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<こひつじかい>冬探し遠足

2016年2月23日 / 未分類

 2月14日に冬探し遠足に行ってきました。この日は朝から雨に見舞われ、急遽行き先が変更になりました。渋谷駅で集合し、そこから電車に乗ります。まるで、行き先が分からないミステリーツアーに行くかのように、子ども達はとてもワクワクした表情でした。電車に乗ること20分で綱島駅に到着です。そこから少し歩くと「綱島公園 こどもログハウス モッキ―」に着きました。

 このログハウスは、まるで秘密基地のような建物の中にたくさんの仕掛けがあります。二階建てになっており、ネットでできた階段や、積み木スペース、跳び箱、バスケットゴールなどを使って子ども達は思いっきり体を動かすことができました。ネットの上を歩いてみたり、丸太でできた平均台を走ってみます。時には足を踏み外したり、バランスを崩すこともありますが、こうして体の使い方を考えていきます。中には跳び箱の練習に夢中になる子どももいました。跳べなければ自分から何度も何度も練習をします。助走を伸ばしてみたり、手の着く位置を考えて挑戦していきます。最後には跳べなかったものを克服できたことは大きな自信になったでしょう。
 
汗だくになるまで体を動かしていると、空には太陽が出てきました。さっきまでの雨が嘘のような青空のもと、お昼ご飯を食べました。お母様が作ってくださった美味しいお弁当を夢中で食べていました。お弁当を食べ終わると、子ども達は冬探しに出かけます。嵐の後ということもあり、綱島公園内には大きな葉っぱや水たまりがたくさんありました。木に登って木の実を観察してみたりします。暦の上では春といっても、この公園ではまだ春の訪れを感じられません。さみしいような、冬らしい木々の様子を観察したら、次なる目的地に出発です。

 ここからは新年中以上の「にわとりチーム」と、キンダー・新年少の「ひよこチーム」に分かれて移動です。にわとりチームは隣の大倉山駅まで歩きます。電車で移動したひよこチームに負けないように、みんなで声を掛け合いながら頑張ります。急な坂道も走って駆け上がるほど元気でした。そしてあっという間に大倉山公園に到着しました。電車で行ったひよこチームも、最後の登坂は免れません。にわとりチームに負けじとがんばりました。

 大倉山公園には紅白の鮮やかな梅林が広がっていて、先ほどの公園とはうってかわり、春の訪れを感じることができます。背の高い木や、腰の曲がった木などたくさんの種類の梅の木がありました。梅の花をみるとき、子ども達は覚えたての木の芽の詩を口ずさみながら観察していました。早速、お絵かきに取り掛かります。花やつぼみを観察して、それぞれの梅の違いを考えました。真剣な表情で観察しながら描いていくと、スケッチブックには綺麗な梅の木が広がっていました。ある新年長さんは、絵を描くのがとても上手な新一年生のお兄さんのそばに陣取ります。お兄さんの描き方を参考にする!何て良い思いつきでしょう。成長目覚ましい新年長さん、この日はとても素敵に梅を描くことができ、通りがかりの大人の方々から褒めていただきました。この時に得られた自信はきっとこの先、きれいに花開いていくことでしょう。

 澄みきった青空の下、美しい梅の木を見ながら、もっともっと遊びたい元気な子ども達ですが、スケッチを終えるとお母様とお父様の待つ田園調布駅を目指して帰ります。誰も遅れることなくテキパキと移動することができ、無事到着しました。本格的な春の到来に向け、子ども達はどんな発見を重ねていくのでしょうね。まだ寒い日もありますが、ご家庭でも子どもと一緒になって春をひとつずつ数えていくことが、この時期ならではの楽しみになると良いと思います。

<東北復興支援>NHKラジオ第一放送 午後のまりやーじゅに参加しました。

2016年2月13日 / 未分類

今日は昨年12月23日(水・祝)にクリスマス・スペシャルとして放送された、NHKラジオ第一放送の午後のまりやーじゅに参加したときのことをご報告します。この番組は東日本大震災で甚大な被害に見舞われた釜石市の復興を願い、シープラザ釜石のイベント会場で公開生放送されたものです。放送当日は、釜石市にゆかりのあるゲストの方々をお招きし、たくさんの放送観覧者の方と一緒に、歌や音楽も交えた楽しい番組が進行しました。私は放送の前日に、NHK仙台のアナウンサーと一緒に、子ども達の大好きな場所である「こすもす公園」に集う方々にインタビューをするボランティア活動として、番組に参加させていただきました。

