<バンコク> パターンブロック クラス

2017年3月9日 / 未分類

 2月18日(土)リトル・ピアにてパターンブロックのクラスを行いました。ちょうどこの日はリトル・ピアの一周年の記念の日でした。今回はタイ人の子どもが初参加で、バンコクでのパターンブロックのクラスはお馴染みになりつつも、やはり毎回新しい刺激に恵まれていると感じました。
 母子分離のクラスですので、はじめてお母様と離れて活動する子どももいました。不安なのは子どもの方だけではなく、お母様も同じ気持ちなのでしょう。会場のガラス越しに子ども達の様子を見守り、その場を離れがたい姿が見受けられました。

 子ども達が大好きなぐりとぐらのお話しを題材に、パターンブロックの世界を展開させていきました。パターンブロックを使って、遊びながら学ぶことを子ども達に伝えることを勉強しているインストラクタークラスの方達が、子ども達のクラスをサポートしてくださいます。海外で開催のクラスということもあり、日本ならではの季節感や季節ごとの行事、歌をふんだんに取り入れながら、子ども達がどんどん夢中になる時間が進んでいきました。もちろん、はじめは泣いていた子もしっかりと参加することができ、いつの間にか笑顔になっていました。

 最後のお片付け競争では子ども達が大盛り上がりで、楽しい雰囲気でクラスを終えることができました。タイ人の子どもも、言葉の壁を感じさせずにクラスを満喫できたと思います。このことからも改めてパターンブロックには子どもをひきつけるものがあるのだと感じさせられます。子ども達の想像力を引き出し、色々な世界にひろがっていくところがパターンブロックのすばらしさなのです。
 バンコクに住む様々な国の方たちが集うコモンズビル内のリトル・ピーにおいて、今春からパターンブロックのクラスがはじまることになりました。先述したインストラクタークラスで子ども達への指導を学ばれた方が、パターンブロックを用いた遊びを深めてくださいます。バンコクの子ども達が楽しく遊びながら、どの国の子達とも想像の世界を分かち合ってくれるとうれしいです。

<バンコク>子育てセミナー「子どもの心を知ろう!」

2017年3月5日 / 未分類

2月20日(月)に子育てセミナーを開催しました。
「気づきと学びの子育て法」と題して回を重ねているセミナーは、日本でも同じテーマで扱うことがあります。
日本にいても海外にいても、親として同じような悩みを持つ面があれば、海外ならではの悩みもあるものです。答えとなる大切なことは大凡お母様方の心の中にすでにあっても、子育てに一生懸命になるばかりにそのことが見えにくくなってしまうことは誰にでもおこること。海外の子育てセミナーでは特に、お母様方に安心していただけるよう、肩の力をふと抜いていただけるように心を砕いています。

今回はホテルの一室を会場に「子どもの心を知ろう!」というテーマでお話をさせていただきました。まだまだ試行錯誤のタイでの活動ですが、ホテルのお部屋を会場にするという案は、雰囲気作りという面でなかなか良かったのではないかと思っております。情報が多い中、幼稚園選び一つをとっても迷いがあり、日々のなかで戸惑うことがあるでしょう。今回のセミナーにはバンコクに住んでまだ1か月目のお母様もいらっしゃり、生活そのものが落ち着かない中での子育てという大変さを抱えていらっしゃるのではないかとお察ししました。

どんな状況のなかでも止まることがないのが子育てです。子どものために「良さそう」なことがたくさん見受けられる世の中ですが、なるべくシンプルにゆったりと、そして丁寧にやっていくことが何より大切だとお伝えしたいと思います。バンコクではタイならではの要素がありつつも、日本と変わらないような生活ができてしまう一面もあります。それは大変便利なことですが、ご家族にとって宝物になるような経験をしそびれてしまう落とし穴があることも意識してほしいと思います。

