<こひつじかい>箱根遠足

2018年9月18日

夏休みも終わりが近づいてきた8月30日。
今日は夏の締めくくりに、朝一番のロマンスカーに乗り込み、箱根一周の旅に出かけます。

例年とは異なり、小田原駅で下車します。なぜなら今回の旅の一大ミッションである登山電車に乗るためです。ホームで登山電車の絵を描いていると、お目当ての電車が到着したので早速乗り込みます。すると車内には子どもたちの絵がいっぱい!
これは去年の夏休みに行われた「夏休みこども絵日記コンクール」の受賞作品の数々です。
こひつじかいの子どもたちも年長さん全員から筆頭に総勢17人の作品を選んでいただきました。普段の電車では広告になっているところに自分たちの描いた絵が飾られていて、子どもたちの大興奮です。全部の車両を順番に見ていき、みんなの作品を探しました。
遠足に行った先で子どもたちが絵を描いていると、通りすがりの方たちと「何歳?」「すごい!こんなに絵が描けるの?」といった会話が繰り広げられることがよくあります。その時の子どもたちは嬉しいような恥ずかしいような、でもちょっぴり得意げな表情をしています。自分自身で一生懸命描いたものが、自分たちのことを知らない人から評価されるというのは、彼らには大きな刺激で、自信につながるとても良い経験です。

応募した時には「どうやって郵便を出すか」という全く違う目的だったものが、思いがけないご褒美となってかえってきました。これをきっかけに、絵で表現することが更に好きになってくれることを願っています。

箱根湯本でお絵かき登山電車にお別れをして、今度は強羅へ向けて出発します。広々とした車内で、まさに旅気分です。登山電車はスイッチバックしながらジグザグ山を登っていきます。年長さんは「斑尾の山をジグザグ登った時と一緒だね」と自分たちの経験と重ね合わせていました。強羅からケーブルカーで早雲山につくと、みんなのお待ちかねのロープウェイに乗り込みます。

ロープウェイの中では「ヒューヒュー」というおばけのような声が聞こえます。音の正体は、上に行けば行くほど強く吹いている風です。大涌谷につくと、少し肌寒く、山の上と下ではこんなにお天気が違うというとを体感できる気候でした。せっかくなので、ロープウェイおばけもお絵描きします。みんな表現がさまざまでとても楽しい絵になりました。
大涌谷といえば、黒たまごです。これからますます元気に過ごせるように、全員でいただきました。

桃源台からは海賊船に乗って箱根町の港に到着しました。船着き場のすぐ横で、海賊船や湖を眺めながらのお昼ごはんです。みんなで食事をすると、もりもり食べてすぐに遊びに行く子、いつまでもずっと食べている子の2つに分かれます。同じ時間の中で、ぱっぱっと切り替えて沢山のことが出来るのと、いつも時間に追われて過ごすのでは、どちらがお得がいっぱいでしょうか?これは一朝一夕で身につくことではないので、是非日常生活を振り返るきっかけにしてほしいと思います。

バスで箱根湯本駅に戻ると、最後のひと遊びに駅の横を流れる川へ下りていきました。川に入らずとも、川の水で手を濡らして、石に手形をスタンプしてみたり、葉っぱや枝を船に見立ててレースをしてみたり、子どもたちの生み出す遊びは、見ているこちらも楽しく、一緒にやりたくなるものばかりでした。

展望車両の一番後ろで、遠ざかっていく箱根にバイバイしながらロマンスカーで出発です。今年も絵日記の用紙をいただけたので、今日一日で楽しかったことを色々おしゃべりしながら、それぞれ一番の思い出を描き上げました。この絵を見た人に、楽しかった気持ちが伝わればいいですね!

最後に、、
記入欄の仕上げにお父様の名前、住所、電話番号などをインタビューしていくと、きちんと全部答えられたのはわずか数人です。今年は全国各地で自然災害が頻発しています。また夏休みには2歳の男の子が行方不明になり、ボランティアの方に助けられたというのも大きな話題になりました。いつどんな場面に直面するか分からないからこそ、大切な情報も教えないのではなく、日頃から子どもたちにきちんと伝えておくことが、いざというときに自分で身を守れる準備につながるのではないでしょうか。

磯邊季里 @ 2018年09月18日 02:25 コメント: (0)

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