【ワジック教室・食育】夏のはじめは手作りおにぎり!

2025年6月8日

夏の一回目の今日は、田植えも近いということでおにぎり御膳を作ります。おにぎりに合わせるおかずは、玉葱づくし。群馬からの規格外玉葱を箱いっぱいいただいたので、その玉葱をお料理します。

献立

〇手作りおにぎり
〇梅・じゃこ・昆布・かつおぶし
〇新玉葱のお味噌汁
〇新玉葱のしゃきしゃきサラダ
〇新玉葱胡麻和え
〇新玉葱の肉詰め
〇きんかん卵の出汁煮
〇旬の味「梅ジュース」

準備するなり、いっぱい並んだ玉葱を見つけた子どもたち。「こんなに沢山どうしたの?」「全部食べられるかな??」と話しながら、まずは、1人ひとつずつ、玉葱の皮を剥きます。2歳から小学1年生までの10人で、玉葱の箱を囲んで、せっせと剥いていきます。「どこまで剥くの?もう剥けた?」とお手本に剥いた玉葱と色をくらべます。玉葱が真っ白になった人から、そのたまねぎを輪切りに切ります。上をチョン、下をチョン、真ん中チョンと言いながら、輪切りにし並べると、20個の白い目玉が並んだようです。その目玉の真ん中をそれぞれがくり抜いて肉詰めの準備です。
早くできた人から、さらに玉葱をむいて、これは先生が薄切りにトントントンと切って水にさらし、サラダと胡麻和えで食べる準備です。

玉葱を切った断面を見ていると切った瞬間に白い汁が出てくることを見つけ、「玉葱も泣いてるのかな?」とじっと観察。するとあっという間にお部屋中が玉葱の匂いでいっぱいに。みんなの目も真っ赤になっています。大人も子どもも全員で「目が痛い」「玉葱の匂いがすごい」と玉葱のパワーを体感。お部屋は窓を開けて換気して、ちょっとお出かけ。みんなで並んで屋上に美味しい空気を吸いに行きます。屋上で育てているナスとピーマンに、さっきお米を研いだ研ぎ汁を順番にあげます。小さいナスの子どもや、ずいぶん大きくなってきているピーマンを観察しました。

屋上散歩はいい気分転換になり、お部屋に戻った子どもたちは一段と働き者に。
玉葱の肉詰めの肉だねをこね、玉葱に詰める。胡麻和えの和え衣を作る。とっておいたお出汁でお味噌汁を作る。などなど、10人全員が活気に満ちてよく動きます。肉詰めの味付けは醤油を濾したときに残った「もろみ」、胡麻和えは手作り醤油とお砂糖、味噌汁は昆布と鰹節たっぷりで引いたお出汁に手作り味噌と美味しい玉葱と自分たちで仕込んだ調味料が合わさって美味しいお料理に変身します。
この間にも、気がついた人が玉葱の皮ををほうきではき、洗い物が洗ってあれば拭き、手洗い場の水が飛び散っていたら雑巾で拭く姿があちこちで見られました。「次は何するの?」と聞くのではなく「あ、これをやろう!」と自ら行動してくれるので、自然とお部屋全体に活気があふれてきます。
そして、大人たちを驚かせたのが、金柑卵の薄皮剥がし。大きな子だとできるかな?と思いじゅんびしていたのに、全員が金柑卵を指を加減して撫でて、卵を崩すことなく薄皮を綺麗に剥くことができました!この金柑卵はお出汁とお醤油で煮ていただきます。

ここまできたら、絵本を読んで一息つきます。配膳をして、あとはおにぎりを作るだけです。
お椀に入れたご飯を、お椀の中で転がしたあと、濡らした手で優しく握ります。
にぎるという言葉のイメージから、力が強すぎて形にならなかったりとシンプルですが案外手こずることの多いおにぎり作り。うまく握れると「出来た!」と嬉しそうな表情が見られました。
自分の食べる2つのおにぎりができると、お皿に乗せて、全員座って「いただきます!」 
おにぎりは、お海苔を巻いたり、おかか、しらす、梅干しなど好きな具を乗せて頬張ります。初めて食べる金柑卵も、挑戦する子がたくさん。玉ねぎの肉詰めも、お味噌汁も「おいしい〜」。とても楽しく、賑やかにいただくことができました。

一度は強烈なたまねぎの匂いに驚きましたが、それにも負けず、全員が自分で考えて動けたパワフルな回になりました。玉ねぎは、種の植え付けから、収穫まで約半年と時間・手間がかかるお野菜だそうです。土の栄養によって味に大きく違いがでて、おからを干したものをあげると大豆の栄養と甘味が加わり、血液もサラサラに。そんな玉葱のパワーを美味しくいただいて、元気いっぱいに夏コースのスタートを切ることが出来ました。

2025.6.7の写真はこちらです。子ども達の楽しそうな様子を感じてください。
アルバムはこちらから⇒20250607「手作りおにぎり御膳」

磯邊季里 @ 2025年06月08日 10:30 コメント: (0)

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