<こひつじかい>ふもとっぱらキャンプ2日目

2021年8月18日 / 未分類

《気持ちのいい朝》
ふもとっぱらキャンプの2日目が始まりました。
今日も相変わらずの雨のスタートでしたが、子どもたちはパワフルに活動を始めました。
小雨の降る中でしたが、せっかくなので外に出て、早朝の澄んだ空気を感じながらラジオ体操をしました。
それからキャンプ場に探検に行きました。止まっているトラクターのそばに行って、タイヤと背比べをしたり、積んである丸太の数を予想してみたり
スイカ割りで使うのにちょうど良い木材を探しながらキャンプ場を1周しました。宿に戻る途中でミヤマクワガタのメスも発見しました。
それが終わると朝ご飯です。「おなかがすいたー!」の大号令と共に炊事場に向かいました。今日の朝ごはんは富士で採れた新鮮な卵を使って、2種類の卵かけご飯を作りました。まずはウズラの卵からです。鶏卵に比べて小さいうえに殻は硬めなため、力の入れ加減がいつものようにはいかず、何人かは自分の顔目掛けて卵を飛ばしていました。ご飯をお替りすると今度は鶏卵です。黄身が大きく、鮮やかなオレンジ色、その卵の美味しさを存分に感じているようでした。デザートには旬の桃をいただきました。あまりの美味しさに果汁一滴も残さず、お皿があっという間に空っぽになりました。
部屋に戻る前に、もう一仕事、お昼のカレーの仕込みです。夏野菜をたっぷり切って、昨日の丸鶏のうま味たっぷりのダッヂオーブンに足していきます。
弱火でじっくりコトコト。お昼が楽しみです。

《雨ならでは》
少し雨脚が強くなってきたところで、新しい遊びが生まれました。落ちてくる雨水を誰が一番早くコップ一杯に溜められるか!
屋根をつたって落ちてくる雨水、どこが沢山落ちてきそうか想像力を働かせてやってみます。
そのうち、じゃあ他の入れ物だったらどうかな?満タンになるのにかかる時間を計ってみよう、溜まった雨水をリレーするなど
次から次へと遊びが発展していきます。「雨水」普段の生活では注目しないもの、むしろ出来るだけ避けるものの中にもこんなに楽しいことがあると気づかされます。
これも雨のキャンプならではの経験です。

《大作がいっぱい》
お絵描きでは長さ約10mの紙にふもとっぱらの針葉樹林をみんなで描きました。完成品はすごい迫力でキャンプ場の方もその大作ぶりに驚いていました。その他に、丸太を薄く切ったものにも絵の具でお絵描きに挑戦。まずは年輪を数えて何歳の木だったのかを知るとともに木も大切な命であることを再確認しました。下書きが出来ないので、絵の具一発勝負でしたが、とても素敵なものに仕上がりました。
そのあとは、満天の星空を見れない代わりに、世界に一つのプラネタリウムを作りました。星の博士に作り方を教えてもらいながら、一心不乱に紙を切って、星の光が通る穴を開けていました。今日はパーツを揃えるところまでで、明日最後の仕上げをします。お家で家族みんなで星空を眺められたら素敵ですね!

《美味しく腹ごしらえ》
お昼ご飯は、昨日のチキンをカレーに大変身させて食べました。朝仕込んだダッヂオーブンの中はホロホロで柔らかい鶏肉と溶けるくらい柔らかくなった夏野菜のいい香り。いつもと違ったカレーに満足していたようでした。そして、お昼のデザートは大玉スイカ。みんなでスイカ割りをしました。朝見つけた木材がぴったりだったのか、みんなの力で少しずつ割れ始めたスイカは、全員がやったところで見事に真っ二つになりました。きれいに半分に割れたスイカに大興奮しながら、一口食べて、その甘さに驚いていました。食べながら、みんなでタネ飛ばし競争をして、距離を更新するごとに歓声をあげて喜んでいました。

《牧場におでかけ》
午後からは馬飼野牧場に行きました。入ってすぐに出迎えてくれたのは元気いっぱいのポニーです。子ども達を歓迎するかのようにジャンプしたり、転がったりと感情豊かな動きに目を奪われました。次に子牛のところに行きました。ちょうど搾乳をしているところを目の前で見学しました。毎日13Lもお乳がでる、お乳が出るためにはお母さんにならないといけないので、3歳だけど赤ちゃんを産んだことがあるなど色々な秘密を教えていただきました。ひつじの小屋に行くと、赤ちゃんひつじやお父さんひつじに会えました。角が4本の子もいる!など新しい発見もありました。木々の間にはハンモックやハイジのブランコなどがあったので、丈夫な木々の間でしばし遊びました。そうしているうちに雨も上がり、雲が動いてきたので一気に牧場のてっぺんまで行くと、雲が風に流されて、だんだん視界が開けてきて、富士山の裾野を見ることが出来ました。明日は少しでもいいのでてっぺんまで見れることを祈っています。最後は芝生をゴロゴロと転がったり、駆け下りたりして馬飼野牧場を思い切り楽しみました。動物たちを前に大喜びして撫でに行く子もいれば、少し怖がって後ろから眺めているこもいたり、あの動物は何?と聞いて知識を得ようとする姿が見られたりと色んな子供たちの表情が見えました。一瞬一瞬、少しずつ学んだり、気づいたりしながら、成長しているなと感じました。