 東北復興支援としてのNHKラジオ放送は、2015年3月11日に岩手県陸前高田市の「奇跡の一本松」にスポットをあて、現地からの中継も交えた番組がありました。その少しあとの4月17日から19日の2泊3日で、こひつじかいでは釜石へキャンプに行きました。子ども達が安心して元気に遊べることを願い、地元で「創作農家こすもす」を営む藤井さんご夫妻を中心としたボランティアの方々が作ってくださたった「こすもす公園」、その公園内にある、公園で遊ぶ子ども達の心を明るく照らすような色鮮やかで大きな大きな壁画「希望の壁画」は2014年春に完成しました。2015年の4月には壁画に続いて「希望の鐘」が完成し、その祝賀イベントである古民家コンサートに参加することが、こひつじかいのキャンプの主な目的でした。ここで、東京から来た子ども達が釜石市で津波の恐ろしさ、自分の命を守る大切さなどを学び、震災からの復興のために活動していることを知り、そのことに心を動かされたNHKのご担当者が、クリスマスのスペシャル番組として釜石市での公開生放送を企画してくださったのでした。番組内ではJR釜石線SL銀河の汽笛も鳴るなど、全国に釜石を発信できたと、地元の方々にはとても喜んでいただけたようです。
 
 さて、こすもす公園の「希望の壁画」「希望の鐘」ですが、これを発案され、公園の場所などを提供してくださった釜石在住の藤井ご夫妻、制作・絵の指導にあたられたのは、タイのバンコク在住の画家、阿部恭子先生です。そして、数知れずたくさんの方々の協力や支えの結晶で実現しました。こひつじかいの子ども達が釜石市へキャンプに行き、東京では決してできない学びの機会をいただけたのも、恭子先生とのご縁があったおかげです。子どもが豊かに育っていくときに、家族以外の大人との関わりというスパイスがとても効くと思います。人と人とのご縁を大切にする先に、こういった貴重なスパイスが得られるのかもしれない。ご縁という不思議なものを大切にしようと改めて思わずにはいられません。

 放送前日のインタビューで、こすもす公園が子ども達を元気にするすばらしい場所であることをお伝えできたと思います。現在では地元の子ども達のみでなく、バスに乗って園児や小学生達が大勢やってきて楽しそうに遊んだり、公園遊びは卒業するような年齢の子も集い、穏やかに語らう場所となっていると聞きました。昔から子どもは遊びのなかで自然に学ぶ術を持っているもの。被災の心の傷を癒す力も、遊びの中で得られると信じています。そして、元気に遊ぶ子ども達の姿は、大人達を癒すパワーがあるものです。こすもす公園でインタビューをしながら、公園の由来を改めて伺うと身が引き締まる思いがしました。そして寒くてもへっちゃら!で遊ぶ子ども達の姿を見て、やはりこの公園があるからこそ得られる子ども達の笑顔があるのだということをしみじみと思いました。 

 インタビューのお供に、こすもすのお母さん(藤井さん)お手製の「甲子(かし)柿のアイスクリーム」をいただきました。このアイスクリームの美味しかったこと!甲子柿とは釜石市特産の柿で、収穫後に煙で燻して渋を抜くと柿の色が深紅に変わり、甘くとろりとした食感に変わるのだそうです。この日はアイスクリームをいただきましたが、この柿を使ったドレッシングもあるそうです。地元の特産品を新しいアイディアで美味しいものに発展させていくパワーには感服しました。

 先述の恭子先生ですが、この度絵本作家の指田先生とご一緒に、子どもの被災体験、「希望の壁画」「希望の鐘」を題材にした絵本「あしたがすき」を出されました。昨年春の古民家コンサートでは、子ども達が歌った組曲に合わせ、恭子先生が描いた絵をアニメーション化し、動画にして流していました。それをもとに指田先生とあたためた内容が、絵本となって完成したのです。コンサートに参加した子ども達が絵本を観たとき、絵が動画のようによみがえってみえると言います。今度は動かない絵本になったけれども、子ども達は受け取った瞬間にストーリーを語れるくらい、動きのあるものになったのでした。

