<こひつじかい>コンクールで賞をいただきました

2018年9月18日 / 未分類

子どもたちが自分の感じたこと、伝えたいことを表現するツールとして、こひつじかいでは絵をたくさん描きます。上手い下手というものさしで判断するのではなく、その子がその時に見えているもの、その時にしか描けない絵こそ、味わいがあり、唯一無二の宝物だと思います。

ここ数年は、バンコクの阿部恭子先生をはじめ、絵を描く環境をより身近に感じさせてくださる方たちのおかげで、絵で表現することが好きな子たちが増えてきました。
せっかくなので、一生懸命描いた作品を色々な方に見ていただこう!と、タイミングやテーマが合うコンクールがあるときには、応募してみるというチャレンジもしています。

この夏休み中にも、これまで出してきた絵が賞をいただいたという嬉しい報告がいくつもありました。

「誰かにプレゼントしたいお花の絵」を描いた「花と笑顔」こども絵画コンクール
東北キャンプで見た色鮮やかな草花を描いたり、おじいちゃまおばあちゃまへ見せてあげたい絵を描いたりしました。

絵本を読んでの感想画を描いた「夾竹桃物語~忘れていてごめんね~」コンクール
東京で暮らしていると、身近に感じることは難しいけれども、日本人としていつまでも受け継がれるべき出来事を学ぶきっかけにもなりました。

箱根登山電車「夏休みこども絵日記コンテスト」
去年の箱根遠足で子どもたちが見たもの感じたことを絵に描き、お話ししてお父様お母様に伝えました。

百貨店に展示されたり、飛行機の機内誌に掲載されたり、平和祈念式典にご招待いただいたり、自分の絵が飾られた電車が走ったり、、どれもお金では手に入れることが出来ない本当に貴重な経験です。子どもたちが自分で感じ考えたことを表現した結果、それを見た人に気持ちが伝わり、様々な形で返ってきたプレゼント。彼らの中に財産として蓄えられていくことでしょう。

そして最後にもう一人、こひつじかいの卒業生の亜優お姉さん。現在アメリカの大学に通っていますが、夏休みで日本に戻っている間は遠足やキャンプ、お稽古などもお手伝いに来てくださって、子どもたちも大好きなお姉さんです。9月の新学期が無事に始まったという報告とともに、「コンテストに出していた絵で賞をとったよ!」と写真を送ってくれました。
おじいちゃま、おばあちゃまを描いた3枚の絵。まるで写真のように描かれた絵は、息をのむほどですが、何より彼女がおじいちゃま、おばあちゃまのことを想って一筆一筆丁寧に描いたことが心に伝わってきました。子どもたちにとって、身近に「すごい!」と心から憧れられる存在がいてくれることは本当にありがたいことですし、何事にも全力で打ち込む彼女のまっすぐな姿勢にわれわれ大人も学ばせてもらうことが山ほどあります。

<こひつじかい>箱根遠足

2018年9月18日 / 未分類

夏休みも終わりが近づいてきた8月30日。
今日は夏の締めくくりに、朝一番のロマンスカーに乗り込み、箱根一周の旅に出かけます。

例年とは異なり、小田原駅で下車します。なぜなら今回の旅の一大ミッションである登山電車に乗るためです。ホームで登山電車の絵を描いていると、お目当ての電車が到着したので早速乗り込みます。すると車内には子どもたちの絵がいっぱい!
これは去年の夏休みに行われた「夏休みこども絵日記コンクール」の受賞作品の数々です。
こひつじかいの子どもたちも年長さん全員から筆頭に総勢17人の作品を選んでいただきました。普段の電車では広告になっているところに自分たちの描いた絵が飾られていて、子どもたちの大興奮です。全部の車両を順番に見ていき、みんなの作品を探しました。
遠足に行った先で子どもたちが絵を描いていると、通りすがりの方たちと「何歳?」「すごい!こんなに絵が描けるの?」といった会話が繰り広げられることがよくあります。その時の子どもたちは嬉しいような恥ずかしいような、でもちょっぴり得意げな表情をしています。自分自身で一生懸命描いたものが、自分たちのことを知らない人から評価されるというのは、彼らには大きな刺激で、自信につながるとても良い経験です。

応募した時には「どうやって郵便を出すか」という全く違う目的だったものが、思いがけないご褒美となってかえってきました。これをきっかけに、絵で表現することが更に好きになってくれることを願っています。

箱根湯本でお絵かき登山電車にお別れをして、今度は強羅へ向けて出発します。広々とした車内で、まさに旅気分です。登山電車はスイッチバックしながらジグザグ山を登っていきます。年長さんは「斑尾の山をジグザグ登った時と一緒だね」と自分たちの経験と重ね合わせていました。強羅からケーブルカーで早雲山につくと、みんなのお待ちかねのロープウェイに乗り込みます。

ロープウェイの中では「ヒューヒュー」というおばけのような声が聞こえます。音の正体は、上に行けば行くほど強く吹いている風です。大涌谷につくと、少し肌寒く、山の上と下ではこんなにお天気が違うというとを体感できる気候でした。せっかくなので、ロープウェイおばけもお絵描きします。みんな表現がさまざまでとても楽しい絵になりました。
大涌谷といえば、黒たまごです。これからますます元気に過ごせるように、全員でいただきました。

