<こひつじかい>卒業遠足~市原ぞうの国へ

2015年3月11日 / 未分類

 3月1日、市原ぞうの国へ卒業遠足に行きました。今までたくさんの遠足を経験してきた新一年生にとっては最後の遠足となります。今回の遠足はいつものように電車で行くのではなく、貸し切りバスで行きました。そのためか、子ども達はいつもに増して元気いっぱいの道中でした。
 「わからないことをどんどん質問しよう!」今日の遠足の目標です。質問するためには、ただ説明を聞き流していてはできません。見聞きしたことを自分なりに咀嚼しなければなりません。さあ、子ども達の感性には、今日出会う物事はどのように響くのでしょう?質問を受ける側の大人も、楽しみでわくわくします。

 市原ぞうの国へ到着し、スタッフの方からどんな動物がいるかなどの説明を受けました。みんな自分の好きな動物がいるかワクワクした表情で、しっかりと聞くことができました。  
説明の後早速ぞうの国へ入ると、はじめに待っていたのは、鳥が住んでいる小屋のトンネルでした。たくさんの鳥達のお出迎えに子ども達も嬉しそうな様子でした。トンネルを抜けると、もうそこにはたくさんの動物がいました。シマウマ、アルパカ、ペンギン、クジャク、レッサーパンダなど、普段は本や写真でしか見たことのないような動物もたくさんいました。そしてひときわ大きくて目立つ、たくさんのゾウがいました。ゾウの大きさに子ども達は圧倒されながらも興味深い様子で見ていました。アジアゾウとアフリカゾウの違いを観察したり、生まれた年から今何歳なのかを計算してみたりしました。

 恒例のお絵描き、今日のモデル一号はゾウに決定です。大きな鼻や耳など、特徴をしっかりと捉えて紙いっぱいにそれぞれのゾウを描きました。その後も子ども達は気になる動物を見つけるとスケッチしました。しばらく動物を見て楽しんでいると、ゾウによるショーが始まりました。ゾウが鼻を器用に使って楽器を演奏したりボールを蹴ったり、驚きの連続でした。最後にお客さんがゾウと触れ合うコーナーでは、子ども達が鼻の上に乗っけてもらったり、帽子をかぶせてもらいました。タイ人のゾウ使いのおじさんに、子ども達が今日習ったばかりのタイ語でご挨拶をすると、おじさんはとてもうれしそうに、にこにこしてご挨拶を返してくださったという一幕もありました。

 ゾウの国を楽しんだ後は、さゆりワールドという動物と身近に触れ合えるサファリパークに行きました。そこでは鳥やカピバラなどが放し飼いされていて、キリンに直接エサをあげることもできました。子ども達はたくさんの動物が近寄ってきてびっくりしながらも、実際に触れてみたりエサをあげたりと、動物との時間を満喫しました。

 その後、東京へ向かって出発しました。一日中動き回っても疲れ知らずの子ども達は、途中で立ち寄った海ほたるでも、海をスケッチしたり階段を駆け上ったりと元気いっぱいです。また、海ほたるでは足湯を体験させてもらいました。温かい足湯に浸かると、子ども達の顔には笑みがこぼれました。海ほたるを楽しみつつ疲れを癒し、再びバスに乗り込み、お母様やお父様の待つ東京に無事到着しました。

 今日の活動中、子ども達は何度も一生懸命に質問を投げかけてくれました。そんな様子から、受け身ではなく自発的に経験し学んでくれたのだと思えます。もしもそれがささやかなものであって、こういった学びの積み重ねに勝るものはありません。 
 間もなく卒園の新一年生をはじめもっと小さな子ども達も、今回の遠足を通じて普段のお教室でのお稽古や体操とは違う体験や発見ができたと思います。新年度もいろいろなところへ出かけ、たくさんの物事と出会い、自発的な学びができるように導いて参りたいと思います。

<子育てセミナー>子育てで大切なこととは?~「食育」について考えよう~

2015年3月4日 / 未分類

お雛祭りを目前に控えた3月2日、春の陽射しが降り注ぐ玉川テラスで、「食育」についての子育てセミナーを開催しました。お集まりくださったお母様方は皆、子育て真っ最中の慌ただしい毎日をお過ごしです。そんな中でのお食事の支度やお弁当作りは、何かと大変ですね。「食事が子どもの成長にとても大切な事はわかっているけれど、つい、食べてくれるものばかりをお弁当に入れてしまう」とか、「自分が作りやすく、子どもが好きなものとなると、いつも似通ったものが食卓に並んでしまう」となってしまいがちかもしれません。

