<こひつじかい>第7回Super Long Ride 2019

2019年6月18日

梅雨のこの時期は、天気予報がくるくる変わるので主催者側、保護者の皆様、そして子ども達も毎日天気予報を気にして過ごす1週間でした。
前日の雨に「明日の分までもっと降れ~!」と念を送り、夜にはてるてる坊主に願いを込めて眠りにつきました。

いよいよ待ちに待った日曜日の朝が来ました。カーテンを開けると雲は少し残るもの雨はすっかりあがっていました。
5時45分の集合には、子ども達も自転車をしっかり列に並べて準備万端です。
今回はA~Dチームに分かれて、荒川サイクリングロードを走ります。ひとまずの目標は100kmですが、速いチームは頑張り次第で、もっと先へチャレンジしていいということを伝えると、Aチームの男の子たちの目の色が変わりました。
1日安全に楽しく終えるために最終ルール確認を大人、子どもそれぞれが済ませ、葛西臨海公園を飛び出しました。

荒川を横目に見ながらのサイクリングは心地よく、どのチームも順調な滑り出し。まずは第一チェックポイントの扇大橋に向かいます。サイクリングロードを走りだすと子ども達は、最高の遊びを発見!それは前日の雨の賜物である、大量の水たまりです。小さいものからサイクリングロードの幅全てを覆いつくすほどの特大サイズもあり、そのど真ん中を突き進み、両側に上がる水しぶきに「噴水自転車だ!」と大はしゃぎです。

どのチームも第1チェックポイントに到着し、それぞれエネルギーを補給します。
そこではDチームの3人が一生懸命自転車に乗る練習をしています。「みんなと一緒に行きたい!」という気持ちから自分で何度も練習し、Cチームが着いた時には全員乗りこなしていました。その様子をみて、Dチームも最後の20kmに挑戦していいと勝又パパから許可をいただきました。

第2チェックポイントは秋ヶ瀬公園です。11時開始のバーベキューに間に合うように、各チームどこまで行けるかチャレンジの始まりです。
Aチームの速い子たちはさすがのスピードで、だんだんとチーム内での差が広がってきたため、途中からチームを分解することに。苦しくなったときの踏ん張りは、年齢・学年関係なく、気持ちの強さというのが顕著に表れています。

秋ヶ瀬公園につくと、美味しそうに焼かれたお肉やお野菜がいっぱい!お父様、お母様が先回りして準備をしてくださっています。キンダーの男の子一家も合流して、キャベツをちぎったり、お野菜を並べたりとお手伝いをしながら待っていてくれました。
ここまで約50km、大人・子ども関係なく全員がエネルギーを使い果たしてお腹がペコペコです。大盛況でソーセージや牛肉・豚肉・鶏肉、野菜があっという間に売れていき、焼きそばで締めくくりました。

十分休息をとってから、後半戦の準備をはじめます。
すると勝又さんから子ども達に集合がかかり、一人ずつ名前を呼ばれてカードケースをいただきました。中を見ると「自転車検定」の認定証が!それぞれ達成級のカードを嬉しそうに眺めています。認定証効果でモチベーションが更に上がり、後半戦スタートです。

「一列で」、「前との間隔を詰めて」などチームで走るときの約束もずいぶん守れるようになっています。もちろん疲れはあるものの、各チームが前のチームに追いつけ追い越せととにかく前へ前へと漕ぎ続けます。
第3チェックポイントの扇大橋へ予定の時間よりも早いペースで到着です。
ここからいよいよDチームも参戦します。少し心配そうなお父様お母様をよそに本人たちは行く気満々で自転車にまたがり、快調に走りだします。
葛西臨海公園へのラストスパートはみんなで一緒にと、先に着いたAチームは折り返して最後尾まで応援にかけつけます。
公園内を抜けて、ついにゴール!午後5時45分。スタートからちょうど12時間です。バーベキューの時間を除く約10時間走り続け、全員で目標を達成することが出来ました。

子ども達は達成感と自信に満ちた本当に素敵な表情で最後に勝又パパからの話に耳を傾けます。「お父様お母様への感謝を忘れないこと」、「自転車は自分でお手入れをして大切にすること」きっと子ども達に伝わっていることでしょう。

お互いに精一杯頑張っていると認め合っているからこそ、大人・子ども関係なく迎えに戻って励ましたり、飴やハイチュウを配ったりと、サポートで臨機応変に走り回ったりとそれぞれ自分にできる役目を見つけて行動する姿をみると、子ども達を通して、我々が自転車だけでない大変貴重な経験をさせてもらっていることに改めて感謝の気持ちが生まれます。この企画に賛同し、関わってくださる皆様、本当にありがとうございます。これからも子ども達の秘めたるパワーを引き出すための挑戦に、付き合い、見守る環境を作り続けていきます。

最後に。
自転車も車と同じ立派な乗り物なので、交通ルールを守れることが最低条件です。それなので、この計画をスタートした半年前から、子ども達にもそれぞれが自覚をもって行動できるよう少しずつ働きかけてきました。今では、小さな横断歩道一つでも自分の目で見て確かめられるようになっています。これも回を重ね、心技体が着実に成長している証の一つですね。

磯邊季里 @ 2019年06月18日 11:20 コメント: (0)

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