桃源台からは海賊船に乗って箱根町の港に到着しました。船着き場のすぐ横で、海賊船や湖を眺めながらのお昼ごはんです。みんなで食事をすると、もりもり食べてすぐに遊びに行く子、いつまでもずっと食べている子の2つに分かれます。同じ時間の中で、ぱっぱっと切り替えて沢山のことが出来るのと、いつも時間に追われて過ごすのでは、どちらがお得がいっぱいでしょうか?これは一朝一夕で身につくことではないので、是非日常生活を振り返るきっかけにしてほしいと思います。

バスで箱根湯本駅に戻ると、最後のひと遊びに駅の横を流れる川へ下りていきました。川に入らずとも、川の水で手を濡らして、石に手形をスタンプしてみたり、葉っぱや枝を船に見立ててレースをしてみたり、子どもたちの生み出す遊びは、見ているこちらも楽しく、一緒にやりたくなるものばかりでした。

展望車両の一番後ろで、遠ざかっていく箱根にバイバイしながらロマンスカーで出発です。今年も絵日記の用紙をいただけたので、今日一日で楽しかったことを色々おしゃべりしながら、それぞれ一番の思い出を描き上げました。この絵を見た人に、楽しかった気持ちが伝わればいいですね!

最後に、、
記入欄の仕上げにお父様の名前、住所、電話番号などをインタビューしていくと、きちんと全部答えられたのはわずか数人です。今年は全国各地で自然災害が頻発しています。また夏休みには2歳の男の子が行方不明になり、ボランティアの方に助けられたというのも大きな話題になりました。いつどんな場面に直面するか分からないからこそ、大切な情報も教えないのではなく、日頃から子どもたちにきちんと伝えておくことが、いざというときに自分で身を守れる準備につながるのではないでしょうか。

<こひつじかい>DAY CAMP 2日目

2018年9月18日 / 未分類

2日目の朝。
すっきり目覚めると、早速パン屋さんに変身。一つ一つ丁寧に卵を表面に塗ったクロワッサンとメロンパンをオーブンで焼いていきます。
焼けるまでに寝袋もお片付け。自分のことが出来たら、お友達のを手伝い、子ども達だけで綺麗にしまうことが出来ました。

パンのいい香りがしてきましたが、体操の後のピクニック朝ごはんでのお楽しみ。
まずは体を思い切り動かして、頭も体も心も目覚めさせます。
田園調布、多摩川の一帯は急な坂道が山ほど。分かれ道が来るたびに子どもたちにどちらに進むか決めさせて進みます。下りて上ってを繰り返しているうちにみんなが段々気が付いてきました。下り坂は楽だけど、帰るためには全部上らなきゃ!と。
最後のどりこの坂を上って、公園に帰ってきました。ラダーや縄跳び、鬼ごっこをしているといそべっちがテーブルセッティングを始めました。


斑尾と同じで、体操後に牛乳をごくごく飲んでから公園で焼き立てパンをほお張りました。
今日はそのままバスに乗ってお出かけ。

多摩川にある兵庫島へ。
探検隊のような小学生の兄弟の子に、こっちに色々な生き物がいるよ!と教えてもらい、一緒に川に住む生き物さがしが始まりました。中根公園でみるオタマジャクシよりもずっと大きいオタマジャクシに大興奮。中には足が生えて、カエルになりかけているのも見つけました。持っていったプラスチックカップを水中眼鏡代わりに、川の中をのぞくと魚やザリガニも見つけることが出来ました。
お兄さんたちに「またね」とあいさつをして、お家へ戻りました。

帰ったらクリーニング屋さんに変身!パジャマ、体操着、水着を全部お洗濯します。
お日様が元気なうちに外に干せば、あっという間に乾かしてくれます。

続きてカップケーキ屋さん!バナナケーキとチョコケーキにきめました。バナナケーキには生のバナナをたっぷりいれていい香り。生地にムラが出来ないように手早くリズムよく混ぜたら、カップに分けていきます。スプーンにたっぷりすくったら、カップの上に自然に生地が落ちるのをじっと待ちます。そうすれば周りにべたべたくっつくことなく綺麗に入れられました。温めておいたオーブンに入れてスイッチオン!

カップケーキを焼いている間に、今度はおにぎり屋さんに。絵本で覚えた、美味しくおにぎりを作る合言葉を唱えながら、何の具を入れようか?どんな形にしようか?それぞれオリジナルのおいしそうなおにぎりが出来上がりました。

ランチを食べたら、あっという間にお父様やお母様をお出迎えする時間に。
最後は洗濯物たたみ&お片付けゲームです。
取り込んだ洗濯物を全員同じように並べて準備完了、よーいどんで順番に畳んでいきます。
畳んだものを重ねる順番も正解するのはなかなか大変です。パンツのことを下着という、そんな些細な表現の違いでも子どもたちは分からなかったり、単純なゲームの中からも言葉一つ一つ丁寧に伝える大切さを大人が再確認することが出来ました。

日常生活の中に学びがたくさん隠れていることを体験した2日間でした。日々の暮らしを丁寧にする中で、楽しみながら、しっかりとした土台が根付くよう、一つ一つ身につけていってほしいと思います。そのためには、環境づくりの準備が肝心です。準備をしっかりしておけば、みんなに平等に与えられている時間が、焦り、慌てることなくより中身の詰まった時間となることでしょう。

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