<バンコク>ドラえもんキャンプ

2020年2月16日

《タイを感じ、タイを知る》
回を重ねる度にドラえもん DAY CAMPは、ドラえもんのポケットから、新しい道具をもらったかのように、新しい世界へ、子供たちをいざなってくれる時間になってきました。前回から日も浅く記憶に新しいからこそ、子供たちのワクワクも、キラキラとした朝日に負けないくらい、Maxです。顔見知りのドライバーさんに加えて、今日は、日本語も英語もタイ語もお話しできるあゆみ先生も一緒です。サンプラーンの思い出を話し始めると、まるで映像を再生しているかのように会話が止まりません。その様子を見ていると、実体験の大切さ、仲間と一緒に過ごす時間がどれだけキャンプを充実させてくれるのかを感じずには入れません。今回は、タイの王道の世界遺産アユタヤの世界を訪れます。今後、タイのことを子供たちが、しっかり子供たちが感じたことで、アテンドしてくれることを期待しながら、いよいよスタート。冒険の中でたくさんの宝を玉手箱に入れてこられますように。

《Wat Yai Chai Mongkhon วัดใหญ่ชัยมงคล ワット・ヤイチャイモンコン》
1時間くらい車を走らせ、タイらしい真っ青な空が広がり始めた頃、アユタヤ県に入りました。早朝だったので、のんびりとしたワット・ヤイチャイモンコン。子供たちは、ヤイチャイモンがまるで写真のように目に飛び込んできたようで、目を真ん丸に。たくさんある石像をとおりぬけ、しばし空間にマッチするように、芝生をはしります。そして、目の前にそびえたつ煉瓦でできているたてものを描きます。この寺院のシンボルは、3基の仏塔。ここは、トライローカナート王時代1448年に建立。トライローカーナート王とその息子の遺骨が収められています。たくさんの仏像をが並んでいる姿に子供たちは目を見張り、朝早かったので、「この仏像は、裸でかわいそう!」ということで黄色の袈裟と蓮の花を供えてみます。見るもの見るものが新鮮。王の眠る塔にのぼります。一段一段がたかく、足を大きく上げないといけません、急な石段は子供たちにとっては大きな山のぼり。元気な子供たちは挨拶をしながら、まっしぐらに登ります。登頂の部屋には、何体もの金の仏像。真ん中には、下までのぞける賽銭箱があり、改めてその高さに驚きました。たくさんの仏像には、タイ文字で書かれている名前があり、興味津々の子供たち。あゆみ先生に丁寧に教えていただきました、すると目の前には純金に覆われたきらびやかな大きな立仏像が現れます。このキラキラに照らされ子供たちは、恩光が差しました。王様が大好きだった鶏。周りには所狭しと鶏がまつられていました。ほかに、大きな横たわっている寝仏像も拝みます。そのそばには、タイのマンゴーの木に緑色の実が鈴なりになっていました。大きな立仏像の名前がこの寺院の名前「プラ・シーサンペット」になったそうです。