《待ちに待ったテント》
さて、帰ってからは4つのチームに分かれて活動をしました。手作りバター作り、ジビエバーガーの準備、BBQの準備、宿題などのやるべきことを順番に行います。バター作りのためにテントに向かいます。本当はテントで寝たかったですが、今回は断念。次の機会へのお楽しみです。向かう途中、イノシシの糞があるのは、昨日も近くまできた証拠だと教えていただくと、少し緊張が走りました。雨でも濡れないように作っていただいたテントの中で一生懸命生クリームを振って、バターを作りました。みんなで交代交代で協力して全部で4つのバターを仕上げ、出来立てのクリーミーなバターに舌鼓を打っていました。一方のBBQの準備では、みんなでハンバーガーを作るために、レタス、トマトを切ったり、硬いカボチャやジャガイモを綺麗に切ったりしました。みんな考えて動いているようでその手際の良さには目を見張るものがありました。いよいよBBQが始まりました。今回作るハンバーガーはジビエのパテを使ったハンバーガーで、各々好きな具材を入れて作っていきました。具材に入れたトマトは、一生懸命育ててきた桃太郎です。キャンプ前日まで広尾で立派に育ってくれたのを収穫してきました。種を植えるところから、水やり、支柱たて、脇芽取りなど大切に大切にしてきたトマトの味は格別でした。また、とうもろこしなど夏野菜を焼いたり、焼きおにぎりなども作り、モリモリ食べていました。最高の夜ご飯を堪能したようです。

1日の最後には星の博士手作りのプラネタリウムの鑑賞会をしました。子供たちの知らない星の世界の魅力を存分に感じて、美しいプラネタリウムを見ながら、眠りにつきました。
今日また充実した1日になったようです。

いよいよ明日は最終日、明日も元気いっぱい頑張っていきます。

《アルバム》
2日目の写真はこちらです。お子様との会話の種にお使いください。
アルバムはこちらから⇒K&R ふもとっぱらキャンプ2日目アルバム
閲覧期限:8月24日

<こひつじかい>ふもとっぱらキャンプ1日目

2021年8月17日 / 未分類

《元気に出発!》
今日から3日間、富士宮にあるふもとっぱらキャンプ場で年長さん&小学生のキャンプを開催します。
天気予報で言われる通り、線状降水帯の影響であいにくの雨でしたが、子ども達は元気に朝早くから集合しました。
他のキャンプとは違い、今回は約2時間の車の旅です。車内は早朝とは思えない賑やかさでわいわい楽しく過ごします。あっという間に休憩ポイントの駿河湾沼津に到着しました。
ちょうど雨も上がり、原っぱを見つけると鬼ごっこが始まります。もうキャンプ場についたのかと思うくらいでした。
途中にある農産物販売所に立ち寄り、朝採れた新鮮な野菜と果物を調達し、いよいよふもとっぱらに到着です。

《雨でも楽しく!①》
元々分校だった宿泊施設が貸し切り!広い部屋にたくさん積まれた畳と布団は子ども達にとって最高の遊び道具です。
持ってきた荷物の整理を早々と終わらせると畳で滑り台を作ったり、布団に潜り込んだり、あっという間に汗だくになって遊びました。
お昼の前には幼稚園生と1年生で協力をして畳のお家を建て建てました。はじめは自分のイメージをそれぞれが作ろうとしていましたが
声の掛け合い方がうまくなってくるとみんなの作業もスムーズになりました。
空が明るくなってきたので、全員でキャンプ場の探検に出かけることに。池にいる「ヌシ」に挨拶をして、とにかく広いキャンプ場の端っこを目指して突き進みました。
富士山が顔を出してくれるのを心待ちにしています。

《手作りランチ&ディナー》
お昼ご飯はジビエ肉を作ったホッドドッグを作りました。小学2年生チームがシェフとなり、進んでお仕事をしてくれたのでスムーズにできました。年上として周りを見ることができるようになってきたのかもしれません。また生落花生を調理して食べました。あまり手に入らないものだったため大人も初めて食べたのですがとてもおいしく病みつきになる味でした。

夜ご飯は養鶏場直売の丸鶏をダッヂオーブンで丸ごと焼きました。「こんなの初めて触る!!」と少し戸惑いながらも一生懸命塩コショウをすりこんで、下味をつけました。
中には玉葱、周りには斑尾でとれたじゃがいもも入れじっくり焼きました。他には飯盒炊飯にもチャレンジ。炊飯器のときにはない、香ばしい香り、おこげも味わうことが出来ました。沢山の命をいただいて、明日も元気に過ごしたいと思います。

