<バンコク>かけっこ教室 第2部

2015年6月12日 / 未分類

5月30日(土)シリキットコンベンションセンターの隣りにあるべンジャキティ公園に朝8時半に集合しました。「かけっこがぐんぐんはやくなるIN BANGKOK!!」第1部で、姿勢・歩き方・走り方の意識を変え、正しい動きを身に付けることを学んでいただいきました。今日はいよいよ実践編です。

朝の公園は、自転車、ランニング、トレーニングをしている人で賑わっています。今日も朝からとても強い日差しではありますが、木々もあり、木陰はとても気持ちが良いです。
それなのに、子どもの姿はまるで見えません。
朝は起きるまでは眠たいですが、朝早く起きて公園まで来ると、とても元気になります。
そして土曜日の朝なので、道もすいすいです。準備をしていると、子ども達の元気な声が聞こえてきました。今日のクラスは親子で参加するもので、子ども達と一緒に汗を流していただくように計画をしました。日本でも土曜日の朝は、年長さんや小学生達は7時から公園で体操をします。お稽古場に集合し、公園までマラソンで行きます。最初は眠い目をこすりながら来る子も、ひとたび走ればスイッチが入り、今ではかなり速く走ることができます。特に寒い冬の朝、真っ暗で空気がとても冷たい中、頑張って練習したので、春になり気候の良い朝になったら、体が軽やかになります。

お父様もお母様も子どもに負けないくらい元気いっぱいに集まってきました。募集人数よりもはるかにたくさんの方々の参加です。今回のバンコクのイベントで最後のイベント、今までに様々なイベントに参加してくださった方も来てくださいました。まずはみんなで体操をしました。最初は泣いている小さなお友達も、お母様と離れて小高い山まで走ったり転がったりしているうちに、お兄様方に負けないくらい元気に手を振り足をあげ、動き始めました。ウォーミングアップも十分にしました。さすがタイ、みんなの顔は真っ赤になり、たらたら良い汗をかいています。

水分補給をしっかりしてから、今度は走り方の形を覚えるために、ラダーを使ってチームに分かれての練習です。まずはひよこ歩き、4つのラダーを丁寧に歩いていきます。お父様、お母様より小さな子ども達の方が簡単にできます。ひよこになった気分で、膝に手を当て体を丸めて歩く姿勢は、なかなか難しいです。4つしかないのに、3つ目4つ目になると体が起きてしまいます。

次は、ゴリラ歩きです。先程のひよこ歩きに手をつけます。これまた簡単そうですが、ロボットのように手足が一緒に動いてしまったり、思い通りに動きません。第1部の時に基本の走り方を学びましたが、実際にやってみると頭で分かっていても上手くできないものです。子ども達に教えてあげる側のお母様方も、いざ一緒にやってみると難しいことを実感されたようでした。でも、やっていくうちに体でコツを覚えていきます。そして、何よりもお子様と一緒に無心になってやっていただけたことがすばらしく、笑い声もどんどん公園に響いていきます。
子ども達は、ケンケン、ケンパー、グーパーの練習を石畳でやっていきます。なんとなくは出来ていますが、いざ手をまっすぐに伸ばしたり、ゆっくりとしたリズムでやろうとすると、そう簡単には出来ないことを知りました。

列にきちんとならぶこと、お兄様やお姉様が小さい子ども達を導いて、自然にリーダーになっていきます。
今度は公園の芝生の上に寝っ転がりました。木々の間から見える空、体をクールダウンすることもなかなか新鮮です。深呼吸をしたり、目を瞑ってみたり、伸びをしたり、芝生の匂いを感じながら五感磨きです。
「オオトカゲが来た!」の掛け声で小山のふもとまで駆け逃げます。かけっこの実践です。
みんな先ほど身に付けたフォームで必死に上ります。2歳のお友達も負けてはいません。
その後は、公園の花壇の縁を平均台にしたり、池の周りのマラソンロードを指示に従って進んでいきます。ゆっくり花を見たり、匂いを嗅いだり。公園での体操は、いろいろな発見がたくさんできます。池の真ん中には噴水もあり、この暑さなのでみんな「泳ぎたい!飛び込んだらトカゲと泳げるかな!」などなど、体を動かしながらもたくさんの楽しい会話が聞こえてきました。
池の半分くらいまで、サーキットをしました。その間、お父様、お母様方は木の木陰で金子先生とトレーニングを積みます。いつもはお忙しいお父様方も、普段は子育てで自分の身体を動かすことは後回しになってしまうお母様方も、たくさんたくさん体を使っていただきました。

