<夏の総括>「子どもたちと共に過ごした1ヶ月」

2020年9月4日

2020年8月まるまる使ったキャンプを振り返ると、目を見張るほど子どもたちの成長がありました。これは日々の生活リズムの習慣化によるものです。
空気が良く気持ちのよい場所で生活していた子どもたちは、陽が昇ると同時に目覚め、眠い目をこすりながらも毎日3km走ってからラジオ体操をして掃除をするというリズムで充実した朝活を続けていました。はじめから全てスムーズに上手くいくわけではありませんが、自分たちの生活空間の充実化を子どもたち自ら図り、掃除も上手になっただけでなく時間も大切に使うなど自然と効率的に動くことができるようになりました。

また、食生活に関しても大きな成長があります。食べることが目的なのではなく、食事を自分たちで作って食べて片付けもきちんとする。そして食事のマナーもきちんと守りながら、楽しく美味しくいただく。当たり前のことでありながら、親に何もかもやってもらう受け身の食生活を送るのではなく、自分たちで作り食べる主体的な食生活を送ることで、改めてみんなが美味しく食事をいただくためのテーブルマナーを覚えるきっかけになりました。ナイフとフォークの使い方から持ち方まで自己流でバラバラだった子どもたちもきちんと正しく使えるようになり、子どもたち全員が気持ちよく日々の食生活を送る環境を自ら整えるという習慣が身につきました。

そして全体に通じることではありますが、子どもたちの時間感覚も大きく進歩しました。言われたから次の行動をする、やることをこなす、というのではなく、自分で時間を見て次の行動を自ら起こすことが習慣化し、時間を上手に使うことを覚えられました。
食生活や家事のお手伝い、時間を見ながらの行動、朝活など、ちょっとした習慣の芽を子どもたちに植え付け習慣化させていくことで子どもたちを取り巻く環境は大きく変わります。大人が思うよりももっと、子どもたちはなんでも一人でできてしまうのです。さらに集団生活を通して子どもたちの成長のキーワードには仲間意識も加わり、相手のために自分がどのような行動をとれば良いのかやどのような言葉を掛ければ良いのか、自分が相手の立場になって考える力が身につきました。大人が介入せずとも、子ども同士のコミュニティの中で子どもたちは自然と成長していくのです。机上の勉強では得られない体験の中で見える化できない力が身につき、人としての土台作りが大きく進んだ1ヶ月でした。

磯邊季里 @ 2020年09月04日 04:59 コメント: (0)

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