<こひつじかい>お茶摘み

2016年5月19日

5月14日(土)神奈川県丹沢わさび茶屋へお茶摘みに行きました。午前8時に田園調布駅に帽子をかぶった子ども達が集まってきました。気持ちの良い、これ以上ないほどの晴天で、子ども達はるんるんです!
電車で秦野駅に着き、そこでバスに乗り換えます。バスを降りると、麦畑や梅園などを見ながらお茶畑まで山登りです。空気が美味しく緑は萌え、花の色も鮮やかです。小学生のお兄さんお姉さんに負けじとついて行く年長さん、年中さん。年少さんも一生懸命に歩いていました。山登りの途中で大きなみかんが落ちていました。そこで年長さん達は「おみかんころりんすっとんとん」と言いながらその大きなみかんを転がしていました。

やっとわさび茶屋に着いたところで山から見える景色のスケッチです。茶畑の絵や、遠くに見える家々や景色の絵など思い思いにスケッチします。絵を描いていると、箱根の山が見えたりお茶畑の大きな扇風機を見つけたり、発見がたくさんあります。

いよいよお茶摘みの始まりです。5つのチームに分かれてお茶摘み競争をします。畑の方から新茶とはどのようなものかを教えていただき、「羽みたいな形だね」「ちょうちょみたいな形にも見えるよ」と子ども達はそれぞれの印象を話し合っていました。1芯2葉で葉を摘んでいきます。子ども達は一生懸命に新茶を探し、次々にかごへ入れていきました。新茶が見当たらなくなったときも、実は足元にもたくさん新茶があることを発見した子ども達は「ここにもあるよ」と教え合い、1位になろうと頑張っていました。また、途中でお茶の葉を食べ「苦いけどおいしいよ」とお話ししているのが聞こえる一幕もありました。  

どのチームも新茶でかごがいっぱいになった時、子ども達はもうお腹がペコペコでした。茶畑の見える山の上でお弁当タイムです。たくさん体を動かした子ども達はあっという間にお弁当を食べ終えてしまいました。また畑の方が作ってくださったお茶の天ぷらは、お皿にたくさんのっていたにもかかわらず、子ども達が丸くなって座っているレジャーシートの真ん中へ置いた途端になくなってしまうほどの人気でした。

わさびが育っているさわの木陰で流しそうめんも行い、きれいな水に手足をつけながら涼むこともできました。お箸で流れてくるおそうめんを必死に器へ。食卓とはちがって、足元もガタガタでバランスを取りながらいただくのは、とても難しかったです。「お箸の練習だって、絶対にもっと上手になるよ!」という声も聞こえてきました。

お茶の工場を見せていただき、様々な説明を受けました。間近で見せていただいたお茶を製造する機械にびっくりした子ども達は、しばらく「ずんちゃ、ずんちゃ」と機械のリズムを口ずさんでいました。
体も休まり、お腹がいっぱいになった子ども達は山や川で沢山体を動かして遊びます。竹林の中へ冒険をしに行ったり、虫を探したり、カニやカエルを捕まえたり、多くの自然に触れながら遊ぶことができました。

楽しい時間はあっという間に過ぎ、お世話になった方々へお礼とご挨拶をして帰路につきます。今回は時間が大切なことを身を持って学ぶために、小学生と年長さんはバス停まで一気に下ります。のんびりしているわけにはいきません。東京と違ってバスを一台乗りすごしたら、次のバスはなかなか来ません。時間厳守、これが集団行動で絶対に必要なことです。早いチームは、周りの景色も楽しみながら元気いっぱいに下りました。年長さんは、まだまだ言葉をかけられてからの行動が多く、なかなか行動がともないません。早くという言葉には反応をしますが、今はどのようにしたら良いかを自分で考えることは大変難しいようです。
今回は、どうにか最後に追い込みをして滑り込みセーフでバスに乗れた子と、バスに乗れなかった子が出てしまいました。これも体験です。バスを待つこと30分。どれだけ長いと感じてくれたでしょうか?先に駅に着いた早組はおやつタイムをとって、遅れてしまったお友達を待ちました。早く来た子達も今回はたまたま間に合いましたが・・・。荷物の整理だって普段からきちんとすることを身につけていたら、素早く行動が出来ますね。

予定より3台遅れで、電車に乗りました。何回も乗換をしての旅ですから、1台遅れてしまうとなかなかスムーズにはいかなくなります。乗換の間も足早に行かなくてはならなかったり、ぎりぎりでドキドキすることになります。失敗があったからこそ、それをバネに次につなげて行けば良いでしょう。このようなことをご家庭でもじっくり丁寧に、日々の生活の中で子ども達に教えてあげてほしいと思います。
遅刻するのには理由があるかもしれません。でもどんなことがあっても言い訳をしてはいけません。言い訳をしていては前に進めないのです。集団行動では一人でも自覚がないと皆に迷惑になることは、年相応で学ばなければいけません。
子ども達はこの遠足で多くの自然に触れ、沢山体を動かすことができたと思います。緑萌える新緑のこの季節のように、子ども達も多くの経験をし、成長していければ良いと思います。

磯邊季里 @ 2016年05月19日 12:56 コメント: (0)

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