【ワジック教室・食育】夏コース第2回は醤油仕込み&野菜収穫

2025年6月22日 / 未分類

今日は暑い中、2歳から小学一年生まで、総勢10名で元気良くお料理が始まりました。
今回の食材も色々なところからやってきました。ピーマンと茄子は、屋上で育てているものを収穫して採りたてをいただきます。ズッキーニとトマト、さくらんぼもそれぞれ群馬県、千葉県の農家さんが規格外だから、ジャム用にと採りたてを分けてくださり、「新鮮」という贅沢を感じる御膳となりました。

献立

〇羽釜ご飯(備蓄米)
〇わかめのお味噌汁
〇肉味噌生ピーマン
〇茄子の胡麻和え
〇とろとろズッキーニ
〇塩トマト
〇鶏唐揚げ
〇旬の味「さくらんぼ」

まず最初にお米を研ぎます。手を開いたり閉じたりしてみんなで順番に研いだら、研ぎ汁は後で使うので捨てずに取っておきます。その間に、手の空いている子がお鍋に出汁用の昆布を入れたり、ワカメを水で戻したりしてくれました。小さい子たちは冷たくて気持ち良いからか、次のお仕事がくるまでずっと楽しそうにワカメを触っていました。

ここまで終わったら、今日はお料理に使う野菜を自分たちで収穫しに行きます。暑いので水分補給をしてから、先程の研ぎ汁とハサミを持って全員で屋上へ。ピーマンを1人1個ずつ、茄子は1個だけ収穫します。「これ大きいね」「この可愛い形のは私の」と、みんな思い思いに選んだピーマンを収穫していました。栄養たっぷりの研ぎ汁は、野菜が美味しく育つようにそれぞれのプランターにあげました。

お部屋に戻ったらお料理再開です。
自分で選んだピーマンを縦半分に切り、種を取ります。大きい子たちは1人で、小さい子たちも少し手伝ってもらいながら、上手に切れていました。ピーマンの種を取り終わった子は、胡麻和えの和え衣作りに取り掛かります。プチプチした感触を楽しみながら胡麻をすり、「良い匂いがする!」と教えてくれました。
次に、ズッキーニを切ります。見本を見せるときに「ズッキーニを切ると、面白いことが起こるよ」と言うと、みんな興味津々。切られたズッキーニの断面を、身を乗り出して見つめます。しばらくすると水分が染み出してきて、「お水が出てきた!」「シャボン玉みたい!」「見せて」「触らせて」ととても盛り上がっていました。そのあとに触れるお野菜も切ったら何か変化が起きるのではないか?と手に取り興味深く観察する子たちもいました。
ズッキーニを輪切りにしたら、次は胡麻和えにする茄子を順番にいちょう切りにします。早く切り終わったお兄さんお姉さんは、むね肉に下味をつけるためにもろみを揉み込んだり、胡麻和えの和え衣の味付けをしたりと沢山仕事をしてくれました。

最後に半分に切ったピーマンに肉味噌を詰めたら、あとは食べる準備をするだけです。一人一人順番に、新鮮な生のピーマンに肉味噌をたっぷり詰めました。すっかり暑くなった今日は、食器も夏仕様です。涼しげな陶器やガラスの器は、割れやすいので両手で慎重に運びました。

配膳が全て終わったら、みんなで「いただきます!」手際よく進められ、いつもより早い時間のお食事となりましたが、みんな美味しそうに沢山食べていました。みんなで収穫した新鮮なピーマンは、生のピーマンに肉味噌をのせていただくことにしたのですが、あちらこちらから、パリパリっと齧るいい音と「おいしい」の声が聞かれました。自分で収穫した野菜や、新鮮な夏野菜を沢山使ったお料理を、賑やかに美味しく頂くことができました。

食べ始めた子どもたちに「ご飯の味はどう?」と聞くと、「今日のも美味しく炊けてる」「いつもと一緒の味」との感想が返ってきました。そこで、備蓄米の話を伝えると、「0歳、1歳、2歳くらいのときに出来たお米ってこと!」とびっくり。でも「お米って美味しいね!」と頬張る姿が何よりでした。

ごちそうさまの後も今日はもう一仕事です。醤油仕込みです。まずは、お水にお塩を入れて塩水を作ります。その後、ペットボトルで作ったじょうごで、醤油こうじと塩水を2Lのペットボトルに入れてもろみの状態を作りました。これから1年、時々ペットボトルを振ってまぜて寝かせるとお醤油が出来上がります。一年後の出来上がりが楽しみです。

