<五感磨き遠足>稲刈りに行ってきました!

2022年10月3日

《稲の絨毯》
今日は、雲一つない快晴で10月とは思えない暑さの中での稲刈り遠足となりました。
集合場所の城山公園から少し離れた田んぼに移動しました。その途中では、大きな鯉が泳いでいる池の岩の道を慎重に渡ったり、道端に生えている金木犀の花の匂いをかいだり、カラスウリの実を観察したりしました。短い移動の間に沢山の秋の花も見つけました。
田んぼにつくと、一面に黄金色に輝く稲が広がっていました。全く刈られていない状態なので、まずは足の踏み場をつくる作業から始まりました。スタッフの方々が手際よく手前の部分を刈って、束ねる様子をこれからの自分たちに重ね合わせてお絵描きをしました。田んぼ一面に広がる黄金色の稲をよく観察して、特徴をとらえながら一本一本丁寧に描いていました。田んぼに立てられている案山子や雲が全くない青空も描き、稲刈りへのイメージを膨らませました。
稲刈りが始まる前に田んぼをお散歩しました。自分たちよりも遥かに背の高いすすきやソーセージのようなガマの穂、秋の七草の1つのオミナエシも見つけました。そしてお隣の田んぼの方たちがコンバインを使って稲を刈っていくのも見学しました。学校の社会の授業でお米について学んだ子が、コンバインで収穫した後はすぐにカントリーエレベータに運ばれていくんだよと教えてくれました。この作業はその日のうちにすぐやらないとお米がだめになってしまうそうです。

スタッフの方々が刈った稲を干す作業から始めます。「束を6:4に分けて✕をつくる」はじめは何を言われているのか分からない幼稚園生たちでしたが、わかったふりをせず何度もかみ砕いて教えていただくうちに半分、5:5、右手と左手が同じ太さになるが同義語で、6:4は多い方と少ない方に分けることを意味することを理解してきました。干すときに多い方、少ない方を交互にしていくためにとても大切だそうです。この作業をしながら、自分たちが刈った稲を束ねるときの太さをどのくらいにすればよいのかも確認しました。

《1歩ずつ進む》
ようやく待ちに待った稲刈りの時間です。男の子チームと女の子の2チームに分かれ、それぞれのチームの担当のスタッフの方から、稲刈りの重要な道具であるカマの使い方を教わりました。まず、カマは自分やお友達を傷つける危険のある刃物なので、移動のときには逆手に持つことを教わりました。子どもたちは逆手で持つことに慣れていなかったのか、歩いている時に持ち替えてしまうこともありましたが、それでも危ないものを持っていることに、しっかりと注意して移動することができているように感じました。続いて、本番の稲刈りのときには、左手で稲をつかみ右手に持ったカマを引きながら切ることを教わりました。最初は、小さな手で稲の束をつかむことや、稲を切るカマの向き、大人に比べると弱い力でカマを引くことに苦戦していました。それでも、投げ出すことなく続けていると、段々と慣れてきたのか、稲の束をしっかりとつかみ、カマを上手に使って刈ることができるようになりました。自分の担当する列にある稲を一束一束丁寧に刈っていきました。
稲刈り仕事の後は、お弁当の時間でした。午後のお仕事のために、ご飯を食べて力を貯めました。

《コツをみつける》
お昼ご飯を食べ終わったらまた作業を再開です。
次の作業は、刈った稲を麻紐で束ねる作業です。1束の太さは、大人が一掴みできるぐらいの太さなので、子供たちにとっては持つことにも工夫が必要です。束ね方は、麻紐を2周させて固結びできつく縛ります。干す時にうまく干せるように紐を結ぶ位置にも気をつけなければなりません。自分の身長と同じくらいの稲を束ねるのに最初は悪戦苦闘します。どうすればうまく束ねることが出来るのか?みんなで考えます。地面に置いてやってみよう!足で挟んでやってみよう!大人から教えてもらうだけではなく、自分で考えるからこそすぐに上達するのです。それぞれが自分に合ったやり方で束ねたため、あっという間に束ねる作業が終わりました。

束ねる作業が終わると今度は、一番初めに教わった稲の束を干す作業です。干す時のポイントは、稲の束を6:4の割合で2つに分け、重い方の束を手前に干したら今度は奥に干して交互になるようにすることです。これは、稲が乾燥しやすくするためです。さっそく稲の束を分ける作業をしますが、固く縛られた束を分けるのに悪戦苦闘します。どうすれば上手く分けることが出来るのかな?これもみんなで考えます。教えてもらうのを待つのでなく、自分で考えることが大切です。✖️の形になるようにやったらできるよ!固く束ねてあるが故に、横方向に分けるのは大変なため、縦方向に分けるのが良いことに気づきました。気付けたらあとは、それ通りにやれば良いだけです。干す作業もあっという間に終わりました。

《背景を知る》
干す作業が終わったら今度は、地面に落ちてる稲を拾います。稲一本でも地面に落ちたままにしてはなりません。しっかりと目を凝らして一本一本見つけて拾っていきました。
一通りの作業が終わったら、ここからみんなが普段食べる白米になるまでのお話を聞きます。稲がもみと藁に分かれ、もみが玄米ともみがらに分かれ、玄米が白米とぬかに分かれる。普段の白いお米になるまでにはまだまだたくさんの道のりがあることを教えていただきました。初めての言葉もよく聞けば知っている言葉に繋がっていきます。もみがらの「がら」はせみの抜け殻の「がら」だからお米がでた後の残ったところのこと。白米の「はく」は白のこと、玄米の「げん」は黒のこと。「まい」はお米のこと。ぬかはぬか漬けのぬかと同じ。普段食べいているもの、使っている言葉にはその姿になるまでにたくさんの秘密が詰まっていることを知りました。

今回、育てたお米は、「てんこ盛り」という品種とのこと。これは、ご飯をてんこ盛りにしたくなるほど美味しいお米であって欲しいという願いが込められているとのことでした。稲刈りの大変さを実感したからこそお米をいただくことのありがたみを感じました。
ご挨拶をして、手を洗ったらおやつを食べて最後のひと遊びです。稲刈りの疲れを忘れるぐらい、思いっきり遊びました。一通り遊び終えたら、あっという間に帰る時間となりました。

今日は、雲ひとつない晴天のなか、稲刈りができました。このような素晴らしい体験を準備し、お手伝いしていただいた全ての方に感謝がいっぱいです。

《アルバム》
2022.10.2の写真はこちらです。お子様との会話が弾むきっかけになれば嬉しいです。
アルバムはこちらから⇒K&R 稲刈り遠足 20221002
閲覧期限:10月9日

磯邊季里 @ 2022年10月03日 04:19 コメント: (0)

0件のコメント





▲TOPへ戻る