サーキットの最後は競争です。女の子、男の子、小学生と分かれて走ります。2回戦をした後の最後は、お父様方の待っている所まで、長い距離を最後まで全力で走ります。驚いたことに、途中で歩いてしまう子も、あきらめてしまう子も誰もいませんでした。思いっきり走り、必死の顔でゴールができました。
汗を拭き水分補給をした後は、お父様チーム、お母様チーム、男の子チーム、女の子チームに分かれてリレーをしました。一生懸命練習した後、どのチームも気合が入っています。全員が必死になってバトンを渡します。いつもは子ども達のことを心配そうに見ているお母様も今回は自分達が必死に走られていました。最初は泣いていた小さなお友達も、ママから離れられなかったお友達も、バトンをしっかりとお友達に渡します。優勝はママチーム!お母様方は雄姿を子ども達に見ていただいて嬉しそうでしたし、子ども達もニコニコして「ママは凄いんだ!」と再確認していました。男の子チーム、お父様チームも接戦でしたが、一緒になってとても良い汗をかいたリレーでした。

普段はなかなか一緒になって思いっきり汗をかくこともないと思うので、今回は素敵な笑顔がいっぱい見られて、公園中が太陽に負けないくらいの明るい場所になっていました。
子ども達は、クールダウンにバランスなどもしました、簡単なかかしも、姿勢を考えてやってみると、ぐらぐらします。こんな遊びを通しても、体の軸をしっかりと正しい姿勢に保っているかを確認していただけます。
何はともあれ、とても良い汗をかけた週末の朝。走る楽しさを感じていただけたようで、幸せです!
「オリンピック選手になりたい人!」公園に「は~い!」という大きな声がこだましました。金子先生と私の心にはこの声が染み込み、またこの楽しい会をタイの自然を感じながらやりたいと思っています。
継続は力なり!夢に向かって少しずつ続けることで、きっといつかたくさんのチャンスに遭遇できると思います。これからもたくさんの小さな元気なチャレンジャーを応援したいと思います。

<バンコク>食育&Cooking イベント

2015年6月8日 / 未分類

5月29日、YUMMY COOKING STUDIOで大岩弓子先生とご一緒にクッキング&食育セミナーを開催いたしました。今回は長年にわたって沢山の親子に親しまれている「はらぺこあおむし」を取り上げました。絵本の世界に飛び込み、ご自身があおむしになっていただいた気分で「はらぺこあおむし」を食材で作りあげる。童心になって時間を過ごしていただきたい!そして、お子様との時間を楽しんでいただけるようなアイデアを知っていただきたく企画いたしました。

扉を開けるとそこは絵本の世界です。テーブルの上にはカップケーキやお菓子、果物など絵本のセッティングが施されています。思わず「かわいい!楽しい!」と言いたくなってしまいます。弓子先生にご説明していただいて、改めて「はらぺこあおむし」の絵本をお母様方にも読んでいただいてのスタートです。

あおむしが月曜日から食べたものを作っていきます。お子様も一緒に作っていけるように、今回の「ルークチュップ」はタイのさつまいもとかぼちゃで作ります。まるで粘土細工のように、いちご、プラム、オレンジ等々をお二人一組で作っていきます。簡単な果物のように思いますが、形を作るのはそう簡単にいきません。お母様方の表情は真剣そのものです。竹串、楊枝を使ってくぼみをつけたり、いびつに作ってみたり、ひと工夫です。小さいお子様方はその横で、あおむしをいろいろな色のパターンブロックで作り上げていきます。こちらもブロックで音遊びを楽しんだり、廃品工作で作ったキッチンセットで楽しみます。

形ができたら少し冷蔵庫で冷やします。同じ食材でも使う環境によって勝手が違ってくることを知りました。やはり暑い国のタイでは、ちょっとした工夫が必要ですね。せっかくの海外での生活、その国ならではのこともお料理に加えて覚えていくと、その風土なども学べるような気がしました。
果物が出来上がったら、今度はフードカラーで色付けをします。凹凸などうまく色が付かない部分は、筆を使って細部まで色を付けます。この作業はきっとお子様方も楽しく出来るとお母様方が話しておられました。失敗したって、上手な形ができなくたって、子どもと一緒に過ごし出来上がったものは、愛情のエッセンスも加わり、最高に美味しく感じられると思います。外で思いっきり遊んだ後に、クールダウンで一緒にランチを作ってみるのもいいでしょう。
乾いたら、「アガーアガー粉」でコーティングしてつやを付けます。つやつやになった果物、本当に美味しそうで、絵本の絵そのものに仕上がりました。ちょっとしたひと手間で、とてもとてもかわいい果物が絵本から飛び出してきたようにテーブルに並びました。

