<こひつじかい>お茶摘み遠足

2019年5月14日

立夏が過ぎ少しずつ夏に近づいていく気配を感じます。快晴のもと、今日はお茶摘み遠足です。
朝8時、田園調布駅に集合した子どもたちは元気いっぱいです。
電車で秦野駅まで行き、そこからバスで菩提に向かいます。
車内ではお友達とお話しをしたり、窓から外を眺めて色々なものを見つけたり、「あと何個で降りるの?」「なんて駅で降りるの?」とわくわくしながら楽しそうに過ごしていました。

バスを降りてからは山道を歩いて茶畑に向かいます。陽射しが強く、ほんの少し歩いただけでも汗をかいてしまう暑さでしたが、長い上り坂を一歩一歩しっかりと歩いていきます。
進んでいくと辺りは自然に囲まれ、小川や滝など普段とは少し違う景色に子どもたちは興味津々でした。小川や小さな滝、虫やマーガレットなどを見つけながら歩いていきます。

茶園に到着すると、子どもたちは早速絵を描きます。
段々畑や、遠くに青く霞む山並みが見えます。「山の色が緑じゃないね!」などと目の前に広がる景色を夢中になって絵に表現していました。

絵を描いた後はいよいよお茶摘みです。
松本さんに、一心三葉(ひとつの芯と三枚の葉)摘みを教わり、少人数のチームに分かれて、どのチームが一番多く茶葉を摘めるか競争です。
はじめのうちは、どれを摘めばよいのか見分けられなかった子たちも、だんだんと目が見えるようになってきました。
松本さんから教わったことを意識しながら、負けないようにと作業を進めます。
たくさんとれたチーム、あと一息のチーム、ペースは様々でしたが、作業の中で茶葉にとまっているてんとう虫を見つけたり、葉っぱの形を観察したりして楽しんでいました。

お茶摘みが終わるとお昼の時間です。みんなでお弁当と、とりたての茶葉の天ぷらをいただきました。サクサクしていて、ほんのり苦く、その苦味に少し渋い顔をしている子もいましたが、さっぱりしていて美味しくいただきました。今日は、お昼の後にみんなが毎年とても楽しみにしている流しそうめんをいただくので、おかずとフルーツなどちょっと少なめです。
沢山歩き、お茶を摘むお仕事もしてお腹がペコペコなので、みんなあっという間に食べ終え、流しそうめんの準備の様子を見に行きます。
わさび田のところに一から竹を組んで作ってくださった台でいただく流しそうめんは絶品です。

準備OKの合図の前から、裸足になって待ち構えていた第1グループから順に沢へおりていきます。子どもたちはお箸を使ってめんを取ることに集中。少な過ぎたり取り過ぎたり、ちょうどいい量を掴むことはまだ難しい様子でしたが、流れてくるめんをしっかり掴み、「とれたよ!」と満足げな顔です。木漏れ日の中、水に足を浸し涼みながら美味しくいただきました。

そのあとには、工場見学もしました。
生葉からお茶ができるまでの過程を見学です。
生葉を蒸気で蒸しあげ、風で表面水分取り除き、揉んで細かくし、熱風で乾燥させていきます。
自分たちが摘んだ葉がこのようにしてお茶になっていくのだと自分の目で見て実感したと思います。

茶葉の時期などから、ここでは1年間の中でたった4週間しか工場の機械は動きません。
この貴重な期間に有り難い経験をさせていただいたと思います。

帰りはバス停までの道を歩きではなく、走って向かいました。お昼を過ぎて気温は高く、長い道なので、途中できつくなってくる子がほとんどでしたが、それでも、しっかりと前の人について走り続けます。今まで疲れるとすぐに止まってしまう子が最後まで走り続ける姿を見て、たくましくなったと感じました。

一日たくさんエネルギーを使ったにもかかわらず、帰りのバスや電車でも寝る子はあまりおらず、田園調布に着くまでの帰路も各々楽しんで過ごしていました。
今日もまた、知識と体力をつけ、大きく成長したことでしょう。

磯邊季里 @ 2019年05月14日 18:33 コメント: (0)

0件のコメント





▲TOPへ戻る