<こひつじかい>冬野菜収穫遠足

2019年12月15日

《遠足の準備》
きれいな朝焼けが広がる気持ちのいい朝を迎えました。午後から始まる冬野菜収穫遠足の前に新年長さんと新一年生はいつも通り思い切り体と頭を動かします。
公園中を走り回って、あっという間に体はポカポカになります。しかしながら指先だけはいつまで経っても温まらず、「やっぱり冬は冷たいね」「今度は手袋を持ってこよう」といった会話になりました。
紙一枚の工作では大根を作ってみました。頭の中のイメージと本物をあとで比べっこです。

お弁当を食べ、荷物の準備をしたら飯田農園に出発です。
バス停に並んでいるときやバスの中では、「どこに行くの?」と聞かれたことをきっかけに「大根と白菜、長ネギを採りに行くんだ」「すっごい大きくて美味しいのが採れるんだよ」と、とても楽しみにしているのが会話の様子で伝わってきました。

《収穫開始》
農園につき、全員が集合しました。
まずは大根の収穫です。飯田さんから大根の選び方、抜き方を丁寧に教えていただきそれぞれ好きな大根を決めました。太くてずっしり重たい大根を、揺らさないようにまっすぐ上に持ち上げます。何度も挑戦してようやく抜けた大根を子ども達は大切に抱え運んでいきます。大根のお掃除したときに切り落とされる余分な葉っぱで「大根を作ろう!」ということになりました。全員が協力して葉っぱを並べていき、畑に子ども達全員が入れるほどの大きな大根が出来上がりました。

《生きた学び》
次に長ネギと白菜の収穫です。長ネギの畑は土がきれいに高く盛られていて、「どうしてこんな風になっているの?」と質問した子がいました。すると、「長ネギは土に埋まっている部分だけが白くて、太陽にあたる部分は緑になるんだよ!」と教えていただきました。土に埋まらないで育つと全身緑の長ネギになるというお話には大人の私たちも「へぇ~!」と驚きました。白菜は大根や長ネギのように抜くのではなく、手前にごろんと倒します。倒せた人は一回だけ手を上げたら、ナイフできれいにしてもらうまで待つお約束でした。「とってもよく切れるから絶対に呼びにきたり、周りを歩き回ったりしないこと。待っていてくれれば必ず行くからね!」その言葉だけで、子ども達にはしっかり伝わったようで、全員がきちんと守っていました。こういった生きた学びが子ども達の中にも根付いていってくれたら嬉しいです。

《夢中でお絵描き》
最後は恒例のお絵描きタイムです。収穫した順番に一つ一つ丁寧に描いていきます。
新一年生、新年長さんが夢中になって描いている背中に引っ張られるかのように小さい子たちも最後まで描き上げていました。途中、土が紙についてしまった子が「茶色で塗るよりこっちの方がいい」と発見し、最後には土を指でこすりつけて楽しそうに仕上げをしていました。お迎えにきてくださったお父様お母様を見つけても、そっちが気になって描けないということもなく、中にはそばにいることにも気がついていないのではと思わせるような様子を見ていて、子ども達が自分に没頭できる時間・環境づくりをこれからも大切にしていきたいと感じました。

磯邊季里 @ 2019年12月15日 20:17 コメント: (0)

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