<こひつじかい>卒業遠足

2019年3月20日

今日は卒業遠足です。
一日中雨の予定でしたが、予報とは打って変わって晴天が広がっています。日差しがとても暖かく、半袖半ズボンの子もちらほら。今日の遠足は、行き先が教えられていないミステリーツアーです。自分たちで頭を使ってついていかないと置いていかれてしまいます。お父様お母様にお別れのハグをして、まずは田園調布から武蔵小杉に向かいます。
みんなが改札を抜けていく中、今回も自転車で目的地に向かうチームがいます。一体何キロくらい走るのかも分からず、ドキドキしながら出発しました。

電車を乗り換える途中で、目黒線や南武線のシンボルマークや、階段・エレベーターのマークを確認します。文字が読めなくてもこれらのマークがあれば道がわかることを学びました。また、点字ブロックの上を目を閉じて歩くことで、目が見えない方の大変さを知りました。その後は南武線に乗り、登戸で降ります。

小田急線登戸駅に入ると、そこにはドラえもんがいっぱい。駅の名前や番線にも、ドラえもんのシンボルカラーと鈴が使われています。大きなドラえもんの前で写真を撮り、お絵描きをしました。みんなじーっと見つめて特徴を捉えます。ドラえもんだけでなく、ひみつ道具のスモールライトやどこでもドア、タイムふろしきなどを思い出して描く子もいました。

描き終わった子から駅の探検です。トイレのマークにドラえもん・ドラミちゃんがいたり、エレベーターの入口がどこでもドアになっていたりと、ドラえもん尽くしです。エレベーターのマークがドラえもんになっているものも見つけました。

登戸駅を出てもまだまだドラえもんがいっぱい。お花でできたドラえもんやドラミちゃんと一緒に写真をとったら、次はドラえもんが描かれたバスに乗ります。行き先は、「藤子・F・不二雄ミュージアム」。車内はキテレツ大百科のコロ助がいっぱいで、みんなわくわくが止まらない様子。混雑している中でもしっかりと自分で踏ん張り、バスに揺られていきます。

一方の自転車チームは、多摩川サイクリングロードをどんどん漕ぎ進めていきます。
土手沿いには、ソメイヨシノよりも一足早く開花を迎えた桜の木もあり、ちょっとしたお花見サイクリングです。冬に比べ暖かく気持ちがよい反面、思わぬ敵も登場しました。それは小さい虫(ユスリカ)の大群です。常に顔の周りを飛び回っていて、目や口から入ってきそうなので追い払うのにも一苦労です。これも春の訪れを感じる一幕でした。

電車組、自転車組で、ほとんど同時にミュージアムに到着しました。ミュージアムの中は騒いではいけないし、触ってはいけない展示もあります。早く中に入りたいと逸る気持ちを抑えながら、案内のお姉さんの言うことをしっかりと聞きます。

お姉さんから音声ガイド「おはなしテレフォン」を受け取り、荷物をロッカーに入れたら、ようやくミュージアム見学スタートです。子どもたちは互いに「静かにして!」と注意しあったり「おはなしテレフォンの3番を押すんだよ!」と教えあって展示を見て回ります。ミュージアムの中ではお絵描きができないので、じっくりと見て目に焼き付けます。

15分ほどのシアターを見たあとは、屋上にいきます。屋上にはドラえもんやオバQ、コロ助、パーマンのオブジェがあります。みんなで写真を取って、ここで2回目のお絵描きをします。ミュージアムにいるキャラクターたちや、どこでもドアを使って自分が行きたい場所を描きます。初めて見るオバQを観察して、髪の毛が3本しかないことや、口が大きいことなどの特徴を捉えました。しおり表紙のどこでもドアの中には海やお菓子の家、くだもの畑などと、十人十色な行きたい景色を描きます。

最後に、おはなしテレフォンのクイズを解いて集めた合言葉をお姉さんに伝えて、ドラえもんのシールをもらいました。

ミュージアムを出て向かうのは生田緑地です。ここからまたバスに乗って向かいます。生田緑地には古民家の保存、伝承のための日本民家園や、蒸気機関車が保存されている川崎市最大の公園です。今日はこの公園の端から端まで使って、へとへとに溶けてしまうくらいに遊びます。

元気いっぱい遊ぶ前にはまずはお昼ご飯の時間です。朝早くからご両親に作ってもらった愛情たっぷりのお弁当を頬張ります。みんなお腹が空いていたのか、あっという間に食べ終えました。

ご飯のあとは広大な生田緑地を全部使って遊びの時間です。長い階段の上をたくさんのぼって森にいる鳥を探したり、遊歩道沿いの木の名前を学びながらたくさん歩いていきます。途中、道のない山道へと入っていき急になっているところを、自分たちで通れるところを選んで歩いていきます。「誰か助けてー!」と言ってもみんな必死なので自分でなんとかするしかありません。丈夫そうな木の上に足や手をかけ、泥んこになりながらもなんとか切り抜けます。

そうしてぐんぐん歩いていくと、遊具を見つけました。他のお友達と譲り合いをしながら、ここでもへとへとになるまで全力で遊び尽くします。金属のパイプを器用に伝っておりたり、勢いをつけて滑り台を降りたり、ロープでできたトンネルの中や上をつたったりと、工夫を重ねて楽しみます。

遊具で遊んだ次にもまだやることはあります。各自で持ってきた縄跳びを使って、何回連続で飛べるか挑戦です。得意な子も苦手な子も、過去の自分よりもより長く跳び続けるように練習しました。個人での縄跳びを先生に見てもらった後は、大縄を使って8の字跳びや、大縄跳びもします。こちらは自分勝手にしてては1度も成功しません。みんなと息を合わせ、「せーの!」の掛け声でなんとか連続で跳び続けることが出来ました。
最後は中央広場でみんなの大好きなパプリカを歌って踊って締めくくりました。

生田緑地を出て自転車組にお別れをしたら、電車で来た子どもたちはバスに乗って登戸駅へ向かいます。こんなに遊んだんだから疲れて寝てしまうと思いきや、大半の子はうとうともせずまだ元気な様子。バスの中でも騒ぎ過ぎず、もうすぐ進級・進学をする子供たちの成長を感じました。行きと同じようにまた電車に乗って田園調布へと帰ります。

田園調布へと戻ったら、ご両親がお迎えにいらしていますが、手を振ることなくきちんと並んで自転車組と合流し、今日のしおりとミュージアムのおみやげを貰います。今日はおよそ2万2000歩、階数にして70階も上るほどに歩き、へとへとになるまでたくさん遊びました。一方で、駅付近のマークや表示などを見て自分で考え、判断し、行動するということを学び、さらに成長できた遠足になりました。

磯邊季里 @ 2019年03月20日 18:35 コメント: (0)

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