次はいよいよあおむし作りです。まずは顔から作ります。真っ赤に熟したトマトに目を付け、角を唐辛子で付けます。これまたタイらしいですね。身体の部分は、ノリの代わりに2種類のレタスをしいて、酢飯をのせます。子どもが大好きな酢飯を作り、中にはローストした玉ねぎ、卵、ツナ等々を色よく並べ、巻き簾で巻いていきます。とてもリアルです。中に入れる具材をお子様とご一緒に考えたり、タイ風にしてみたりしても楽しそうです。机の上にはたくさんのあおむしロール寿司ができあがりました。それぞれの顔は全く違い、どことなく愛嬌のあるものばかり。お子様が見たらきっと大喜びでしょう。ワクワクしながら子ども達と一緒にクッキングするときっと会話も弾み、楽しい食卓を演出することができると思います。
「子どもが喜びそう!お弁当に入れたらびっくりするかしら!」お母様方同志とても楽しそうにお話をされながらのクッキング、いつもは時間に追われたり、義務的なこともあるでしょうが、ちょっとしたことで楽しみがプラスされることも感じていただけたのではないでしょうか?

クッキングが終わり楽しく盛り付けされた食卓で、ランチタイムです。今回はお食事をしなが「食育」のお話をさせていただきました。
海外で生活をされていると、こんなに便利なバンコクでも戸惑うことがたくさんあることでしょう。毎日のお食事作りで、お母様方はお子様のために頭を抱えることも少なくないかもしれません。そんな中での確認!「これで良かったんだ!」ということが少しでも見つかればよいと願いお話をさせていただきました。現代社会の食生活は、本当にいろいろです。「これでなければいけない!」ということも決してありません。とはいえ、日本人として生まれ日本人であるので、是非日本文化を踏まえ、食事のマナーも小さい時期に教えてあげてほしいと思います。そして体を作るため、集中力が貯えられるためにも、規則正しい食生活を心掛けていただきたく、簡単なお話をしました。ワンプレートのお食事も便利ですが、たまには日本の配膳もしてみては?と提案をしたり、本日のおいもはタイのサツマイモを使いましたが、同じお野菜だけれどタイのお野菜と日本のお野菜を比べてみたら?お野菜を通じて、タイのことを覚えたら?身近でできることはたくさんあります。特にバンコクにいると日本と変わらない食品が手に入ります。スーパーで買えば、これまた日本と変わりません。でも時には、タイの台所である市場をのぞいてみたり、屋台の様子をながめてみたりすることで、食を通じた楽しみが増えると思います。

いろいろお話をしたいとレジュメを作り、いかにお伝えするかを考えてのクラスでしたが、お母様方が真剣にお話に耳を傾けてくださり、質問もしてくださり、座談会のような形で、お母様方の意見交換の場にもなれたように感じました。たくさんの日本人の方が在住されているバンコクですが、なかなかこのような時間は少ないようで、そのような機会をご一緒出来うれしく思いました。レジュメのお話は半分くらいしかできませんでしたが、次回までの宿題です。これはどんなことなのかな?と、もしお考えいただいたら幸いです。次に繋げることができたとも思います。
生きていくのに「食べること!」は切り離すことができません。やはり小さい頃に食をしっかり身に付けていけば、楽しみも加わり、子ども達はたくましく成長していくと思います。
是非、お母様方も一つご自分のタイ料理を覚えてください。辛い物だけがタイ料理ではないですし、子ども達が好物になりそうなものもたくさんあります。またそんなヒントもお伝えしたいなと思いながら、今朝大好物のマンゴーのデザートを作りました。そして、暑い日本にもピッタリになりそうなレモングラスのアイスティーを冷やしました。
弓子先生には素敵なスタジオでの会をお手伝いいただきました。今回は一人のママのお声掛けがきっかけとなったクラスでした。素敵なお母様方との出会いに、私もとても素敵な時間をバンコクで過ごすことができました。集客もいろいろな方法がある今、私はこのようなほんのりとした温かさのあるクラスが今後もできたらよいと思っています。
是非、次回も子育て、食のこと、クッキングなど共感いただける方とたくさんご縁をいただければと思います。

2015年6月6日
K&R ACADEMY 磯邊 季里

<バンコク>いそべっち先生とあべきょうこ先生のゲリラキャンプ

2015年6月3日 / 未分類

5月24日の日曜日、「海」をテーマに、バンコク在住の画家あべきょうこ先生とご一緒にワンデイキャンプを行いました。9:00~12:30まではきょうこ先生のアトリエでたこ焼き作りやお絵描き、工作。その後はTOY BOXに移動してランチやパターンブロックと、盛り沢山です。

