<こひつじかい>夾竹桃コンクールを受賞して

2020年9月5日

この夏、夾竹桃物語~忘れていてごめんね~コンクール見事入賞された子のお母様から感想をいただきました。

素敵な賞を頂いて

7月の下旬、先生より長女に嬉しいご連絡がありました。自粛期間中に一生懸命に描いていた夾竹桃の絵が賞を頂いたのです。丁寧に時間をかけて描いていたので長女も大喜びでした。幼い頃、長女は絵を描くことがあまり好きではなく、本人も「私は絵が下手だから」と描くことを嫌がっていました。幼稚園に飾ってある絵も、「あっこれが長女の描いたものだな。」と一目でわかり、苦笑いでした。そんな娘がこんなに大きな賞を頂いたのですから、私も主人も驚くばかりです。

長女はこひつじかいにお世話になり、お友達と共に描く事で少しずつ絵の楽しさを身につけて行ったようです。お稽古では、いわゆる受験絵画のような顔な顔の描き方、体の描き方、背景の描き方を教えて頂いたことはありませんでした。アドバイスはほんの少し。「あれ、眉毛はないの?首がなくなっちゃったの?こんな形だった?」。先生のそんな一言で子供達の絵はどんどんパワーアップしてゆきます。遠足に出かけた際は、「ここで絵を描くよ~。よく見て!15分!」突然のお絵描きタイムがスタートするようです。どこから見るのか、どんな風に描くのか全て自由です。でも先生はいつも子供達に「よく見ること。そして楽しんで描くこと。」を伝えていらっしゃいました。どんな構図でも楽しみながら描いた子供達の絵は本当に可愛らしく、子供達がキラキラと目を輝かせ自分の描いた絵の説明をしてくれます。一生懸命描いたものは先生も全力で褒めてくださります。それが次のパワーに繋がるようで、娘たちは不思議とどんどん絵が好きになって行きました。
 自粛期間中、たくさんの時間を使って絵の具を使って商品のパッケージの真似っこや、魚を観察して絵に描くなど様々なことにチャレンジしました。中でも国旗はその国の象徴が読み取れ、小さく描かれたアルパカやケツァールなどの生き物を見つけては大盛りあがりでした。場所を確認し、「遠いね、大きな国だね、こんな食べ物が美味しいみたいだよ。」と様々な発見がありました。また思い思いの絵からは子供達の今の気持ちが伝ってきて、自粛生活の中で子供達の気持ちが沈んでしまっていないかなどを汲み取る良い助けとなりました。

現在3年生の長女は、自己紹介の好きなことの欄に「絵をかくこと」と書くまでになりました。あの長女が、絵が好きになる日がくるなんてと主人と顔を見合わせてしまいます。長女はこの夏、佐渡ヶ島で偶然にも出会えた自然の朱鷺に魅せられ、たくさんの朱鷺を描きました。描くたびにどんどん上達し、朱鷺の生態や佐渡についても興味を持って調べていました。次女は、毎日小学生新聞の「やってみよう」というはめ絵のコーナーで何度も新聞に掲載して頂き、毎週更新される課題をとても楽しみにしています。三女は3歳ながらも姉達に負けまいと自作の鼻歌を歌いながら、とても楽しそうにスケッチブックに可愛らしい絵をたくさん描いています。
絵を描くことはとても時間がかかり、受験を目の前にした子供達にとっては重くのしかかる課題かもしれません。でも絵を描くことで、少し遠回りかもしれませんが、娘達は机上の勉強だけでは学べない多くのことを教えてもらっているようです。
これから先、娘達の絵で家中飾られる日が来ることを楽しみにしています。

磯邊季里 @ 2020年09月05日 18:44 コメント: (0)

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