<バンコク>2019年12月 巧緻性を通じての学びのクラス

2019年12月25日

《巧緻性を通じての学びのクラス》
冬休みに入り、普段に比べて時間の余裕があった今回は、絵本の世界へ大冒険と題して、お稽古を行いました。各回とも絵本、工作、クッキング、お絵描きなど分類するのは、きりがないほど盛り沢山の内容でしたが、子ども達は五感を駆使して、夢中になって取り組んでいました。大人の物差しでは測れない、可能性溢れるいわゆるゴールデンエイジ真っ只中だからこそ、子ども達には、学びは生活の中にあり、知識は繋がっているということが伝わればと願いながら、私自身も子ども達と一緒に作り上げる空間を楽しみに準備をして臨みました。

《やきそばの国》
絵本「やきそばばんばん」を読みました。テンポよく焼きそばが出来上がっていく様子に子ども達はあっという間に引き込まれます。そのあとで今のお話に出てきた材料を登場人物も含めて思い出しながら、順番に作り上げていきました。全ての材料が整ったら、焼きそばづくりスタートです。包丁の代わりにはさみを持ち、まるで絵本の世界へ入ってしまったかのような様子で美味しそうな焼きそばを作り上げました。盛り付けて食べる真似をしていると本当にお腹が空いてきてしまったので、休む暇なくクッキングに取り掛かりました。絵本も読み、工作もしたので焼きそばを作るイメージはばっちり!出来上がった焼きそばをみて子ども達はとっても嬉しそうでした。野菜やきのこなど具材たっぷり、ボリューム満点の焼きそばをあっという間に見事に完食しました。

《ぎょうざの国》
「今日は餃子でしょ?」と昨日に続けて参加している子ども達は、朝から張り切った表情です。昨日とは違い、絵本を読んだら早速餃子づくりを始めました。全員が餃子は食べたことはあっても、実際に作ったことがある子はごくわずかでした。餡を一から作ることで、何が入っているのかもだんだんわかってきました。包むのも初めてですが、一つ一つ丁寧に作っていくうちに形も整い、みんなで作った数はなんと160個!作っている間には数のクイズもして、頭も同時に働かせます。机いっぱいにきれいに並んだ餃子をみて「餃子屋さんみたい!」と達成感いっぱいです。
半分はみんなで美味しくいただき、もう半分は恭子先生のクリスマスパーティーへのお土産に持っていきました。みんなにご馳走し、見事に完売!小さな餃子屋さんたちは大満足の一日となりました。

《みその国》
みその仕込みは前日からはじまります。大豆をお水にひたし、明日にはどうなっているかなと楽しみにそれぞれお家へ帰りました。
当日、まずは大豆を比べるところから。もとの大豆との大きさの違いは一目瞭然で「大きくなってる!お水を吸ったの?」とまるで魔法をみているよう。そこからじっくりゆでていきます。ゆであがるまでに、大豆からできるものには何があるかを調べました。タイで売られている油の瓶には、大豆の絵が描かれているものがあり、大豆油があるということも新発見でした。
大豆がゆであがると、いよいよ味噌を仕込んでいきます。麹と塩、つぶした大豆を混ぜるときには、一人ひとり大きなボールに向かい、全身を使って「美味しくなーれ!」と願いと力を込めていきます。
お味噌ボールを均しながら詰めて、ようやく仕込みが完了です。あとは大事な子どもを育てるように寝かせます。みそづくりの間、繰り返し聞いていた手前みその歌の「うちの数だけ、みその味~♪」の通り、それぞれどんな味に仕上がるのかが楽しみです。

《すきま時間にひと工夫》
お料理をしていると、ちょっとしたすきま時間が沢山あります。1回1回は短い時間ですが、それだって貴重な時間ですし、合計すればかなりの長さになります。そこでクリスマスも間近なのでつるし飾りやアドベントカレンダーを作ってお部屋も飾ります。三ツ星レストランには及ばなくても、ひと工夫で「食」をより楽しめる彩り豊かな空間に変わり、子ども達のワクワクも倍増したようです。
そして、すきま時間に出来るほどのシンプルな工作ほど、普段から手先を使うことに馴染みのある子とそうでない子とで随分と差が出てきます。どんなに些細なことでも子ども達が自分でやる経験を沢山積ませてあげたいですね。

磯邊季里 @ 2019年12月25日 14:51 コメント: (0)

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