<こひつじかい>斑尾山山登り

2018年7月24日

今日は、あの名歌「故郷」の舞台にもなった”うさぎ追いしかのやま”へリフトを使って山の上を目指します。


お稽古をしているお部屋からも山の頂上がよく見えるので、「あそこに行くのぉ?!」と興奮気味。
リフトの乗り方も慣れたもの。皆で声を掛け合いながら「せーの!」といって乗り込みました。リフトに乗っている間も歌を歌ったり、皆とっても楽しそう。
リフトに乗ること約8分。山頂駅に到着。遊歩道にはヤナギランがたくさん咲いていたり、大きなオニヤンマがブンブン飛んでいました。遊歩道の端には、長野県と新潟県の県境となる位置に“県境ベンチ”があり、その奥には千曲川デッキがあります。これは、北信濃が一望できる空中平均台。大人でも足がすくんでしまうようなつくり。リサ先生がやっているのをみて、進んでひとりの男の子が歩き出しました。両手を伸ばしてバランスを取りながら、ゆっくり、ゆっくり、踏み外さないように進みます。先端に着いたら「僕たちここまできたよ!」という気持ちを込めてお山に大きな声で自分の名前を叫んでいました。帰りもゆっくりゆっくり後ろに下がり、無事に出発点へ戻ってきました。そのあとも全員が自らこの空中平均台にチャレンジ。少し怖がっていて歩き出すのを渋っている子がいると、他の子が「苦手なことを克服しないとできるようにならないんだよ!」と活を入れていて、その声に応えるように思い切って一歩踏み出すシーンも。皆戻ってくると、ホッとした気持ちと達成感が入り混じったなんとも言えない表情をしていて、年長さんの成長を感じました。

雲の上まで
冒険はまだまだ続きます。道を先に進むと、だんだん坂が急になってきました。太陽の強い日差しの中、終わりの見えないジグザグの道を前に進みます。ここで「暑い、もうやだ」と弱音を吐く子は一人もいません。しばらく歩いていると、だんだん雲がかかってきました。すると、先頭集団の子が「あ、雲に触れた!」と嬉しそうな声をあげました。「雲、食べれるかなぁ」とパクパクしてみる子どもも。楽しそうな声に後ろの子たちの足も早まります。「僕たち雲の上にきちゃったね!」いつも絵に描いている遠い空と雲。そんなところに自分達が来たということに驚きと嬉しさを隠せない様子。その後は雲を見つけるたびに、嬉しそうに捕まえようとしていました。


ジャングルを通ってさらに上へ
ジグザグ道が終わると、登山道へ入る入口が。「これからジャングルに行きまーす!」という子の掛け声に「はーい!」と元気よく答え怖がりもせずどんどん森の中へ。登山道はジグザグ遊歩道に比べ、道も急で、時には滑ることも。それでも痛いと立ち止まったり、泣き出したりする子はいません。
20分くらい歩くと分かれ道。まずは野尻湖が見える北信五岳へ。ここからは野尻湖が上から一望できます。「こんな形なんだね」、「船がある!」と上から色んなものを見つけることもだち。野尻湖では、24日から来てくれる大学生のお姉さんがキャンプをしてると聞くと、1000mの高さからお姉さんの名前を皆で叫びます。「聞こえたかなぁ?」「僕たちのこと見えるかなぁ?」と子供らしいコメント。こんな元気な皆の声だから、きっと聞こえてるよ!


ついに山頂1382mへ!でもさらに先へ進むこどもたち
寄り道をした後は、登山道の本道へ戻り山頂を目指します。あと500m。道もさらに急に。「まだかな、まだかな」というものの、足取りは皆しっかりしています。歩くこと15分。「てっぺんだよ!あと少しだよ!」という先頭集団の声掛けに「もうあそこだって!磯邊っちあと少しだよ、がんばって!」と大人を励ます余裕もありました。到着してもすぐに座り込むこどもはおらず、お友達とお話したり、山頂の地図を興味深そうにのぞき込んだり、とにかく元気な年長さん。山頂からさらに奥に絶景ポイントがあると知ると、「僕行きたい!」と山登り初めての男の子が言い出しました。初めての山登りが本当に楽しくて仕方がない様子。「そしたら行きたい子だけもうちょっと行ってみよう!」というリサ先生の声掛け。大人も数名かな、と思いきやなんと全員が行くといいました。リフトの終点駅である山頂駅から実に1時間。標高1382mまで歩いたのに、まだ先へ行くというのです。流石に大人もびっくりです。

磯邊季里 @ 2018年07月24日 08:23 コメント: (0)

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