<こひつじかい>大蛇祭り遠足

2019年9月20日

いつものように子ども達が元気に集まってきました。
他の遠足では、行ってきますと電車に乗って出発しますが、今日は目的地まで自分たちの足だけで向かうまさしく「遠足」です。
商店街にならぶお店をみて「これは何屋さん?」とクイズをしながら、歩いていると、提灯が増えてきて、お祭りが近づいてきていることを感じさせます。

大蛇祭りは無形民俗文化財にも指定されている行事で、長さ10メートル、重さ150キロにもなる藁で作られた大蛇が町中を練り歩きます。
奥様神社に到着すると、大蛇はまだ社殿の中で静かに眠っていました。目覚める前の今がチャンスと大急ぎでお絵描きを始ました。大蛇を起こさないようそれぞれが静かに描き上げていきました。

しばらくしてお囃子が聞こえ始めました。神主さんを先頭に大勢の男の人たちが集まり、列になります。
いよいよ大蛇が出てきました。絵を描いていた時の想像を超えた長さの大蛇の登場に子ども達も息をのんで見守っていました。
小学生を筆頭に子ども達もしっかりと列を整え、大蛇の真横につき練り歩きが始まりました。
担いでいる方たちの「わっしょい!」「わっしょい!」の掛け合いに最初は小さな声で参戦していましたが、
中盤に差し掛かるころには自分たちも一緒に担いでいるかのように元気いっぱいになりました。

練り歩きを見届けた後、お祭りの開始時間までに少し時間の余裕があったので空いたスペースを使って体を動かします。
直線の道をを年少さんから時間差でスタートして猛ダッシュ!
後ろにタッチされないように、そして前に追いつくようにと全員が全力で走りました。

境内でのお祭りの他に地域の方々が子ども達のために毎年様々なゲームをご用意くださるので、まずはそちらに向かいました。
来年の東京パラリンピックでの競技にもなっているボッチャに挑戦。ルールをよく聞いて、チームごとに戦いました。
一回目はよく分からなくても、何度も並びなおして遊んでいるうちにコツを掴み、楽しんでいる様子をみて、
知らないこと・やったことのないことに出会ったとき、とにかくやってみる、そして繰り返すというのはどんな場面でも共通であると感じました。

歩いている途中で稲荷神社に立ち寄った際に「おいなりさんって食べたことある?」「うーん、、、分からない」という会話があったので
お弁当の他にお稲荷さんも味見してみました。実物をみせると「あ、知ってた!」と多くの子は名前を知らないだけだったということが判明しました。
きっと知っているだろうという大人の感覚を捨て、会話をすることの重要性を感じます。

いよいよ境内のお祭りに向かいます。お小遣いをしっかりと手に持ち、何をしようかまずは1周見て回ります。
かき氷や水あめを食べる子、わなげや射的、スーパーボールすくいなどのゲームをする子などそれぞれお祭りを楽しみました。
お稽古でお面を作ったからか、興味深げにお面屋さんを眺めている子もいました。

例年に比べて涼しい1日だったこともあり、まだまだ元気そうなので、帰りは年長さん小学生チームと年少さん年中さんチームに分かれてどちらが早く着くか競争をすることにしました。
年長さんと小学生は歩いて田園調布駅に向かいます。一方、年少さん、年中さんは予定通りの電車に乗って田園調布駅を目指します。
ノンストップでかなりの速さでずんずん進んでいきます。結果は歩きチームの圧勝、「電車に勝った!」と喜んでいました。

一日中歩き続け、日本の文化を肌で感じる一日となりました。
これからも自分の足でしっかりと歩んでいってくれることを願っています。

磯邊季里 @ 2019年09月20日 14:10 コメント: (0)

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