子どもの心を知る鍵となるのはお母様ご自身の心の有り様と言えるでしょう。不確かな情報が気になって不安になってしまったり、ご自分の子育てに自信がなくなってしまったり、、、
そんな時こそ、慌てずにご家族との時間を大切に、子ども達の小さくても確かな成長に気付く幸せを感じてほしいと思います。心の穏やかさをもたらすものとして「お片付け」があるとお話ししました。頭の中はもちろん、整った住環境も大切というお話が心に残ったというお母様方が多くいらっしゃったことが、アンケートから伺えます。「習い事をやめる勇気も大切」という言葉が心に響いたお母様、子どもの生活リズムを見直して整えるということもここで言う「お片付け」とお気づきになられたことでしょう。「まずは自分が変わろう」「私も一緒に心を育てたい」「今日からまた再スタートしたい」、、気づきと学びの子育て法が、セミナーに参加してくださったお母様方に伝わったと思い、うれしい気持ちでいっぱいになりました。また心が軽くなるような時間をご一緒できますよう、私も真摯に日々の活動に取り組んでまいりたいと思います。

今回、シラチャからセミナーに参加してくださった方がいらっしゃいました。次回5月にシラチャでの子育てセミナーを開催したいと思います。生の声でお母様方の今のお気持ちや私の考えなどを伝え合えたらうれしいです。

<バンコク> 巧緻性を通じての学びのクラス

2017年3月5日 / 未分類

 2月20日(月)から23日(木)にかけて巧緻性を通じての学びのクラスを行いました。ホテルのお部屋をお稽古場として整え、子ども達を迎えます。日本のお稽古場とおなじように季節の詩や歌が書かれた紙を壁に飾ってみました。口ずさんでいけば子ども達はあっという間に覚えてしまいます。ここタイでは四季を感じることができないので、日本で生活するのとは違った工夫が必要なことがあります。本帰国後の生活のためはもちろん、日本人として備えておきたいのが季節ならではの感覚と言えるのではないでしょうか。

 巧緻性をテーマにしたお稽古ですが、巧緻性を意識しながら「遊び術」を念頭に置いたお稽古をしました。タイならではの季節の感覚というお話をしましたが、時間の流れも国によって違うもの。日本よりもゆったりと時間が流れるタイです。子ども達がやがて自分で学校のスケジュール管理をしていくことを踏まえ、小さいときから時間や曜日の観念を意識して持たせてあげることが必要だと思います。残念ながら今回のお稽古では、子ども達が渋滞の多い生活などの諸事情により、ルーズになりがちな時間の過ごし方を覚えてしまっていると感じました。バンコクならではの風習があるなかでも子ども達が自分で考えて自分でやる、そんな時間をお稽古に取り入れました。

 他のお稽古でお話ししていることと重なりますが、やはり一つ一つを丁寧にやるということがお稽古の基本です。ついつい子どもに色々なお稽古をやらせ、つまいぐいのようになりがちですが、やることを減らしてでも一つ一つを深めてほしいと思っています。

 今回のクラスのなかに3歳の子が一人参加していました。3歳といっても、生活環境(兄弟の有無など)によって成長の様子は異なります。この3歳の子は純粋に「やってみたい!」と、年上のお兄さんお姉さんに負けない意欲を発揮してお稽古をしていました。

 日本のお稽古でも使っている「季節のパズル」をやったり、パターンブロックを用いての数を数えるプリントをやりました。巧緻性を念頭に置いた遊び術として、自分達で作ったおもちゃで遊んでみました。そこにはガラスでできたビー玉を使いましたが、特に小さいビー玉は誤飲のリスクがあり、ガラス製なら割れてしまうリスクもあるでしょう。けれども普段のお稽古から、危ないからといって排除することはしていません。何がどのように危険なのかをきちんと伝えて教えてあげることが大事だと考えています。

 お稽古のはじめに壁に飾った詩は谷川俊太郎さんの「月火水木金土日のうた」です。どのお稽古もまるで日本でやっているかのように日本と変わらない雰囲気で進みました。

 お稽古の雰囲気をとても大切にしていますが、特に「家庭的である」ことに重きをおいています。今回はこの雰囲気のためにも子ども達にカップケーキを作っておきました。ひな祭りが近いので菱餅を模したお菓子やひなあられもあります。お稽古終了後の充実感や高揚感、そして同時に安堵感が混じったような気持ちの子ども達と、おやつタイムを楽しみました。
 良い表情でバイバイと手を振り、子ども達が帰っていくと、ちょうど夕日がとても美しい時間になっていました。美しくも力強さを兼ね備えた太陽を見ながら、子ども達の心の中がいつもこのようであってほしいと思いました。

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