【ワジック教室・食育】秋の学びは「稲荷寿司御膳」から
2026年9月13日
季節の移ろいを感じながら、食を通して日本の文化に触れる——。
そんな時間を大切にしているワジック教室の秋コースが、いよいよ始まりました。
第1回は嗅覚の回。お稲荷さんをはじめとする身近な和食を題材に、食材の香りに注目しながら、子どもたちは御膳づくりに取り組みました。子ども達にとっては、見るもの、触れるもの、やってみることの一つひとつが新しい発見です。「食べる」だけではなく、食材に触れ、自分の手でつくり、みんなで味わう。その体験を通して、食への興味や日本の食文化への親しみが少しずつ育っていきます。
秋コースのはじまりに、子どもたちはどんな発見をしたのでしょうか。
献立
◯お稲荷さん2種
◯蓮根の胡麻和え
◯里芋のきぬかつぎ
◯豚汁
◯卵蒸し
◯旬の果物「林檎(祝・サン津軽)」


《どんな匂いがするかな?》
今日もまずは、お出汁を取ります。水が入った鍋に昆布をいれます。「これは、なに?」「わかめかな?」と話しながら始まりました。今回は嗅覚の回なので、それぞれの食材の匂いにも注目していきます。「昆布はどんな匂い?」「あ、匂い嗅ぎ忘れた!!」と昆布を入れた水をクンクン「何にも匂いがしない」とその次にお稲荷さんのお米を炊きます。グーパーグーパーしてお米を洗いお水を計って入れていきます。
次に豚汁のお野菜を切ります。まずは、にんじんです。にんじんは縦と横に半分ずつに切ります。すると、にんじんの断面が、虹の様に見えました。虹の形が残る様に薄切りしていきます。次にじゃがいもです。じゃがいもは、半分半分に切り、ひと口大にします。次に、こんにゃくです。こんにゃくはスプーンでちぎります。こんにゃくの黒いつぶつぶをドラゴンフルーツみたい!や恐竜みたい!さめみたい!と例えたり、こんにゃくがプルプルするのをプリンみたい!と話しながらあっという間に仕事が終わりました。
次に胡麻和えを作ります。鉢で胡麻をすります。つぶつぶ音が聞こえるように一生懸命潰します。しばらくすると潰れて「いい匂い!」と胡麻の匂いがしてきました。胡麻が潰れたら、砂糖と醤油を1対1で混ぜで味見をして足りなかったら、砂糖と醤油を足して混ぜで味見してを繰り返して、美味しくなったら、薄切りして、炒めたレンコンを加えて和えます。






《お稲荷さんづくり》
次はお稲荷さんづくりに入ります。まずお揚げを3つの部品に切り分けます。まだ煮る前の油揚げをみて、ふわふわしていてお布団みたい!と言いながら切っていました。切った油揚げをお鍋に綺麗に並べ、昆布と鰹節から取ったお出汁をおたまを使って丁寧に入れていきます。お出汁から立ちのぼる湯気をクンクン嗅いで「水がいい匂いになった!」と言った声に、周りの子たちもクンクン「いい匂い!お腹が空いた」と続きます。ひたひたになったら火にかけ砂糖と醤油を加えて煮ていきます。
煮ている間に炊けたご飯を大きなボウルに移し、うちわで扇ぎ冷まします。湯気が見えなくなるまで!と言って一生懸命うちわで扇ぎます。すし酢を加えると「すっぱくなった!」とお互いが起こす風で匂いの変化に気がついたようです。湯気が見えなくなったら、1つは青のり、もう1つは、細かく切ったレンコンを加え、切るように混ぜます。力を入れたらお餅になっちゃうよ!と気をつけながら混ぜます。