子どもに限らず、現代の食に関する注意すべきことを「6つのこしょく」としてまとめられています。6つの「こ」、どんな漢字があてはまり何を意味するのでしょう?個<それぞれが別のものを食べる>、孤<一人で食べる>、固<同じものしか食べない>、粉<粉もの=炭水化物に偏っている>、小<食が細い>、濃<調味料に頼り過ぎ、素材の味がしない>・・・いかがでしょう?殊更、子どもだったらと思うとどきりとすることばかりです。そうならないためにも、「食育」を改めて考えてみたいと思います。
とても手の凝ったものを作る必要はありません。お母様方が無理をしないで、楽しみながら取り組むことは、食育の大切なテーマです。ごく普通の、けれども心のこもったお食事を作って、子ども達の心も育つような食卓を心掛けてほしいと思います。食べることは身体の成長に必要なだけでなく、心が落ち着き、楽しくコミュニケーションできる経験、つまり心が育つためにも重要な役割を担っています。お仕事のご都合でお父様の帰宅時間が遅かったり、ご兄弟の習い事などでなかなか家族全員が食卓に揃わないご家庭もあるかもしれません。そのような場合でも、お母様が中心となってルールを作り、ぜひご家族揃ってお食事できる機会を設けてほしいと思います。
「子育てには昔ながらのシンプルなことを丁寧に繰り返すことが大切です」と、日ごろから様々な場面でお話していますが、「食育」に関しても全く同じことが言えます。季節ごとの旬な食べ物、おせち料理やちらし寿司など、行事ならではの食べ物について、「受験に必要な知識だから」と覚えさせようと思っても、子どもはなかなか覚えられるものではありません。それよりも、親から子へ伝えていく日本文化の一端として、お母様が子どものときはどのようにしていたかを思い出しながら、子どもと一緒に改めて学んでみてはいかがでしょうか。その助けとなるような素敵な絵本を図書館へ一緒に探しに行ったり、お買い物のときに「旬探し」をしてみたり、楽しみながら取り組める方法はいろいろありそうです。(セミナーでは「ちらしずし」の絵本をご紹介しました。)

このような「食育」を通して、今の多くの子どもに見られる「食わず嫌い」のような傾向が「どんな味がするのだろう?ちょっと食べてみようかな?」に変わっていくことを願います。様々な食べ物に抵抗がなく食欲旺盛な子どもは、幼稚園や学校での生活でも自信をもって活動できるはずです。
「食育」といっても、なにも目新しいことはありません。皆様がすでに持たれている意識や知識を時々振り返り思い出しながら、日常生活のなかで実践していくことにつきます。
今日のセミナーにご参加くださったことが、そのお手伝いになれば幸いです。食事を大切にすることは生きる力を伝えることです。ご家庭で、お母様の手で、ぜひそれを大切に伝えていってほしいと思います。

お話のあとはお母様方に「明日はひなまつり」と題したワークに取り組んでいただきました。ふだんお稽古で子ども達がやっているものと同じ内容です。大人がやってみると意外や意外・・・なかなか難しい?と感じられたのではないでしょうか。与えられた情報をよく聞き、考えて処理していく過程で、大人でも意外なほど迷ったり悩んだりするものです。子ども達もそのやわらかい頭を駆使して一生懸命取り組んでいることがご理解いただけたと思います。

<バンコク>第4回パターンブロックで遊ぼう!学ぼう!

