<番外編>斑尾キャンプ体験レポート 2日目

2020年8月31日

前回の続き

突然の参加にもかかわらず、すんなり溶け込んでくれた我が子二人。さらに一日中遊んで、疲れ切って眠った翌朝を迎えました。
子ども達が眠ったあとも、里紗さんが翌日のスケジュールを天候なども考えながら臨機応変に企画しブリーフィング。すでに決まった工程をこなすだけの合宿とは一味違う二日目がスタートします!

朝が早い! そして強い!
昨夜は花火もあって少し遅めの就寝でしたが、子ども達は5時過ぎには起床。早速、パジャマから服に着替えてランニングです。

高原からの下りの山道をみんな滑るように駆け抜けていきます。また登ってくるからと途中で待ち構えるのは無し。途中歩いたとしても、しっかり下までかけおります。

帰りは当然、長い上り。小学生が先方をひっぱり、みんな駆け上がっていきます。最初は差が開かないものの、コーナーを曲がるたびに見えなくなっていく子ども達。しんどくても諦めずに上っていきます。

今回は、下りではしんどくて歩いてしまい最後尾になった女の子が、上りではなんと一度も歩かずに走り抜きました! 汗だくになりながらも、最高の笑顔です!

恥ずかしながら、運動不足の身に山道の往復3.0Kmはキツかったです。ようやくふらふらで戻ったら、今度はラジオ体操。体操が終わったら、広い空き地でかけっこなどのトレーニング。
朝から2時間近く動きっぱなし!信じられません。

しかも、これを毎日繰り返しているのです。こうして鍛えられた子どもたちと一般の子どもを比べたら、体力やたくましさにとんでもなく大きな差になるなと実感しました。

工作が早い!
朝ごはんを食べたら、工作の時間です。
1つの工作は短い時間だけど、集中しています。あっというまに、絵日記、大きなかぶ、ピノキオなどの工作を作っていき、部屋の壁一面に絵が飾られました。

ここでは工作や絵日記は1日1つずつというこれまでの常識が覆されました。当然、スタッフの綿密な準備やサポートのおかげもあるのですが、みんなびっくりするぐらいの集中力でした。
親がしっかりと準備をしない、限界を低めに設定する、だらだらと子ども任せにする、こうしたことが子どもの成長を妨げているんだという気づきになりました。

やっぱり強い!
お昼からは運動会。全力で走ります。
ひたすら走って遊んで。

さらにスキー場のゲレンデを駆け下りる!
上りは「だるまさん転んだ」をするので、子ども達は急な坂を駆け上る!
大人だと心が折れそうになることも、子ども達は楽しさと一緒に頑張っているから苦しくないんですね。

7.準備の大切さ①:最高の環境を

さて、いよいよ運営側の視点から見ていきたいと思います。
まず、感じたのは環境の素晴らしさ。
ホテルの裏庭がなんとK&Rのために整備され、森だったところが芝生になり、木にはターザンロープやハンモックが備え付けられています。そして、玄関には、過去の夏キャンプ で作成した作品が飾られています。

つまり、ホテルとK&Rの理想が融合し、K&Rのための空間作りがされているのです!

ここまで準備された環境というものを初めて見ました。普通は、ホテルの環境を間借りする、ホテルのルールに従う、なのですが、ここは違います。K&Rの子ども達が自由に遊べる空間なんです。そして、ホテルの支配人をはじめ、従業員のみなさまもそれを理解し、サポートしています。

こうした環境を作るためには、、、長年の信頼関係、やりとり、などの積み上げが必要です。お金だけでは実現できない、歴史の深さを感じました。

8. 準備の大切さ②:生活環境
このキャンプ では生活環境のうまく設計されています。
メインとなる会場(教室)には、子どもごとに箱が用意され、その中には着替えや歯磨きセット、お道具などが入っています。
つまり、教室から移動しなくても、いろいろな準備ができるため、移動による無駄な時間が生じないのです。

遊びが終わったら、工作、工作が終わったら遊び、そしてお風呂、それが部屋に戻ることなく、一つの場所で完結します。
普通は部屋に戻ったらダラダラしてしまいますよね。そして、集合の時間を決めたりして急かすことになります。ところが。ここでは常にみんな一緒に、一箇所で行動しているので、本当に無駄な時間がないのです!

9.準備の大切さ③:スタッフのサポート
子どもの目には見えないですが、スタッフのサポートがすごいです。翌朝のマラソンにむけた、パジャマから普段着へ着替えるための準備。普段着から水遊びに着替えるための準備、水遊びから普段着、普段着からパジャマ。
そうした衣替えを短時間で済ませるために、風呂敷に次の着替えを全員分用意しているのです!しかも丁寧に折りたたんで。

また、こうした場面は食事の準備や調理、遊びなどでたくさん目にしました。
子どもが好き嫌いなく食べられるように事前に盛り付けておく、食べる量をしっかり用意しておくなどなど。

10.準備の大切さ④:教材の豊富さ
キャンプには雨の日もあれば、晴れの日もあります。雨が続けば室内でのワークが多くなりますし、晴れが多ければ外の遊びも多くなります。
全てはお天気次第。しかも、山の天気は変わりやすく読めません。

そうしたことに備えるために、毎日工作でも大丈夫なくらいの教材がこのキャンプでは用意されているのです。だから初めて見たときは驚きました。まさにお教室の環境がそのまま再現されているのですから。そして、工作に十分な材料の準備。本当に考え抜かれ、経験に基づいた体制なのだなと感じました。

11.夏キャンプを通じて
今回の夏キャンプに参加させていただいたことは、これまでの常識を覆す体験でした。子ども達の強さ、たくましさ、可能性を感じ、またスタッフのみなさまの準備の完璧さに驚かされました。
夏はサマーキャンプやいろいろなイベントが開催されています。しかし、ここまで本気で子ども達と向かい合っている、子ども達のための環境が作られているものは日本だけでなく、世界を探してもそうそうないでしょう。
こうしたことの一環に触れさせていただいたことを本当に感謝しております!

磯邊季里 @ 2020年08月31日 12:47 コメント: (0)

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