2人の先生はスーパーパワーを子ども達に伝えるべく、前夜と当日早朝のバンコクのスーパーを走りまわって準備をしました。とてもタイトなスケジュールでの開催、とはいえ決めた以上は最高の時間を子ども達に提供できるように、知恵を絞ります。たこ焼きだって、ただのたこ焼きではありません。子ども達一人一人がたこ焼き職人になれるように手ほどきをします。世界に一つだけのたこ焼きを自分達で考えて作るのです。
まずは下準備。キャベツを細かく切ったりたこを切ったりします。小さい子どもでも、しっかりと教えて丁寧に作業をします。最年少のすみれちゃんは、言われたとおりに無心に包丁を操ります。たこ焼き板をあたため油を一つ一つ塗るときも、火傷をしないように注意をしながらの作業は、簡単なようで子ども達にとってはとてもとても緊張します。種を流して、たこ、長ねぎ、キャベツ、そして自分たちの好きな揚げ玉、チーズ、ウィンナー、カニかまぼこ等々たくさんの材料を入れ、隠し味にタイのとんがりコーンを砕いて入れます。手際よくしないと焦げ焦げのたこ焼きになってしまいます。最初は形が上手にできずに四苦八苦していた子ども達も、汗をかきかきがんばると、しまいには2本の竹串を上手に操り、まん丸の「銀だこ」に負けないほどの腕前になりました。ねじり鉢巻きでもしたら似合いそうな子ども達の真剣な表情!ワンプレートを責任をもって焼き上げること、繰り返し繰り返しすることで、子ども達だけでここまでできるのだと驚きました。そして、たこ焼きの最後の仕上げに、青のりやかつおぶし、マヨネーズ、ソースなどをかけている姿は誇らしげでした。無心になってとことんやると子ども達はうれしそうになることを見せつけられました。

今日のゲリラキャンプでは、この間に大きな大きな紙に海を描きます。まずは油性マジックで海のものを書いていきます。ただお絵描きを学ぶだけでなく、道具の使い方もしっかりと学びます。マジックは上手に手早く使わないと描けなくなってしまいますし、お友達についたら落ちません。楽しい時間ですが、しっかりとお約束を守らなくてはいけません。お部屋の机の下が、まるでそれぞれの基地にでもなったかのように、もぐりこんでの作業はワクワク!

女の子は、「私はマーメード」と言って、横座りをしながらお絵描きに打ち込みます。たこ焼きに入れる材料の海のもの、かつお、たこ、かに、貝、わかめ等を実物を見ながら描いていきます。子ども達が描く世界は果てしなく、それぞれがアイディアを言い合っている姿をみていると、手をさしのべるのではなく環境を与えることの大切さを感じました。

きょうこ先生の教え子達は、絵具の使い方や道具の場所などをお友達に教え、やさしく導きます。皆が夢中になっているとアトリエは海の世界に変身しました。でも夢中になりすぎて、ピアノや床に水色の絵の具が飛び散ったり、ものを蹴っ飛ばしてしまったり、大騒ぎの光景も見られましたが、これまた学びの場です。自分達で考えて行動をし、雑巾でふいたり、お掃除もしました。お庭に乾かすために広げた子供たちの絵は、まるで海の世界でした。
絵が終わったら、工作です。たくさんの材料が所狭しと机の上に置かれ、お手本も置いてあります。指示工作もありますが、今回は自分で何を使ってどんな風に作っていくかを考えなければいけません。小学生のお姉様やお兄様が作っている物をまねっこしてみたり、お手本をまねしてみたり、小さい頭の引き出しを一生懸命に開けて手を動かします。作り始めるとどんどんアイデアがわいてきます。そしてかわいい魚達がどんどん出来上がっていきました。
お行儀は悪いのですが、いい匂いの中での作業は、おなかが鳴ります。先生方の作ってくださったたこ焼きをつまみ食いして、「おいしい!」の連発。お友達みんなで色々と作り上げていくからこそ、おいしさも格別になります。

お魚達ができたところで、釣竿を作りました。簡単な釣竿ですが、ひもを結んだり穴に入れたりしなくてはいけません。なかなか思うようにいかずに歯を食いしばる子もいましたが、この時は仲間意識も芽生え、できた子が一生懸命に教えてあげる姿も見られました。