《雨でも楽しく!②》
お昼ご飯のあとには、小雨の中、杉の森へ散策にいきました。鹿の足跡やクマの足跡を探しながら木々の間を抜けていきます。途中で真っ赤な美味しそうなキイチゴの実を見つけたので、両手いっぱいに摘んで帰りました。宿舎に戻ると、輪切りにされた木の断面を使ってどーんじゃんけんぽんを行いとても盛り上がりました。小学生対幼稚園生で戦ったのですが、見ているだけでもとても白熱した試合になりました。その合間には順番に書道にも挑戦!せっかくなので「ふじ」の2文字を書いてみました。
次は全員で長ーい紙に杉の森を作ります。自分が担当するスペースに隙間がないほど杉の木を描きました。個性豊かな木々が並び面白い作品が出来上がりました!
雨の中、限られた空間でも、盛りだくさんの1日になりました。

《身近なところから出来るSDGs》
「SDGs」日常生活の中に随分と浸透してきた言葉です。今回のキャンプは、まさに自然と共生する3日間。
大人も子どもも全員でどんなことが自分たちにできることかを考え、実践していきたいと思います。
出来るだけごみを出さないようにするためには?
もしかしたら子ども達の方がシンプルに、そして柔らかい知恵と感性で色々と取り組んでくれるかもしれません。
東京に戻ってからの日常にも、そして未来にも繋がる3日間になるように過ごしたいと思います。

《アルバム》
1日目の写真はこちらです。お子様との会話の種にお使いください。
アルバムはこちらから⇒K&R ふもとっぱらキャンプ1日目アルバム
閲覧期限:8月26日

<こひつじかい>夏の妙高生活ー後半②-

2021年8月1日 / 未分類

《夏の妙高生活最終日》
朝5時、木々の間から真っ赤な朝日が顔を出しました。強い日差しを目覚ましに子ども達もベッドから抜け出し、外へ出ました。東京に帰ったら、心地よい風の中のランニングはしばしお預けです。道順も覚えたので自分のペースでどんどん坂を駆け下りていきます。妙高山をバックに今日も縄跳びに挑戦してから、おまけでいもり池をぐるっと廻ってそのまま帰る4キロコースを走り切りました。最後の坂は、傾斜のきつさ、長さとも大人も途中で立ち止まりたくなるほどですが、足を動かし続ける姿に気持ちが強く逞しくなっているのを感じました。
ラジオ体操後は大掃除です。ベッドのシーツなども外し、少しでもウッキーのお仕事が楽になるようにとみんなで協力しました。はじめのうちは、雑巾がけが終わると、「雑巾どうする?」とそのままこちらに持ってきていたのが、洗面台に水をためて洗い、すすぎ、搾り、干すまでやって「雑巾がけ終わったよ」と声をかけてくれるようになりました。今まで「出来た、終わった」と思っていたゴールより、もう少し先に本当のゴールがあることが分かってきたのが様々な行動に表れてきました。
最後の朝食を美味しくいただいた後、絵日記を手に校長先生のお家の中で一番のお気に入りの場所を描きにいきました。それぞれがどこを気に入って描いたのか見るのが楽しみです。

《お土産を手に東京へ》
荷造りを終えたら、校長先生の車でお出かけです。考えてみると妙高へ来てから5日間、自分たちの足で行ける範囲だけで過ごしてきました。どこにも行かないとこれだけ時間に余裕が生まれ、自分たちのペースでシンプルに生活できるのだと実感しました。これは現代においてはとても贅沢な時間の使い方かもしれません。

道の駅「しなの」に連れて行っていただきました。採れたて野菜の直売所があり、ここでお土産を買うことにしました。沢山お料理をして、大好きになった信州の美味しいお野菜や名産品を選びました。きっとパパもママも喜ぶはず!と真剣な表情で品定めをしていました。お家の食卓に妙高で食べたものが並び、会話がはずめば嬉しいです。

お昼も道の駅でいただき、妙高高原のお隣「黒姫駅」まで送っていただきました。電車がくるギリギリまで駅横の広場でバッタやカエルをとって遊ぶ子ども達。彼らの目には大人の目線では見えていない世界が広がっているのだろうなと羨ましく感じました。
電車に乗るギリギリまで校長先生とウッキーに手を振り、お別れをして、かなり重たいお土産を大事に抱え東京へと向かいはじめました。

今新幹線の隣の座席に座る子ども達は、スケッチブックを広げ、この10日間の様々な出来事を思い出しながら、絵を描いています。隣同士にいながらもそれぞれが全く別の絵をとても楽しそうに描いているのは、この生活で何百回も訪れた「自分で考え、自分でやる」沢山の小さな経験の積み重ねが「自信」に少しずつ姿を変え始めているからかもしれません。
同じ生活をしていても、揃ってくるどころか、どんどん個性が強くなっていく7人のこれからが本当に楽しみです。
校長先生、ウッキー、忙しい中手伝いにきてくださった卒業生たち、サポートしてくださった皆様に心から感謝をしてこの妙高生活の締めくくりとしたいと思います。
本当にありがとうございました。

《アルバム》
後半の写真はこちらです。お子様との会話の種にお使いください。
アルバムはこちらから⇒K&R 妙高生活ー後半ー アルバム
閲覧期限:8月26日

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