<こひつじかい>無人島遠足

2017年8月3日

 関東地方が梅雨明けとなった頃、こひつじかいでは例年通り、夏ならではの活動に勤しんでいました。
7月20日に年少、年中、年長クラスの子ども達と一緒に、東京湾にある無人島、猿島を探検して参りました。遠足というといつもは小学生のお兄さんお姉さんも一緒ですが、この日は終業式の学校が多く小学生は参加できませんでした。でも、りみちゃんは一緒です!さらにいつもの遠足と様子が違うのは、大学生のお兄さんお姉さんが試験期間中だということ、いつも絵や工作を教えてくださっている村上先生が同行してくださるということです。

 7時50分、クラスごとに色が分かれたお揃いのティーシャツを着て、品川駅に子ども達が集まってきました。みんなぴっかぴかのお日様に負けないくらいに元気な笑顔で、小さな子は少しだけ涙がこぼれてしまったけれど、それでもタオルを出して自分で涙を拭いたらもう元気です!幸い通勤ラッシュを避けられた車内では、先頭の窓から線路やトンネルの様子を観察することができました。目的地の横須賀中央駅まで、みんなお友達と仲よく笑顔で、はじまったばかりの遠足にワクワクした様子でした。

 横須賀に着いてみるとそこは海の街、東京とはずいぶん様子が違います。この日の準備としてお稽古した「カモメ」がたくさんいて、さっそく子ども達はカモメの水兵さんの歌を歌いました。乗船場まで15分ほど歩きましたが、大きなリュックを背負っていても誰も文句を言いません。途中の店先にカモメのモチーフのお菓子が並んでいるのを見つけたり、海風や潮の香を感じたり、すっかり海の雰囲気を楽しんでいる子ども達からは「早く海へ行きたい!」という声が聞こえてきました。順調に乗船場に付き、出発時間まで、すぐそばに保存されている戦艦三笠のところで一息つきました。

猿島へ向かう船の中での子ども達は、デッキに陣取り海風とともに周りの景色を楽しみました。島に着き桟橋を渡るとたくさんのひまわりが子ども達を迎えてくれているようでした。入道雲、ひまわりなど夏ならではのモチーフをお稽古で取り上げていたので、自然の中で実物に接した子ども達の印象に深く残るでしょう。

 日常生活を送る東京から少し移動しただけで、全く違う環境、大自然の中にいることに子ども達はうきうきしています。早速水着に着替え、砂浜で遊びます。海に入ったり貝を拾ったり、1時間半くらいを過ごすなかで、りみちゃんが着衣水泳をしながら遊んでくれました。海には刺される心配のない白クラゲがいて、子ども達は手のひらにのせようと大はしゃぎ、クラゲの様子をよく観察していました。年少さんは6人参加していましたが、どの子も怖いもの知らずで顔を水につけて水しぶきをあげて楽しんでいました。
 11時過ぎになり早めのランチタイムにしました。デッキの上でおいしいお弁当をいただきます。その後はお絵描きです。デッキからは一面に海、遠くには船が見えます。ここにはカモメがいないかわりにトンビが!ランチタイムには子ども達のお弁当を狙って上空をぐるぐる飛んでいました。おかげで羽を広げたトンビの様子をよく見ることができました。

 午後は年少チーム、年中・年長チームに分かれて島を探検しました。年少チームは島を半周し、トンネルの中で声が響くことに感動したり、小さなセミの抜け殻を見つけたり、様々な種類の蝶を見て動きを真似たりしていました。階段もへっちゃら!疲れを見せずに大喜びで進みました。年中・年長チームは島を一周し、洞窟の中へも入ってみました。島では木陰が涼しく、海の近くで吹く風は東京とは全く違うものでした。

 探検を終えると、舞台のような場所でカモメの水兵さんに合わせて踊ったり、もう一度海へ入ったりしました。予定よりも早めに乗船場へ行き、辺りを見渡してひまわりやトンビ、海鵜を見ながら島のことをもう一度話して出航までの時間を過ごしました。
 戦艦三笠が保存されている横須賀の船着き場に着くと、大学生のお姉さんが待っていてくれました。午前に試験を終えたお姉さんと、これから試験を受けるお姉さんがここで交代するためです。子ども達が大好きなお兄さんお姉さん。忙しい大学生活のなかに、こひつじかいの子ども達との時間を持ってくれることに感謝です。船を降りると、近くの公園で影踏みや鬼ごっこをしたり、アメンボを見たりして遊びました。

 暑かったので、水をたくさん飲みました。元気に過ごす秘訣だと思います。夏場は常温の水を水筒に入れるようにします。冷たいと一気に水分補給できず、お茶だと頭にかけたりできない為です。
 帰りの電車ではみんな疲れてぐったりかと思えば、仲間とご機嫌で楽しくお話をしている子ども達でした。年少チームも疲れ知らずで、思う存分に夏の一日を楽しみました。ひと夏の子どもの成長は著しいものです。仲間との輪のなかで、どの子の心の中にも小さな宝物ができます様に。

磯邊季里 @ 2017年08月03日 08:59 コメント: (0)

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