 クリスマス・スペシャルのラジオ放送を聴き返す機会をいただきました。放送中には、FAXで釜石キャンプに参加したこどもたちが、メッセージをおくり、子ども達も参加出来ました。便利なものができたからこそ、離れていても心が一つになれるのを、お母さんを始めスタッフの方々とも実感しました。2月下旬にはバンコクで恭子先生にお目にかかり、子どものためのイベントをご一緒します。そして、3周年のこの4月にはこひつじかいの子ども達を連れて再び東北キャンプへ参ります。改めて初心に戻り、私達には何ができるのだろうと考えます。小さなことでも復興支援活動を続けること。続けるなかで、子ども達に感じてほしい。地震と津波のことも、こすもす公園がどのように出来、そこに集う人達にどんな思いがあるのかを、伝えていってほしいと切に願っています。

0歳からのパターンブロックインストラクター養成講座開講2日目

2016年2月8日 / 未分類

講習2日目はワークショップ中心の内容です。初日とは違ったグループでの作業になります。一人が先生になってお題を出し、他の人がパターンブロックでお題に則して何かを作ります。あるグループのお題は「花」でした。できあがったお花は色々なところに違いがあります。「これは何の花?どのように考えたの?」など、会話を発展させていくことも考えてみます。

 次に、グループ全員でお店屋さんごっこ遊びを考えます。パターンブロックを品物やお金に見立ててお買い物のやりとりをすると、そこで置き換えが生まれることに気付きます。最後にパターンブロックを片付けるとき、どこが早く片づけられるかの競争をすると、「手際よく」片付けることを考えるきっかけになります。そこには「分別」の要素もあり、小さなうちから自然と、きちんと片付けられるような学びにつながります。

 緑色の正三角形のブロックを使ってグループで大きな木をつくろうとすると、平面に広がる木や高く積まれた木ができあがりました。どれも正解です。想像力が広がります。

 今回の講習では、パターンブロックのインストラクターに認定するためのテストが行われます。まずはじめにグループワークでのテストをしました。「空」というテーマが与えられ、机をキャンバスにしてパターンブロックでグループで考える「空」を描きます。完成後の発表では1グループにつき3分でプレゼンテーションを行い、メンバーが一人ずつ感想を発表しました。

 和やかな空気はここまで。個人でのパターンブロックのテスト、筆記試験と続きます。テストを受けること自体、久しぶりの方も多かったのかもしれません。制限時間にドキドキしながら取り組む大人達・・・!最後の最後まで、本当にお疲れさまでした。

 2日間にわたり開講しましたパターンブロックインストラクター養成講座、はじめての開催で改善すべき点もあることと思います。受講目的は様々にあり、それぞれに則したアプローチが必要になってくると思います。受講された皆さまのご意見を頂戴し、より良い講座に育てて参りたいと考えています。

 今回の講義でも強調してお話ししたのは、親や指導者はパターンブロックを、子どもが自分自身で考える力を持ち、生き生きと育つことに役立ててほしいということです。今の世の中は便利なものがたくさんある一方で、以前なら子どもが自然に学べた機会を逸している一面があるということ。多くの情報があるために、かえって「とことんやる」に至らずにつまみ食い状態で終わる落とし穴も多いということ。小学校や中学校受験での成功を第一に子育てを考えがちで、子どもが遊びのなかで学ぶ大切さを忘れているということ。パターンブロックを活用して親や指導者が子どもと一緒に遊べば、これらの子育ての落とし穴に落ちずにすむことでしょう。シンプルなパターンブロック一つでいろいろと工夫をして楽しめるので、他の玩具をあれこれ買う必要はなく、想像力やコミュニケーション力が育まれ、そして何よりも親や指導者と楽しい時間を共有するなかで、子どもが自然と様々なことを学んでいけるのです。

 工夫して遊び、考える楽しさを味わったりできる喜びを感じることで、子どもは自信を持ち、何事にもチャレンジしようという意欲がもてるものです。パターンブロックのインストラクターには、ぜひ子ども達がこのような道をたどれるような、上から目線ではない愛情のある言葉がけをしていってほしいと思います。

 講義中に何度となくこぼれた、受講者の皆さまの笑い声を思い出しています。笑い声が聴けたのは、皆さまが楽しんでパターンブロックに接することができたからだと思います。今回はこのことだけでも、開催した意義があったと考えています。これからももっと多くの方や次のステージを必要とする方に、パターンブロックの活用方法をお伝えして参ります。次回もどうぞ、ご期待くださいませ。

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