【ワジック教室・食育】夏コース第3回は七夕素麺

2025年7月7日

もうすぐ七夕なので、今回の献立は七夕素麺です。お料理中に聞こえてくる様々な音や声、「聞く」ということに注目しながら涼し気な御膳に仕上げました。

献立

◯七夕そうめん
◯茄子の煮浸し
◯胡麻和え
◯星型牛乳寒天

お料理を始める前に、前回仕込んだお醤油の様子をみんなで確認します。
この前は砂浜のように麹が塩水の中をさらさら動くようでしたが、2週間たってドロドロに。そしてペットボトルが膨れてカチンコチンになっています。キャップを少しずつ回していくと「シューッ」と小さな音が聞こえてきました。音を聞こうと、賑やかだった部屋が静まり返ります。さらに「シューッ、シューッ」と音が強くなってくると、ブクブクと泡が勢いよく出てきてペットボトルから溢れそうになりました。キャップがとれるとペットボトルはベコベコ柔らかくなりました。仕込んだ時には、麹は生きているというのがイメージできなかった子どもたちも、「息をしてるのかな」と発酵のちからを感じられたようです。

お料理を進めていくと、音が合図になっていることが沢山あることに気がつきます。
卵を割るのに机にあてていくと「コツコツ、コツコツ、カチャ」ヒビが入ったことを教えてくれます。
胡麻を擂るのにも「ゴリゴリ、パチパチ、プチプチ」と音がしていたのがサラサラになっていくにつれて聞こえなくなります。これがそろそろ味付けしよう!の合図です。
そうめんを茹でるお湯が沸いたかもボコボコと出てくる空気の泡の音の早さで「良さそう!」と自分たちでタイミングをとっていきます。
他にも錦糸卵を焼くフライパンの温度も卵を入れた時の「ジュ―ッ」という音で分かります。
子どもたちもその音の合図を聞き逃さないように、自然と目の前のお料理に集中していくのが感じられました。

食材や調理過程で出てくる音を聞くほかに、お料理の手順を真似するのにも「聞く」が役に立ちます。
ズッキーニを切るときは「トントントントン」、茄子の皮に切り込みを入れるときは「手前から奥にスー、スー」などお手本を聞いたとおりにリズムを真似っこしてみます。目で見たものを再現しようるするとやりたい気持ちが強くて力が入ったり、慎重になりすぎてゆっくりになったりうまくいかないものが、口でも言いながら同じリズムで動かしてみると意外と早くきれいに、形もそろって出来ちゃうものです。「うまくできるかな?」という心配な気持ちもどこかに飛んでいって、みんなが「次やってみたい」と取り組んでくれたのであっという間にお野菜の下準備も整いました。

だんだんと「聞いて」と言わなくても子ども達同士で様々な音を発見できるようになってきました。お隣同士で、卵を溶く作業と胡麻を擂る作業をしていると「卵はかちゃかちゃ、胡麻はプチプチ」と聞こえた音を表現したり、コリンキーという生で食べられるかぼちゃの種をとるときには「サクサクしてる」、飾っていた笹の葉は「サラサラ、歌と一緒だ」など音を比べて楽しんでいました。

七夕の絵本を読んで一呼吸ついたら、配膳と盛り付けに取り掛かります。
今日は机も天の川のように長く繋げてみることにしました。そうめんは1人ずつ自分のお椀に盛り付けていきます。錦糸卵を真ん中に盛ったら、短冊切りにした胡瓜と星型に抜いたコリンキーを手前に立てかけて完成です。胡麻和えを入れる器は「真筍」という筍から竹になる途中の、夏のはじめに採れるもので作った食べられる器です。
そしてみんなお待ちかねのデザート。星形に抜いた牛乳寒天のまわりにサクランボのコンポートと摘みたてブルーベリーを飾って七夕御膳が出来上がりました。

2025.7.5の写真はこちらです。子ども達の楽しそうな様子を感じてください。
アルバムはこちらから⇒20250705「七夕御膳」

磯邊季里 @ 2025年07月07日 04:57 コメント: (0)

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