まっさらな気持ちで受けましたが、大正解でした。忙しい日々で復習したりする時間は正直持てていませんが、それでも学んだことがたまに浮かんで、子育てを助けてくれます。パターンブロックを学んだのに、なんだか不思議です。シンプルなことを、丁寧に。小さなブロックをひとつひとつ並べるように、親子で日々の小さな一歩を重ねていきたいです。」

 この方の言葉に、今回の講座の第一の目当てがすべて込められていると思います。インストラクターとしての活動は、子どものことを学ばずにはできません。子ども一人ひとりに寄り添い、適切な言葉をかけながらブロックの力を活用してこそ、子ども達の能力を引き出すことができるのです。インストラクターであることと同時に一人の大人として、あたたかな目線で子ども達を導いていってほしいと願っています。実際にこの講座の受講者のほとんどは子どものいる方々。まずはご自身のお子さんに実践してみたい、というまとめで今回の講座が終わりました。
 日本でもバンコクでもこの講座ははじまったばかりです。多くの子ども達が遊びながら楽しく自信をもって学んでいけるように、パターンブロックと子ども達のことをよく理解したインストラクターが生まれるよう、尽力して参りたいと思っています。

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