《ワット・プラマハータート》
アユタヤ2番目の国は、菩提樹の中に仏像の頭がある寺院。この移動の間に、アユタヤのことを少し勉強しました。子供たちにとって、勉強はたいへんなものではなく、「へ~」とおもうこと。アユタヤは650年前にできたよ。アユタヤの人口は84万人。職業は農業でタイ米を作っているお百姓さん。ここの仏像の多くは、戦争があって、それで頭や、手などがとれてしまった。などなど。これらを子供たちは、一生懸命にきいて、自分たちのわかったり、知っている言葉を一生懸命に探し、子供たちが今知っていることで、話をしようとしていました。簡単なことの様ですが、子供たちは、まだまだ知らないことだらけ。でも、知りたい!どういうこと?など頭をフルに使っているのが手に取るように伝わってきます。私たちでも650年前ということは、なんとなくは想像できても、はっきりと知りませんが、分かったつもりでとことん追及することは少ないかもしれませんが、子供たちは、わからないから、もっともっと知りたい!という気持ちがたくさんあります。小さいから、まだわからないと思わず、ぜひたくさんのことを大人と同じように知識のシャワーを浴びせてください。写真や、バーチャルで見る知識でなく、実体験したことは、どこかに残像としてのこり、年相応の学びのチャンスが来た時に、この点が線に変わるのかもしれません。
ここも門をくぐると、大きな塔がそびえています。とても広いところにそびえて立つ塔、そして、足元には、石の山。そこを通り抜けると、大きな菩提樹がありました。実は石の山ではなく、頭や、手足が取れたたくさんの仏像だったことは、初めて木の中の頭を見た時に、子供たちは?をもちはじめ、その周りの仏像一つ一つを観察し始めました。素直な気持ちで、「どうして治してあげないの?」「どうしてとれちゃったの?」「お顔はいたくないの?」などなど矢継ぎ早に疑問がわきます。
そんな疑問を話しながら、菩提樹の優しいお顔を描きます。それぞれの描く位置で、見え方が違うこと、そして疑問がたくさん沸いたから、丁寧に見て、描き上げている姿は、たくさんの観光客の目にも止まっていました。皆写真に収めようとしている中で、お年寄りが、子供たちの真似をし、スケッチされていました。このお顔も後2年ぐらいすると、根っこが動き、扉がしまってしまうように見えなくなってしまうようです。大きな手がころがっていたりしているものを触ったり、比べてみたりしながら、子どもたちにとっては、大きな遊び場のように、元気に一廻りをしました。最初は、高いと思っていた石段を上ることも、あっという間にへっちゃらになりました。こちらが手をかすこともなく、年長さんのお姉さんたちが、丁寧に手を差し伸べていました。

《世界遺産を五感で感じる》
朝から活動的な子供達。頭も身体も存分に使って、冒険をしているので、お腹がペコペコ。バンコクだと普段からなかなか歩いたり外で遊び、飛び回る時間が少ないのに加えて、最近はPM2.5で休園になることが多かったようで、久しぶりに伸び伸びと楽しんだ様子。
いよいよ世界遺産の世界へ。まずは、広々とした芝生の大きな木の下のベンチでランチ。葉が茂っているので、風も抜けて、心地よく、周りを見ると世界遺産の塔が目に飛び込みます。こんなロケーションなのに、貸し切り状態。鼻歌を歌いながら、愛情たっぷりのお弁当をいただいていると、この光景がとても珍しいらしく、タイ人をはじめとした方々がのぞきにきました。それもそのはず、子供達の笑い声や会話が響き、とても楽しそうに見えました。
また、日本のお弁当を珍しそうにのぞいていました。お弁当が終わると、あゆみ先生も一緒に探検をしたり鬼ごっこをしたり、暑さなんてなんのその。元気いっぱい楽しみます。
そばにあったお池の魚に餌もあげます。大きな口を開けた魚の口目指し、お魚に声をかけながら餌付け。魚が口を開ける姿も新しい発見。
いよいよ世界遺産の門へ。外からも大きく見えた塔も、そばに走ります。広々とした所に青空に向かって立つ塔。その大きさに目を奪われます。木の木陰を探し、小さな画伯達はポンキーを走らせます。
いくつも見てきた塔。いろいろなお話をしながら見ていなければ、きっと似たように見えてしまうはず。でも下から上の方までまじまじと観察。子供ながらの感覚と工夫を凝らした素晴らしい一枚に完成していきます。
3歳の子は、まだ思い通りには描けないまどろっこしさを、沢山言葉で補う真剣な姿、動画で撮って、一年後、2年後彼女が成長した時に見せてあげたい光景でした。
折角いくともっともっと見せたくなりますが、この3つの寺院を焼き付けて欲しくこの場を後にしました。
その後は、大きな金張の仏像を見、またその圧巻な大きさを感じました。タイでは、多くの方が、祈っている姿を目にします。そんな様子も子供達には、自然なのか、大人に混じり、正座をし、丁寧に手を合わせていました。

