<こひつじかい>みかん狩り遠足

2019年11月29日

《自然のエネルギー》
絶え間なく降り続けた雨がようやく止みそうな気配を見せ始めた11月最後の日曜日、子ども達が集まってきました。よく晴れた日の集合時に比べるとどこか目が覚めきっていないような雰囲気が漂っています。
それでもこれから乗る大型バスを見つけるとウキウキした表情に変わってきました。席に着くと窓の外にいるお父様、お母様に手を振り、すぐに出発しました。
高速道路を順調に走っていると子ども達から「虹!!」と歓声が上がりました。窓の外に目を向けるとくっきり大きな虹の姿がありました。反対側からは太陽の光が降り注ぎ、空も車内の子ども達の表情も一気に明るくなりました。私たちは自然から大きなパワーをもらっていることを実感します。

《やりたい気持ちが一番の原動力》
「美味しいみかんを沢山とりたい!」「家族のみんなにご馳走したい!」
何をするにもこの気持ちが大きな原動力になります。あとはとにかく五感をフル活用!
みかん園のお母さんが教えてくださる収穫の方法をお母さんの手元をよく見てよく聞いて収穫するイメージを膨らませます。
いよいよ、みかん狩りスタートです。持って帰るためには美味しいかを食べて確かめることは出来ないので、美味しさ目で見極める必要があります。「色が濃いのが美味しいよ」などのアドバイスをもとに、美味しそうと思ったものをまず取って食べてみて美味しいかどうかチェック。何度か繰り返すうちに、「あ、これ美味しそう!」「こっちの木にいっぱいあるよ」と山ほど実っている中から自分なりに美味しそうなみかんを探し出せるようになりました。
使う道具は大人と同じものなので、子ども達の手には少し大きいはさみですが、何度も何度も繰り返すうちに自分なりのコツを掴み、年少さんでも手をいっぱいに広げながら器用に使いこなせるようになっていました。
太陽の光が燦燦と降り注ぐ中で、時間も忘れてみかん狩りを思う存分楽しんだ子ども達は、気がつけば汗だくになりながらケースから溢れるほどのみかんを収穫しました。

《本物を見て表現する》
みかん狩り1回戦を終えると、今度はお絵描きコンクールです。
描き始める前に、観察タイムをとって葉っぱの形や色、みかんのつきかたなどを描くための材料を集めます。しおりとポンキーを手にすると、それぞれ好きな場所に移動してお絵描きが始まりました。キンダーさんたちも「みかん、みかん」「はっぱ、はっぱ」と紙いっぱいに表現していて「みかん狩り一生懸命やったよ!」というメッセージが伝わってくるようでした。全員で2ケース分以上も収穫したので、みかんも一つ一つ大きさや色が違うことを感じたのか、小学生、年長さんを筆頭に自分の見たもの、感じたものを丁寧に表現していて、とても味のある絵でみかん園がいっぱいになりました。

《帰ってきてから学びを深める》
次に会ったとき、みかんを早速家族みんなで食べたよ!と教えてくれました。
とっても美味しいみかんが山ほどある贅沢を活かして、とにかくみかんを楽しみます。
手作りみかんジュース。半分に切ったみかんを絞り器をつかってジュースにしていきます。
部屋中みかんの香りでいっぱいになり、「わぁ、いい匂い!」と幸せな気分になり、みんなとっても嬉しそう。小学生でも「ジュースをこんな風にして作ったの初めて!」と大喜びでした。
絞り終わった皮はティーバッグなどに入れれば、みかん風呂の素に変身。「お風呂でみかんも食べたよ」という子もいました。
その他にも、みかんの本を読んだり、パターンブロックや紙を使ってみかんの木を作って、絵を描いて、数の比べに高さ比べとあらゆる場面でまだまだ大活躍中です。
みかんのパワーで心も体も頭も元気に健康になってほしいと思います。

磯邊季里 @ 2019年11月29日 12:40 コメント: (0)

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