<バンコク>ドラえもんDAY CAMP2019 秋

2019年9月25日

雨季に入ったバンコクですが、キラキラ晴天の朝。BTS ASOKの駅に笑顔がいっぱいの子供たちが集合。いよいよ、バンコクの小さな旅のはじまりです。おそろいのTシャツをきて、ドラえもんグッズをリュックにつめ、BTSチケットを右手に出発。恒例のキャンプになっている子供たちがリーダーになり、勇ましく階段をのぼります。今日は、日本のモラルや、マナーを身につけることも大きな目的です。タイでは、子供たちのことを大切にしてくださり、電車などでも子供たちに席をゆずってくださいます。早速電車にのると、子供の数以上の大人の方が子供たちに声をかけ、席を空けてくださいました。ご厚意には、感謝をしながらも、日本では、元気な子供は席を譲る側。しっかりと足をパーにし、軸をつくり、そして背負っていたリュックはおなかにして、立っています。4つ目のSiamでスクンビット線をおり、シーロム線に乗り換えます。乗り換えは下のホーム。路線図をしっかりとみて、駅を数えて自分たちで、看板を見て動きます。車窓をたっぷりと楽しみながら、目的地のSaphan Taksin駅を下車。ぶらりタイの旅です。BTSはモノレールのような空の散歩。もちろん駅も上です。上から見た景色には、寺院のきらびやかな屋根や乗り物、そして町が広がって見えます。子供の目線からはなかなか見られない景色に目をまん丸くしたり、よく観察していました。階段を降り、ソンテオというトラックみたいな荷台に乗り込みました。なかなか子供たちも乗る機会がないので、大はしゃぎ。なんと目的地はシャングリラホテル。

最近は雨が多く、Chee Phraya Riverの水嵩がまし、ホテイアオイのような水草が川一面にぷかぷか浮かんでいます。ちょうどホテルの船着き場は緑一色になっていました。そばに大きなかめがあり、きれいに咲いた蓮の花と一緒に何十種類もの色とりどりのメダカたちが泳いでいました。次なる目的地、日曜礼拝をやっている寺院へ。昔ながらのタイの光景を見ながら、お散歩です。仏教徒のタイは、休日には大勢が訪れて、普段見られない姿の方々を見ることができました。きれいな建造物を早速スケッチ。真っ青な空に白と青のコンストラストがきれいに、また木造の赤と金が目に留まり、丁寧に描いていました。
小さなトゥクトゥクに乗り、River Cityまで。ぎゅうぎゅう詰めで、タイの風をきり、これまた子供たちの笑顔が爆発。商店街を通り抜け、意気揚々と走ってくれました。桟橋から緑の藻の浮く大波の川へボートに乗って、川を渡ります。救命道具を確かめたり、運転席をみたり、川をたくさんの船が行き交う様子にも目を見張ります。短い時間ですが、かなり冒険の時間でした。向こう岸では恭子先生がお出迎え。子供たちは大喜びです。先生にお目にかかったら、絵を描くスイッチがはいり、大きな蓮の像を描きます。ピンク、緑、目飛び込むその色彩に一枚一枚の花弁を丁寧に描き上げていきます。まだ10時前。とはいえ、子供たちはたくさんの探検をしているので、腹ペコです。小腹を満たすために、ドラえもんのクッキーでパワーを補給。

いよいよ、ICONSIAMに開店と同時に突入。タイの日差しの強い中で頑張ったので、中に入るとまるで南極。ペンギンたちがちょこちょこと歩いているかのようでした。早速探検スタート。中秋の名月のあとなので、お池の中の島にはたくさんのうさぎが折り紙で折られ、その上には、大きな月がありました。タイならではの果物、お菓子、飲み物をきょろきょろと探していると、Phi Ta Khonがお出迎え。お話の世界に連れて行ってくれるかのような表情を一生懸命見ながら、時には触って描いています。どの子も恭子先生が魔法をかけてくださっているので、夢中でポンキーを走らせます。出来上がった作品は本当に飛び出てくるようで、愛らしいものばかり。写真で撮ることが多くなった中、このような時間はきっと子供たちの忘れられない記憶となるでしょう。たくさんのタイの物産展をのぞいていると、タイのかごやほうき、うちわなどがありました。ちょうどお稽古で掃除道具や、食器など使い方や名前などを学んだところだったので、タイのものと日本のものの違いを考えたり、どんな材料でできているかも知ることができました。小さなほうきが売っていると思ったら、なんとペンや鉛筆でした。自分たちでお買い物をし、片手にほうきを持った子供たちは、まるでちびっこ魔女になったよう。歩きながら、柱をお掃除したり、踊ったり、これまた新しい遊びを発見しました。

子供たちの腹時計がお昼を知らせます。お母さまの愛情たっぷりのお弁当をいただきます。普段はお弁当の機会が滅多にないので、早起きをして、一緒に中秋の名月弁当を嬉しそうに食べている子もいました。
子供にとっては、どこでも遊び場。そして誰もが遊びを考える天才です。かくれんぼをしたり、当てっこゲームをしたり。そしてあたかも我が家のリビングにいるようにお絵描きをしています。

上からタイの水上マーケットの様子を描く際に、鋭いまなざしで一筆一筆描きあげる子供たちの真剣な姿に我々も目を奪われます。同じ題材でも、見る角度によって、子供たちの会話に変化が見られ、素晴らしい感覚を身につけていくようでした。お絵描きの次は味覚を研ぎ澄まします。早速様々なお店にいき、「これなんですか?(コトノカー?)」とタイ語で尋ね、試食をし、お買い物。カラフルなもち米にも、興味津々。タイの生活で、家族と一緒に出来ること、お友達と一緒だからこそ出来ることなどをあらゆる角度から堪能してほしいと思います。
リュックを背負って、子供たちだけでいると、タイではとても珍しい光景のようで、皆が声をかけてくれたり、注目を浴びます。小さな子供たちでも、日本の親善大使であり、おもてなしをしています。将来を担う子供たち、与えられた環境に留まるのではなく、自ら動くことで世界を広げ、日々遊び、学んでほしいと願ってやみません。

今回も恭子先生も支えてくださいました。子供たちに絵を描く面白さ、楽しさの魔法をかけてくださったおかげで、一日中たくさん絵を描くことができました。
私はいま、恭子先生が描かれた釜石の壁画を見ながら、この記事を書いています。コスモスが咲き乱れる秋のこすもす公園。壁画の奥の山からきれいな朝日が昇りました。
今日は、いよいよ、ラグビーワールドカップ、釜石鵜住居スタジアムでの開幕です。昨夜の釜石線は、応援に来た、フィジーやウルグアイの方で、スペイン語あり、英語ありと賑やかでした。釜石市×国連人口基金「釜石から世界に向けて発信」で世界にむけ、ナイロビサミットに向けて発信されています。NY・ロンドン・南アフリカなどの世界の方とタイムリーに話せることに驚きを感じつつ、ラグビーを通じて釜石が前進するために、私自身も何か行動できるように大切に今日を過ごします。キックオフまでは命をつなぐ未来館で、たくさんの方々と触れ合い、そして、皆の夢が詰まったスタジアムで声援をおくります。

磯邊季里 @ 2019年09月25日 20:10 コメント: (0)

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