<こひつじかい>田植え遠足

2018年6月27日

雨天のため、一度は順延になった田植え。6月17日(日)に無事決行することができました。

今年は年少から小学生まで総勢25名の子ども達が参加。今回は誰も嫌がることも、泣くこともなく、年齢の垣根を越えて皆が、楽しく目を輝かせながら体験できていたことが、素晴らしかったと思います。

都会で生活していると、「水遊び」をしたことはあっても、「泥遊び」はなかなかする機会がありません。いざ田植えともなれば、重たく冷たい泥が体中についてしまいますが、汚れることに慣れていなければ、すぐにウェットティッシュで拭き取りたがる、それのみならず、お手洗いに逃げ込みたがる(そのような環境下に置かれると、本当に尿意を催してしまうのです)ような子もしばしば。これでは、せっかくの体験行事の意味がありません。自然の中で、土の感触を楽しむ、積極的に「やってみよう!」と思う気持ちを持つために、日常的に潔癖になりすぎないことが重要です。

まずは、大人がシンプルに考えること。

今年でかれこれ15年ほど続けている田植えですが、この歳月の重ねる過程で、子ども達の作業方法もより進化しています。まず2チームに分かれて田んぼの両脇にスタンバイ。数十本の束になった苗をもらい、それを1本ずつ剥がしながら、一列になって中央へと植えて行きます。この時に活用したのが、50cm間隔で緑と黄色の目印がつけられている白いロープ。このロープのおかげで、植える場所が均等になり、誰かが早く植え終えてしまうことなく、皆が一体となった「共同作業」をすることができました。このように、子ども達がスムーズに何か作業をするためには、大人がその術を考えてやることが重要です。考える方は、シンプルに知恵を絞ってみてください。

図鑑を丸暗記するのではなく、自然の中で体験を通じて学び、理解する。

2時間近く田んぼの中で作業をした後は、近くの湧き水で体についた汚れを落とします。カワニナやクレソン、水草、蛍etc. 綺麗な水にしか生息しない生き物を発見。普段目にすることの少ない、アメンボやオタマジャクシ、またお教室で学んだツユクサやカンナといったお花も見つけることができました。

「近未来的に到来するAI社会にこそ、自然体験が重要。小さいうちにもっとやっておけばよかった」。これは今回お手伝いに来てくれたOBの高校生が言っていたことですが、彼の言う通り、幼少期は机上の勉強よりも体験をたくさんさせること。その経験はきっと子ども達の将来に繋がるはずです。

ママの「聞く力」。

お待ちかねのお昼ご飯は城山公園にて頂きます。体を動かせば自然とお腹が空きますね。その後はお絵描きタイムです。(前出の印のついたロープを描いている子ども達も沢山!)

この年代の子を持つお母様方に是非気をつけて頂きたいのは、

1.子ども自身が自分で話せるように、広い心を持って聞くこと

2.上手に描けなくても、絵を描かせる環境に子どもを置くこと

子どもが描いたものが、一見意味の通じないものに見えたとしても、決して威圧的な態度をとったり質問攻めにしないことが大切です。絵の上手い下手や、個々のモノではなく、どんなストーリーを描いているのか、うまく聞き出してください。そして絵は続けて描くことが重要です。年齢によって感じ方も様々。それをその時々に表現できるように、描くことを習慣にしてはいかがでしょうか?

帰路でアクシデント! 災害時にはどうやって行動するべき?

公園で走り回って遊んだ後は、あっという間に帰宅の時間。異年齢交流の良いところは、小学校では一番年下の1年生でも、遠足では自分より更に年下の妹・弟たちと一緒に行動するすることです。年下の子の面倒をみることで、1年生でもリーダーシップを発揮。自ら考えて動けるようになります。

今回の遠足の帰り道では、人身事故で海老名駅で電車が停車、間引き運転になるというアクシデントが発生! この時に重要なのは、「耳をすますこと」。アナウンスをよく聞いて、何を言っているのか分かるようになりましょう。(大人でもなかなか難しいですね!)

こひつじかいの遠足では、駅ではエレベーターやエスカレーターを使わず階段を使って登ります。この習慣を身につけていれば緊急時にも、自分の足で歩くことを覚えているので安心です。地震が起きてから慌てるのではなく、常日頃から備えること。食料だけでなく、子ども達が自ら命を守れるように、日々の生活の中で気をつけてください。

番外編ですが、例えば電車が遅れ、集合時間に遅れる場合はどうしたら良いでしょうか?
まずは冷静に、その場から動かないことです。遅れることを主催者に連絡し、集合場所に到着したらまず「遅れましたが、無事到着しました」と報告をします。「電車が遅れて……」etc.理由よりも先にまずこれを言いましょう! 

磯邊季里 @ 2018年06月27日 08:34 コメント: (0)

0件のコメント





▲TOPへ戻る