2015年2月27日 / 未分類

「いそべっち、おはよう!」と元気に子ども達がやってきて、パターンブロックのクラスがスタートしました。今回で4回目、顔なじみになってきた子ども達も、毎回とても楽しんで新しい気づきを学んでくれます。

最初のクラスは、ことばと数をふまえたクラスで、恒例の指の体操からはじまりました。日本とは違いママ達がまわりにいるために少し緊張気味の子ども達も、時間の流れと共に笑顔が増え、指が動き始めます。今回がはじめての子ども達も、むずかしいかな?と思いながらいざブロックに触れてみると、なんだか魔法にかかったかのように、パズルをくるくる回しながら形が出来ていくことがうれしそう!音遊びをしたり、「こぶた、たぬき、きつね、ねこ」の歌に合わせながら、ことばの音の数がわかったり、数をかぞえたり、自分達でどんどん楽しいことを発見することが出来ました。最後はみんなで床のマットの上でお父様たちも一緒にブロックでたくさんのものを作り出す姿もみえました。こんな感じの1時間目から夕方6時まで、子ども達の活気と集中力は続きました。

2クラス目からは2時間続けて参加の子ども達もいて、最初のときと終わりでは、別人になったかのような姿が見られ、ご両親にとってお子様達の違った面を発見していただくチャンスになったようでした。
もうすぐ桃の節句なので、皆でひし形の事を沢山学びました。小さい菱餅を作ってから、どんどん大きな菱餅に挑戦します。1つ目は、小さいものでも完成までに試行錯誤だったのに、やればやるほど、どんどんブロックの形が見えてきて、大きいひし形はあっという間に、皆が全部違った色の素敵な菱餅を完成させました。周りで見ていたお母様方も、こんなに早くできるとびっくり、子ども達の力を再認識した瞬間でした。

途中でテンポのよい「あるぱか パカパカ」の紙芝居を覚えます。手作業はどんどん進んでもまだちょっぴり恥ずかしかった子どもも、元気いっぱいに大きな声で、ブロックをたたきながら言いだしました。これは日本の仲間も遠足に行ったり、お稽古をしながら鼻歌のように言っているものです。子ども達は、ちょっとしたことをきっかけに背中を押されるのですね。
パターンブロックですが、ブロックをパターンに置くだけにとどめず、自分で考え、表現したり記憶するなど色々な事を付随させながら進めていくと、世界が広がり、まさに遊びの中の学びを体験できます。
今年は「未年」なので羊作りに挑戦。パターンの上で、黄色・赤・青そしてカラフルな羊を作ります。中にはパターンに置かずにどんどん自分で考えて羊を作り出す子もいました。
羊作りから世界はぐんと広がり、牧場が出来たり、虹の世界や宇宙の羊など子ども達の発想はとどまる事を知りません。

羊を使って数の合成や数の分解も学びますが、まさかこれが算数なんて!どんどん自分達で問題を作ったり、教え合ったり、一人だけで取り組むのではなく皆で励まし合いながらクラスが進んでいったときには、本当に子ども達の眼が輝いていました。
大きな三角を皆で競争をして作りはじめたとき、一段目は難しい顔をしていた子ども達ですが、2段目3段目に挑戦し始め、最後にはブロックがなくなるまで、お友達と協力しながら作り上げている姿は、目を見張るものでした。
こんなに集中して、やらされているのではなく自分達で夢中になっていくことこそ、楽しいことが発見できる土台になるのでしょう。
最後のクラスは机いっぱいに町をつくりました、はじめは平面だったものが、どんどん高く積み上がり、立体になって、見る見るうちに空間がとても面白い町に早変わり。やればやるほどおもしろいものができ、興奮しながら作り上げました。その様子を見ていると、バンコクの町に今、沢山の建物ができていくような姿に重なりました。

ブロックだから手が触れてしまえば壊れてしまいます。壊れてしまうから、又作ります。もっと工夫が加えられ作り上げられます。こんな事が生活の中でもきっと役立ちそうです。
お友達のものを壊してしまった時、色々な場面でのコミニュケーションが出来ている事にも気づかされました。

朝10時から始まりノンストップで子ども達の声がこだまし、トイボックスは 活気に満ちた一日でした。
今回も沢山の出会いがありました。「今度はいつ?」とうれしそうに言ってくれる子ども達、日本でお稽古をしているときと同じような、とても熱心に遊んでくれる子ども達にふれて、遊ぶ事の大切さを実感しました。

今回は日本と同時に授業もしてみました。「どちらが高く積めるかな競争」など、とてもエキサイトしました。色々な方法で色々な事を提供できる今だからこそ、子ども達に沢山の楽しい環境をつくっていきたいと思います。

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