2025.6.21の写真はこちらです。子ども達の楽しそうな様子を感じてください。
アルバムはこちらから⇒20250621「採れたて野菜御膳」

【五感磨き遠足】田植え&醤油工場見学

2025年6月16日 / 未分類

早朝に降っていた雨も止み、みんな元気に品川駅に集合しました。
上野東京ラインに乗り、本庄駅に向かいます。乗り換えなしでずっと行けると思っていたら、運転手さんに途中の籠原駅で、電車の連結部分が離されることを教えていただきました。今乗っている先頭車両は別の所に行ってしまうということで、籠原駅につく前に連結の一番後ろまで移動しました。誰も乗っていない運転席があり、その向こうには電車はくっついているのに運転手さんがまた乗っているのを発見しました。籠原駅に着き、連結の後ろの電車に乗り換えしばらくすると連結部分が離されて、さっきまで乗っていた電車が一足先に出発。「電車が行っちゃった!」と小さくなっていく電車を全員興味深々に見送りました。車窓から、もう田植えの終わった田んぼが見え、みんなもこんな風に植えられるかな?とイメージを膨らませながら、無事に本庄駅にたどり着きました。

早速ヤマキ醸造という醤油工場に向かいます。到着し、工場がある建物に入ると、なんか「お味噌みたいな、醤油みたいな匂いがするね」とわくわくしていました。まずは、椅子に座りお話を聞きます。醤油は、大豆と小麦で出来ていると教わり、醤油にはアミノ酸が含まれていて、汗をかいているみんなが食べると元気になれるよ!と完成する1段階前の状態醤油を一口舐めさせてもらいました!また、お昼ご飯を食べにいく途中で、醤油樽を上から実際に見させてもらうと、全員が樽の中に入れるぐらい大きく全員が興味津々に覗いていました!「もしも入ったら、酵素の力で半年くらいでみんなは溶けていなくなっちゃうんだよ」と発酵がどんなことなのか、発酵の力をすごさに子どもたちみんなびっくりしていました。お昼ご飯は、ヤマキ醸造でいただきます。赤米と、お豆腐・油揚げ・玉ねぎが入ったお味噌汁や、ヤマキ醸造で作られたお味噌などみんながおかわりし美味しくいただきました。また、手作りの梅ジュースもいただき、「酸っぱいけど甘い!!」と言ってみんな気に入ったようでした。
この地域は神様からのお水が一番に流れてくる神流川がすぐ脇にあって、お水がとっても美味しいそうです。そんなお水を使ったお料理はどれも美味しく、ご飯とお味噌汁はおかわりする子が続出、田植えに向けてみんなモリモリいただきました。

公園に着き、田植えの準備をします。短パンの裾をまくり、お父さんまたはお母さんの靴下を履いて田んぼへ向かいました。田んぼは公園から歩いて5分ほどの場所にあり、途中の水路や田んぼに囲まれた道など都内ではなかなか見られない光景を楽しみながら歩きます。
そして、2人ずつペアになり、順に田んぼの中に入ります。あまり感じたことのない泥に足を取られる感覚を楽しみながら入っていきました。田植えは、束から苗を2本取って根っこ近くを鉛筆を持つときのように持ちます。そして、目の前にあるロープについている赤丸を目印に、苗が真っ直ぐ立つように気をつけて植えます。各自、植える場所を植え終わったら後ろに一歩さがり、農家さんがロープを下げてくださったあとまた植えるという手順を繰り返します。農家さんのくださる合図をよく聞き、みんな一緒に行いました。苗を分け合ったり、教え合いながらみんなで作業を進めることの難しさとそれに勝る楽しさを経験しました。作業を進めていく中で、尻もちをついて全身泥だらけになる子もいました。ですが、それすらも楽しく感じられるほど、みんな夢中になって田植えをしました。

途中に挟まれた休憩では田んぼの中にいるカエルを見たり、かなりの暑さとなったために水遊びをしたりして、水分補給をして休むだけでない時間を過ごしました。
田植え後に農家さんに「田んぼの中の菌と人の菌が手で植えることで混じり合い、植えた人の好みのお米を作ることができる」というお話をしていただき、みんなワクワクした気持ちで帰りの車に乗り込みました。
帰り道は行きと同様、車と電車に乗って帰ります。田植えの疲れも見せず、友達とお喋りをして過ごしていました。2時間弱ほどかけて品川駅に着きました。
今日はかなり気温が高い中、みんな汗を流しながら田植えを行いました。今回植えた稲は秋に収穫しに行きます。どんな美味しいお米になるのか今から楽しみにしながら待ちたいと思います!

2025.6.15の写真はこちらです。子ども達の楽しそうな様子を感じてください。
アルバムはこちらから⇒20250615 田植え遠足

【ワジック教室・食育】夏のはじめは手作りおにぎり!

