<食育・和のサペレ>鎌倉野菜の彩り御膳を作りました

2023年2月21日

《今日は鎌倉野菜の彩り御膳》
今回の和のサペレのお献立は

●鯛と鰯の煮干しでお出汁をとったお味噌汁
●こんにゃくを削いで作った炒り煮
●大根の皮を天日干ししたきりぼし大根
●3色のふろふき大根

お出汁やごますりをはじめ、今までの体験会での経験が繋がるようなお献立にしました。

《3回目だからこその経験》
 今回は初回から続けて参加しているお友達と普段から和のサペレに参加しているお友達で行いました。2回目の際も大きな変化を感じていましたが、3回目となる今回も個々の「できた!」が増え、果敢に挑戦していました。初めて行うことも沢山ありましたが、前回は見様見真似で行っていたことを自分たちで行おうとする姿勢がみられました。たとえば、ごますりです。ごまをする際は、すりこぎを片手で持ち、もう一方の手をすりこぎの上の部分にそえるとすりやすくなります。前回は持ち方を真似することで精一杯でしたが、今回は自然と正しいすりこぎの持ち方をし、前回よりも飛ばさずにできました。また、汚してしまった場合もそのままにするのではなく、ちりとりと箒できれいにしていました。一度っきりの経験にするのではなく繰り返すことで子どもたちは自分のものにしていきます。

《食材そのものの味を愉しむ》
今回も味付けはシンプルにし一つひとつ食材のそのものの味を愉しみました。お出汁を今回は鯛と鰯の煮干しからとった合わせ出汁にしました。切り干し大根は前日に子どもたちが大根の皮を天日干ししたものを使いました。最初は小さかった大根も水に戻すと膨らんできます。お醤油とお砂糖で味付けしたすりごまを合わせたら出来上がり。シンプルな味付けですが、手作りの大根は歯ごたえばつぐん!そして、何度もお味見をしたので味付けもしょっぱすぎず、甘すぎず美味しく仕上がりました!茹でたてのお野菜もお味見しました。子どもたちは茹でたてのほうれん草もパクパク食べます。菜の花も「まずい」ではなく「苦い」と感じられるのも味覚が働いている証拠です。何も味付けされていない素材の味を知ることで、調味料で味付けを調整することもできるようになります。また、味付けする際も「ひとつまみ」「まわしいれる」など様々な表現をしながら行いました。

《お料理は五感の宝庫!》
こんにゃくは包丁で切らずに味がよく染み込むようにスプーンで一口大にちぎります。担当は2歳のお友達です。最初はこんにゃく特有の触感が苦手なようで、大人の手を借りて行っていましたが、徐々に触感に慣れてきたのか、数回繰り返したのち自分の手で持つようになりました。そして、言葉ではまだ伝えられませんが残りのこんにゃくを笑顔で指差し「もう1回!」と言わんばかりの様子です。あっという間に1人で1枚の蒟蒻をちぎり終えました。続いて、ちぎり終えたこんにゃくを年上の子が炒ります。毎週お料理をしているお友達は大きな菜箸も器用に使います。しばらく火をかけて水気を飛ばしていると「パチパチ」してきたと音の変化にも、色の変化にも気がつきました。また、苦手なお野菜だとしても今日の子どもたちは一言目に「嫌い」というのではなく、「これ私が作った!」「〇〇ちゃんが作ってたやつ!」と言いながら自然とお口に運んでいる姿が見られました。

《美味しさわわかちあう》
お食事をいただく際も、お料理を振り返りながらいただきます。「最後までこんにゃくを炒っていたから…しっかりと和えたから…お味見をして調整していたから…とっても美味しいね!」と子どもたちに伝えたり、お互いに言い合ったりしながら美味しくいただきました。お食事は、感謝していただくこと、美味しくいただくことも大事ですが、楽しくいただくことも大切です。子どもが「自分でできた!」「(結果に関係なく)やってみた」「お友達に美味しいと感じてもらえた」と感じられることは自己効力感へとつながり新たな挑戦への力となることでしょう。
お食事を終えたら、自分たちが作ったお料理の食材を振り返り一冊の本に仕上げました。この本を見返したときに、その時にみんなでわかちあった美味しさや、できた!という喜びを思い出してくれたら嬉しいです。

和のサペレはHPやinstagramでも詳細を掲載しています。是非ご覧ください!
HP: http://www.kohitujikai.jp/wanosapere/

《アルバム》
2023.2.18の写真はこちらです。お子様との会話が弾むきっかけになれば嬉しいです。
閲覧期限:2023年2月27日
アルバムはこちらから⇒和のサペレ「鎌倉野菜の彩り御膳」

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