<こひつじかい>斑尾キャンプ 4日目

2016年8月5日

さすがに4日目になると、少々体もつかれてきていること、また高原の過ごしやすさも手伝って、ぐっすり。すっきりとした顔で皆が目覚めました。朝の体操にも慣れ、年中も年長と同じように動けていました。山の天気は清々しく、走ると汗ばみますが、とてもさわやかです。バランスも4日目ということで、身体が動きを覚えてきてテンポよくすすめられます。縄跳びでもみんなで記録をつくろう!という気運がありました。全員が頑張っている気持ちが伝わってきます。この日はいつもの運動に加え、最終日に予定しているチーム対抗の運動会の練習をしました。中学生リーダーが皆を引っ張る姿もしっかり身についてきました。大人以上にこまかいところをしっかりとみて、上手にことばかけ、発破をかけます。自分たちが通ってきた道だからこそ、適切なアドバイスができるのでしょう。

 体を動かした後なので、朝ご飯ももりもりいただけます。ビュッフェスタイルのお食事にも慣れ、お料理をバランスよくとれるようになりました。子ども達に「三角食べ」を教えていますが、おかずやごはんだけを先に食べることなく、食べ方のバランスもとれるようになりました。普段ははじめから子ども達に飲み物を出すと、水分ばかりとって食欲がなくなりがちですが、キャンプ中は朝食前にたくさん運動をしていることもあり、はじめから搾りたての牛乳やフレッシュジュースを飲んでもよいことにしました。子ども達は朝食をいただきながら会話がはずみ、楽しいお食事の時間を過ごせていました。

 この日はいよいよ忍者になるための衣装作りにとりかかりました。チームカラーのティーシャツの上に、あらかじめ暑さも考慮して準備してきた黒い布を纏います。紐を結ぶ箇所があり、きちんと結べていないとすぐにほどけてしまいます。特にズボンと上着をつなげるように結ぶときは、やりにくい体勢ということもあり、苦戦している子どももいました。ここがほどけてしまってはズボンがずり落ちてしまうので、頑張りどころです。自分の分が結べた子どもは年下の子に教えてあげていました。「やってあげる」のではないところもポイントです。ただただ日も結びやリボン結びの練習をしていても身につきませんが、実践での練習は、てきめんです。
 忍者に変身した子ども達は、ホテル正面玄関前の広場にあるアスレチックで修行を行いました。暑かったので、覆面は付けずに活動することにしましたが、腰には新聞紙で作った剣を携え、ほどけないような紐結び(事前に結び方を修行しました)でくくりつけたお水、そして風車を携帯します。風車は好き勝手にフーフーと吹いてはいけません。指示を守る、これも修行です。このようないでたちで、壁のぼり、手作りの輪投げ ロープわたりなどアスレチックをやったり、木陰に隠れる修行、忍者の歩き方である忍び足の修行など、自然のなかで取り組みました。子ども達は大喜びで、年中さんも誰も怖がりません。途中に見える山の景色もとても素敵でした。

 冬になるとスキー場になる場所に山羊がいて、その周りを探検しました。その間も、衣装の紐がほどけると子どもが自分で直す場面がありました。不自由をすると何とかやらなきゃ!という気持ちになり、自分でやりきることへつながるのだと思います。朝からすごい運動量でしたので、みんなお腹がペコペコになりました。ホテルのお庭の小山でランチタイムです。小山までみんなで協力してお食事を運び、テーブルセッティング。お食事中こそ食べることに集中していましたが、時間があると遊びたくて仕方がない子ども達で、お庭を走り回ります。お花やハーブの香りを嗅ぐ姿が見られ、キャンプの生活に慣れて五感が使われるようになったと思います。虫の鳴き声にも反応していました。夜になると、子どもたちが食べこぼしたものを求めて、タヌキがこっそり表れていました。

 場所にも慣れて来たので、ホテルの敷地内で自由遊びにしました。一人で行動してはいけませんが、チームの枠に関係なく、自由にグループを作って遊んでかまいません!自由遊びの様子は、マイカメラでたくさん写真に収めました。

 この日はスイカ割をしました!小学生は5回まわってからスタート、園児はまわらずにスタートというルールです。チームの仲間が大きな声で誘導します。皆ほんとうに楽しそうな笑顔です。上手にスイカを割ることができ、おいしくいただきました。夏の風物詩です。この後のお勉強タイムを変更して、お庭で遊ぶことにしました。走り回っている子、バッタやコオロギを採っている子、ここにいるからこそ過ごせるすばらしい時間です。

 午後にはお天気が下り坂との予報でしたが、なんとか雨は大丈夫そうでした。雲の様子をうかがうことも覚えて、子どもたちは元気にはしりまわり、自然を体いっぱいあじわっています。夜は、バーベキューをしました。キャンプ初日に収穫したトウモロコシがここでも御馳走になります。とても甘くみずみずしくて、とても美味しかったです。子ども達はお肉やお野菜をすごい勢いで食べ、完食でした。ここでもチームの対決があり、「野菜を残さない」「きれいに食べる」など、各チームで作戦がありました。涼しくて過ごしやすい気温ということも、おいしくいただくことを後押ししていたように思います。準備してくださったお肉もペロリ、そしてお野菜だって、本当においしくいただけました。おいしい顔も本物でした。

 少しお天気は悪かったのですが、星が見えました。お腹いっぱいになった子ども達は暗いお庭で遊びます。普段なかなかできないことが、一層楽しい気持ちにしているようです。中学生を筆頭にらぐびーをしたり、おいかけっこをしたり、みんなでいるからこそできる遊びを存分に楽しみます。
ここでクライマックスのように、花火をしました。人に向けてはいけないなどの掟をしっかり守らなければ楽しく遊ぶことはできません。楽しくて興奮気味だったのか、集合する場面で集合できないことがあり、「一発、怒られる」場面もありました!そのあと神妙になった子ども達、危険のある遊びなのでふざけながらやっては絶対にいけないことを理解したことでしょう。花火は手持ちタイプのもの、大きい線香花火というのがあって、とても素敵でした。

 お風呂に入ったら、園児達は寝る修行としました。「今日は勉強はしないの?」と聞いてくる子どももいましたが、ずいぶん疲れてきている頃なので早く寝ることを大切にしました。体も最後に入る温泉でどんなに疲れを取ってくれることでしょう。お肌がすべすべ、すっきりを肌で感じます。小学生達はこの日もお勉強をしました。そして、園児達を寝かしつけてくれたのも小学生や中学生のお兄さんお姉さん達でした。寝かしつけもそうですが、生活のあらゆる場面ですばらしいリーダーぶりが見られています。園児達も、年中以上の参加ということもあり年中さんだって負けてはいません。、率先して履物を並べる姿がたくさん見られました。個人で金メダルがほしいと思う気持ちがあったのだと思います。小さな子どもでも自分できちんと生活できる、とても大切なことです。最後の晩、すっかり温泉で癒され、ぐっすりと夢の世界!たまにお部屋をのぞくとニコニコ顔ですやすやと寝息を立てているのを見ることが出来ました。思いっきり遊び、思いっきり過ごすことができている子供たち。自分の持っている力を思いっきり出していることが確認できます。

磯邊季里 @ 2016年08月05日 23:21 コメント: (0)

0件のコメント





▲TOPへ戻る