<こひつじかい>ママ特訓

2018年7月10日

7月1日(日)、年長のお子様8人のお母様方を対象にお稽古をしました。普段子ども達がどんなことをしているのか、子どもと同じ目線に合わせるために、普段のお稽古と同じことをお母様方にも体験して頂く日です。

先ずはプリントから。子ども達は2月から5月までの間に月一回の月例テストで毎回同じものを解き自宅でも復習を済ませているはずのもの。しかし!今回あたかも初めて見るような表情のお母様方がちらほら。予習よりも、お教室でやったことを自宅で、「繰り返し」復習することが大切です。

次に紙工作で紙芝居を作りました。こちらも子ども達は難なくこなしているものですが、お母様方は頭を抱えてしまう様子も。

ここで大切なのは、子どもにだけやらせないということです。お母様が一緒にやればお子様がどこができていないのか分かるはず。是非子どもにやらせる前にご自分で準備をしてみてください。

更に日常生活にも言えることですが、子どもに手をかけるということが現代では少なくなってきていると思います。例えば食事ではレトルトの調味料が発達し、簡単なワンプレートご飯やパスタが食卓に並ぶことが多くなっているはずです。このように生活を楽にする「キット」があることで、子育て自体も「キット化」してしまってはいませんか? プリントを繰り返し復習することも然り、子育てに手間暇かけることを厭わないようにしてください。

「十二支のしりとりえほん」の暗唱にも挑戦です! 絵本を見ずに耳だけで聞いて覚えます。これは想像以上に大変なことですが、子ども達と同じように耳を研ぎ澄ますことに集中してもらいます。お母様方も、携帯電話が普及する以前は電話番号を何件も暗記できていたのだから、きっとできるはず! これを機に、お子様と何かを暗記することでリハビリして下さいね。話はそれますが、昨今何かと話題の個人情報、お子様にはどのように伝えていますか? 大切な情報だから教えない、というご家庭もあるかもしれませんが、やはり万が一の時に備えて自分の住所や電話番号は知っておくべきです。その上でどうやってその情報を守ったら良いのか、話し合ってみてはいかがでしょうか?

言葉の貧困を防ぐには、ママの足し算が必要。

小学校に入学して作文を書く時に、巧緻な文章を書ける子とそうでは無い子の境目は何でしょう? 家庭での会話が一因に挙げられるはずです。文章の中に修飾語が無い、一文で言えることを二文に分けて話している、など表現のレベルが低い会話をしていませんか? 

普段の会話の中でたくさんの言葉のシャワーを浴びせて下さい。ただしミストシャワーのようにただ振りかけるのではなく、一つ一つの言葉を丁寧に体に染み込ませるように入れていきましょう。子どもと会話するときは、彼らの言葉に常に注目し聞き流さないこと。そして不十分なところは、大人が補ってあげることを忘れないで下さい。

3時間の特訓を終える頃には、お母様方は皆さんヘトヘトに。しかし、お稽古の最後に撮影した親子の記念写真を見返すと、それぞれがとても輝いて見えました! 子どもの気持ちを理解し、やり遂げた達成感があったのだと思います。これを機に、子どもとの向き合い方を再考し、より良い親子関係を築くきっかけとなってもらえたら幸いです。

(ママたちの特訓中に、子供たちが出かけた遠足エピソードは別編で!)

磯邊季里 @ 2018年07月10日 10:27 コメント: (0)

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