《ゾウでアユタヤ巡り》
いよいよお待ちかね象でのアユタヤの冒険。大きな象で最初は不安だった子供も、お友達仲間に背中を押されて、全員でアユタヤの街を探訪しました。
空が近く感じるのでしょう。辺りを見回し、今まで見てきた建物を見つければ、得た知識をアウトプットしたり、行き交う人に手を振ったり。小さな子供が乗るのは珍しいのか、まるで映画スターのような人気ぶり。
近くの川にはアリゲーターが現れたり、水を飲んだ象に水をかけられたり、生き生きとした体験は、忘れられない宝になったと思います。象にとうもろこしをあげたり、曲芸を見たり、タイの神様の象に親しみが湧き、身近に感じている様子はタイ在住の子供達にとって、何よりだったでしょう。
暑い中、思いっきり楽しんでいる姿のご褒美に皆でアイスクリームを頂きましたが、そのおいしさ、そして笑顔であっという間に食べ干して、生き返った感じでした。
12月に続き、思う存分タイの空気を体にしみこませました。この王道の冒険は、何度か訪れた子供達でも、違った子供目線での冒険になりました。遺跡などは、子供達にとって、ちょっぴり難しいと感じる場所。でも広々とした自然の中で、走ったり、かくれんぼをしたり、なかなか贅沢な環境だということに気づかされました。たくさんある塔も、ただただ見ても仕方がありません。それぞれの場所でフォーカスポイントを見つけてみると、一つ一つが生きてきますね。もっともっとと欲張りたくなりました。でも次のお楽しみ。今回はキャンプまでに沢山、調べたりアンテナを張り、子供目線でのアユタヤにするために準備を楽しみました。やればやるほどワクワクして、バンコク到着後に訪れたアユタヤは、今まで知っていたものとは別物。どんな物もとことんやる!とインプットする量のちがい、そして興味の幅、深さが違うことを実感しました。自分で見て、感じたからこそオリジナルなキャンプ、そしてその時に最高のものを子供達と一緒に楽しめます。こんな時間は、子供達のパワーも加わり、すごいエネルギーになります。
是非タイ在住中に、身近なものを贅沢にゆっくりと訪れ、たくさんの宝探しをされることをお勧めします。
いまだったら、PM2.5や新型ウィルスなど不安もあり、実現できなかったかもしれません。いつもチャンスをゲットし、子供達の笑顔がもっともっとかがやける瞬間まで、新しいワクワクする冒険の世界を見つけたいと思います。
お別れの時に涙してくれた子供達。そんな優しい子供達の心にたくさんの種をこれからも撒き続けたいと思います。どんなものでも自分の目で見たありのままを描いて、是非次回に見せてくださいね。

《どんな宝箱?》
帰りの車中でも、子供たちの笑い声が止むことなく、それぞれ感じた今日を元気いっぱいに話していました。このキャンプで仲間となったことを感じさせる場面で、bangkokでの「one team」が結成した瞬間でした。幼稚園も出身地も違う子供たち、これからもそれぞれがいろいろな世界で活躍することでしょう。この子たちが、いつの日かまた、この宝箱をあけ、思い出話に花を咲かせてくれることを願っています。バンコクにいるからこそ、出会える友、そしてこのタイの自然や環境をしっかりと心にとどめられるように、また何か素敵な時間になるドラえもんキャンプを計画いたします。乞うご期待。

《アルバム》
お子様との会話の種にお使いください。
アルバムはこちらから⇒K&R アユタヤ ドラえもんキャンプ 2020 アルバム

磯邊季里 @ 2020年02月16日 21:41 コメント: (0)

0件のコメント





▲TOPへ戻る