お揚げに味が染みこむまでにはまだ時間がかかるので、すでに煮たものを使って先にお稲荷さんづくりに取り掛かります。お揚げの両端のところは、口を破れないように優しく開けて、ご飯を掴み奥まで入るように詰めて、口を下に置いて並べていきます。口を下に向けて置くのが子ども達にとってはなかなか難しいようでした。ご飯の入れ具合によって「太っちょになっちゃった」「シワシワでやせっぽち」などひとつひとつ出来上がりが異なることも楽しみながら作っているうちに随分と手が慣れてきました。
自分たちで味付けをしたお揚げも煮えました。「よし、本番!」と一段とやる気が増して、我先にとお揚げを手に取ります。「まだちょっと熱いね」と言いながらも丁寧に口を開いてご飯を入れていきます。その様子をみて、お財布みたい!と例える子もいました。真ん中のトンネルみたいになっているところは、真ん中を切り長四角にして、まな板の上に置き、ご飯を敷いたらくるくると丸めていきます。「くるくると丸めてね!」と言うと、「車のタイヤみたいにね!」と次の子に教えていて、子ども達同士のほうがよっぽど上手に伝えられていると感心しました。



《何からできてる??》
すきま時間でもう一品。大きいボウルに卵を割り白身と黄身がしっかり混ざる様に混ぜます。しっかり混ざったら豆乳を加えてまた混ぜます。豆乳と卵を混ぜていると、「豆乳は何からできている?」という疑問があがりました。「牛乳は牛だし、ヤギかな?」と1人が言うと「ひつじ?」「ぶた?」と先入観のない答えが次々飛び出し、こちらも面白くなってきます。「動物じゃないよ!」というヒントをもらい、匂いも嗅いでみると「豆腐?あ、大豆!」とあっさり答えにたどり着きました。混ぜられたら、お出汁をお揚げの鍋に入れた時のお玉の練習を活かして、液を小さいお皿に移していきます。小さいから勢いよくやりすぎてしまうと溢れちゃうけど、ゆっくりやりすぎてもお玉を伝って溢れてしまうということに気がつき、みんなが上手にこぼすことなく移すことができました。そして蒸したら完成です!



今日の絵本はお出汁のお話です。お出汁ってどういうもの?分かるような分からないような不思議な存在です。お水だったのが、色も香りも味も変身するお出汁。素材によって違うお出汁になる。「きのこでも出汁が出るの?」「お母さんはお魚で出汁をとるよ!」「あ、パックのは見たことある!」など子ども達の反応も様々です。それでも1つ共通しているのは「お出汁=美味しい」というイメージを持っていること。これはまさに日本人の根っこなのかもしれません。
《美味しい記憶》
全て完成したら、ご飯を食べる準備を始めます!机を台布巾で拭き、お盆並べ、四角いお皿に笹の葉を乗せ、その上にれんこんのお稲荷さん、あおさのお稲荷さん、クルクル巻いたお稲荷さんと、蒸し卵、里芋、れんこんの胡麻和えを美味しそうに並べました。豚汁は右側、お箸は箸置きに並べました。おしぼりを濡らし絞り準備しました。全員準備が終わり、みんなでいただきます。まずは、ぱくっとお稲荷さんをみんな食べていました。蓮根がシャキシャキしていて美味しい!とみんなで話しながら食べていました。里芋は、下の方親指と人差し指で持ちぐっと力を入れると皮がツルッと剥けることを教えてもらい全員挑戦していました。デザートのりんごは、横に薄く切って、りんごの断面を見ると種が入っていた部分が星の形をしていることを発見しました。全員がデザートのりんごまで食べたところで一緒にごちそうさまをしました。



子ども達に色々な食材の匂いを嗅いでもらうと「○○みたい」とすぐに自分の知っているものに置き換えて答えてくれるので、匂いは五感の中で最も記憶を呼び起こすと言われている意味を実感できます。
手間ひまをかけお料理をすることで、部屋中が美味しい香りに包まれる。その中でみんなで食事を楽しんだ記憶が、子ども達の人生の中でまたいつか思い出されるかもしれない。と想像し、この秋コースも一回一回を大切に積み重ねていこうと心が引き締まりました。
《アルバム》
2026.9.12の写真はこちらです。子ども達の楽しそうな様子を感じてください。
アルバムはこちらから⇒ワジック教室20260912「稲荷寿司御膳」