みんなで釣りを楽しんだ後、出来上がったたこ焼きをリュックに詰め、お母様方の引率でTOY BOXに移動です。
さあ、いよいよ待ちに待ったたこ焼きランチです!自分で焼き上げたたこ焼きは格別でした。でも全部食べるわけにはいきません。こんなに上手にできたものは、お父様やお母様にもご馳走したいのです。大切そうに包んでお土産にしました。きっとお父様方の喜ぶ顔をみて、大満足したことと思います。

ランチが終わってからは、まずは大好きなパターンブロックで海の世界を作りました。
海には竜宮城ではなく、おしゃれなカフェがあったり、サファリがあったり、現代っ子です。子ども達が最初に作っていた世界が、どんどん別のものに変化して新しい世界に展開していくのがパターンブロックの醍醐味です。一人で作っているわけではないので、机が揺れるとこわれてしまったり、これまたハプニングもおこります。ここで子ども達同士のコミュニケーションも学びます。ちょっぴり怒りそうなお顔の子に、「一緒にもう一回作ろうよ!」と声をかけたり、言葉なく直してあげる姿もありました。ありったけのブロック全部を使って、2つのテーブルでは全く違うものが出来上がりましたが、どちらも行ってみたくなるような素敵な海でした。
今度は少々体を動かします。海の魚になってみたり、たこになってみたり、ふらふらのタツノオトシゴのまねをしたり・・・・。朝から海のことを考えていると、自分もお魚になってしまったかのような感じがしました。

次は身近なビニール袋を使ってのお魚作りです。まずはうろことなる折り紙を、競争してびりびりちぎります。この作業ではいろいろな性格を見ることができました。子ども達にはたくさんの面があり、普段はおとなしく見える子どもがとても大胆に体をフルに使って作業をしたり、どの子も楽しそうでした。傘袋に息を入れるのですが、思うようにいきません。せっかく入れた空気も結ぶことができずにつぶれてしまったり、苦労はつきませんが、やっと出来上がったお魚をお部屋中に飛ばすときはうれしそうでした。一生懸命に飛ばしているうちに空気が抜けてきてしまうと、しょんぼりするお顔もありました。「お家でも作りたいから、今度は元気な魚にするから、袋頂戴!」と言ってきて、笑顔を取り戻す子もいました。

最後はトイレットペーパーを使っての魚作りでした。いつもトイレでしか使わないロールで遊びます。最初はやってもいいのかな?と不安そうな子ども達もくるくるくるくる、お部屋中をトイレットペーパーだらけにしました。やりはじめたら、これまた楽しい!乙姫様のようにトイレットペーパーを身にまとってみたり、玉手箱からの煙に見立ててみたり、いろいろな遊びをしました。新体操のリボンのようにしている様子は、遠くから見ているとまるで踊っているようでした。
今度はスーパーの手つきのビニール袋にトイレットペーパーを入れます。なかなか上手に入らずにいる子や、あっという間にパンパンにできた子といろいろでした。お部屋がすっかりきれいになったところで、取っ手の部分を結んでお魚にしました。結ぶ作業も案外大変な作業でした。マジックで目をつけて、たくさんの魚たちが出来上がったら、魚をボールにして投げ上げたりお友達とキャッチボールをしたり、最後まで体を使って、みんなで思いっきり遊びました。

楽しい時間はあっという間に過ぎます。7時間のゲリラキャンプもみんなが元気に「楽しかった人?」「は~い!」という声で、全員笑顔で集合写真を撮りました。お迎えに来てくださったお父様やお母様にも、熱気にあふれたお部屋と元気いっぱいに楽しい報告をしている子ども達の姿を見て、今日一日が満足して過ごせたことを感じていただけたようです。長い時間でご心配されていたお父様方も、この様子で子ども達のパワーを改めて発見していただきました。おうちに帰った後も疲れてゴロゴロするのではなく、大切そうに持って帰ったお魚を並べたりお魚釣りをしたいので、いつもはのんびり屋さんの子がてきぱきと自ら動き、お魚釣りの時間を作ったというご様子を伺い、絵を描いたり何かを作ることだけにとどまらずに、このキャンプでも小さな種をまけたことをうれしく思います。
最初は10人でと考えていたゲリラキャンプも、倍の20人でのキャンプになりました。

はじめはママとのお別れがちょっぴり不安で涙がキラリのお友達もニコニコになり、こんなにたくさんのことを子ども達は自分の力で立派にこなしました。子ども達へのご指導の時間を惜しまれないきょうこ先生の元で、子ども達が楽しい時間を過ごせ、本当に世界一楽しいゲリラキャンプになりました。また第2弾ゲリラキャンプができるように、二人でひそかにアイデアを練っていきます。

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