2025年6月8日 / 未分類

夏の一回目の今日は、田植えも近いということでおにぎり御膳を作ります。おにぎりに合わせるおかずは、玉葱づくし。群馬からの規格外玉葱を箱いっぱいいただいたので、その玉葱をお料理します。

献立

〇手作りおにぎり
〇梅・じゃこ・昆布・かつおぶし
〇新玉葱のお味噌汁
〇新玉葱のしゃきしゃきサラダ
〇新玉葱胡麻和え
〇新玉葱の肉詰め
〇きんかん卵の出汁煮
〇旬の味「梅ジュース」

準備するなり、いっぱい並んだ玉葱を見つけた子どもたち。「こんなに沢山どうしたの?」「全部食べられるかな??」と話しながら、まずは、1人ひとつずつ、玉葱の皮を剥きます。2歳から小学1年生までの10人で、玉葱の箱を囲んで、せっせと剥いていきます。「どこまで剥くの?もう剥けた?」とお手本に剥いた玉葱と色をくらべます。玉葱が真っ白になった人から、そのたまねぎを輪切りに切ります。上をチョン、下をチョン、真ん中チョンと言いながら、輪切りにし並べると、20個の白い目玉が並んだようです。その目玉の真ん中をそれぞれがくり抜いて肉詰めの準備です。
早くできた人から、さらに玉葱をむいて、これは先生が薄切りにトントントンと切って水にさらし、サラダと胡麻和えで食べる準備です。

玉葱を切った断面を見ていると切った瞬間に白い汁が出てくることを見つけ、「玉葱も泣いてるのかな?」とじっと観察。するとあっという間にお部屋中が玉葱の匂いでいっぱいに。みんなの目も真っ赤になっています。大人も子どもも全員で「目が痛い」「玉葱の匂いがすごい」と玉葱のパワーを体感。お部屋は窓を開けて換気して、ちょっとお出かけ。みんなで並んで屋上に美味しい空気を吸いに行きます。屋上で育てているナスとピーマンに、さっきお米を研いだ研ぎ汁を順番にあげます。小さいナスの子どもや、ずいぶん大きくなってきているピーマンを観察しました。

屋上散歩はいい気分転換になり、お部屋に戻った子どもたちは一段と働き者に。
玉葱の肉詰めの肉だねをこね、玉葱に詰める。胡麻和えの和え衣を作る。とっておいたお出汁でお味噌汁を作る。などなど、10人全員が活気に満ちてよく動きます。肉詰めの味付けは醤油を濾したときに残った「もろみ」、胡麻和えは手作り醤油とお砂糖、味噌汁は昆布と鰹節たっぷりで引いたお出汁に手作り味噌と美味しい玉葱と自分たちで仕込んだ調味料が合わさって美味しいお料理に変身します。
この間にも、気がついた人が玉葱の皮ををほうきではき、洗い物が洗ってあれば拭き、手洗い場の水が飛び散っていたら雑巾で拭く姿があちこちで見られました。「次は何するの?」と聞くのではなく「あ、これをやろう!」と自ら行動してくれるので、自然とお部屋全体に活気があふれてきます。
そして、大人たちを驚かせたのが、金柑卵の薄皮剥がし。大きな子だとできるかな?と思いじゅんびしていたのに、全員が金柑卵を指を加減して撫でて、卵を崩すことなく薄皮を綺麗に剥くことができました!この金柑卵はお出汁とお醤油で煮ていただきます。

ここまできたら、絵本を読んで一息つきます。配膳をして、あとはおにぎりを作るだけです。
お椀に入れたご飯を、お椀の中で転がしたあと、濡らした手で優しく握ります。
にぎるという言葉のイメージから、力が強すぎて形にならなかったりとシンプルですが案外手こずることの多いおにぎり作り。うまく握れると「出来た!」と嬉しそうな表情が見られました。
自分の食べる2つのおにぎりができると、お皿に乗せて、全員座って「いただきます!」 
おにぎりは、お海苔を巻いたり、おかか、しらす、梅干しなど好きな具を乗せて頬張ります。初めて食べる金柑卵も、挑戦する子がたくさん。玉ねぎの肉詰めも、お味噌汁も「おいしい〜」。とても楽しく、賑やかにいただくことができました。

一度は強烈なたまねぎの匂いに驚きましたが、それにも負けず、全員が自分で考えて動けたパワフルな回になりました。玉ねぎは、種の植え付けから、収穫まで約半年と時間・手間がかかるお野菜だそうです。土の栄養によって味に大きく違いがでて、おからを干したものをあげると大豆の栄養と甘味が加わり、血液もサラサラに。そんな玉葱のパワーを美味しくいただいて、元気いっぱいに夏コースのスタートを切ることが出来ました。

2025.6.7の写真はこちらです。子ども達の楽しそうな様子を感じてください。
アルバムはこちらから⇒20250607「手作りおにぎり御膳」

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