【世界一大きな絵】大阪・関西万博でお披露目されました

2025年10月14日

2025年10月13日、半年間に渡り開催された大阪・関西万博が閉幕致しました。
今回、K&R ACADEMYの子ども達は、世界一大きな絵を大阪・関西万博でお披露目するという大変貴重なお役目をいただき、「世界一大きな絵 EXPO2025」が開催された8月18~22日5日間と10月1日都民の日に万博会場へ行ってまいりました。


「世界一大きな絵プロジェクト」は各地域で描かれた絵を繋ぎ合わせ一枚の大きな絵を完成させ、未来を担う世界の子どもたちに国や宗教・人種を越えて共通の喜びを分かち合う体験を通じて、平和と共生の価値を伝える活動です。これまでもパリオリンピックや広島被ばく70周年の式典、沖縄平和祈念式典で披露されてきました。K&Rの子ども達も世代を越えて、この活動に参加し沢山の絵を描いてきました。

夏休み5日間、早朝から万博へ通う日々を過ごしました。世界中の子ども達が一生懸命描いた絵をたくさんの方に見ていただこうと、「世界一大きな絵を飾っています!時間があったら是非見に来てください!」と声をかけました。初日は恥ずかしさやどのように伝えたらよいかの迷いもあった子ども達ですが日を追うごとに「見てほしい!」という気持ちをしっかりと言葉で伝えられるようになっていきました。一度の並べられる数に限りがあるので、時間ごとに数枚ずつ絵をかざります。広げるときにもたたむときにも、みんなで声をかけあい素早く絵の入れ替えをしていきました。自分たちが描いた絵だけでなく、世界中で同じように描いた絵を目の前にして、「こんなに沢山の子ども達が絵を描いたんだ!」「会ったこともない子も同じことをやってたんだね」と生き生きとした笑顔が輝いていました。

最終日は日本文化を伝えるブース展示と大きな絵のまわりをお神輿で練り歩くというイベントも同時に開催され、折り紙でミャクミャクの独楽を教えたり、ワジック教室(食育)の「ワかるた」から好きな札を1つ選んで作ってもらいました。中には海外からの方、耳の聞こえない方、車いすの方もいらっしゃいました。そんなときにもどうにか伝えよう!と身振り手振りでコミュニケーションをとっていて、子ども達のもつ、素直で柔軟な行動力が発揮されていました。
また、御神輿は2024年の能登半島地震で被災した珠洲市からやってきたもので、今回のために丁寧に修復されたそうです。そんな大切な御神輿の練り歩きということで、子ども達も「わっしょいわっしょい」と大きな声をだして応援しました。

この日の東京は雨模様だったようですが、大阪は快晴。大きな絵を広げるには最高のお天気です。早めに万博会場に到着し、綺麗な日の出を万博会場内で迎えました。
アリーナ会場は大きなステージがあり、その前が広い芝生の広場になっています。これから芝生の上に世界中の子ども達が描いた絵 124枚を広げていきます。
今回は エジプトの55の学校から届いた絵と、日本各地の子どもたちが描いた絵、世界中の子ども達が描いた絵 合わせて124枚を展示します。
何もなかった芝生に一塊の布が運ばれてきました。一つ5m×5mの絵を12枚分縫い合わせた布の塊です。随分な重さがあります。みんなで力を合わせ向きを調整し、声をかけながら一折りずつ広げていきます。縫い目が解けないように気をつけながら広げます。広げた一枚には5月に大阪でみんなが描いた絵もありました。自分の描いた絵との再会に「私の絵」「ぼくの絵」と大喜びです。124枚全ての絵が全て広がり、緑の芝生は絵でいっぱいになりました。


完成式前に、式典に参加されるエジプト大使ご夫妻にご挨拶に行きます。ステージ裏で大使夫妻はにこやかに子どもたちを迎えてくださり、準備して持って行ったツタンカーメンのお面やピラミッドなどの絵をプレゼントすることができました。
式典では、1996年にバングラディシュから始まった世界一大きな絵プロジェクトのこれまでがスクリーンで流されました。世界の子どもたちが絵を描いている様子、広島被爆70周年のイベントや昨年のパリオリンピックでの様子も見ることができました。パリオリンピックの会場、気球の広場で広げられた際の映像には2020年にK&R ACADEMYの子ども達が描いた1枚も映し出され「本当にパリオリンピックに行けたんだ」と自分たちの絵が世界を旅しているという実感を得ることができました。

今回のイベントも世界平和を願うもの。次は御神輿で世界平和を願います。ステージで本格的な神事を行い巫女舞も奉納。その神様を神輿に乗せ、6基の御神輿のパレードの始まりです。この御神輿は日本全国各地からきたもので中には8月のフェスティバルステーションでご一緒したもの一基もあります。イベントが始まる前にはお話しすることができ、子どもたちがお教室で作った御神輿の写真を見てもらいました。御神輿パレードでは、我々も法被を着て御神輿と共に会場を歩きました。

大役をしっかりと果たした子ども達、お仕事を終えアリーナから一歩出ると、そこらじゅうに人がいっぱい。人にぶつからずに歩くのも大変なくらいです。朝とは違う満員の万博会場を体感しました。最後に大屋根リングの芝生の上から万博会場を見渡します。たくさんの人との出会い触れ合いがありました。世界を舞台にした平和活動を見るだけでなく、描いたりお仕事をしたり、自分たちもその一部となって参加できたことは、とても良い経験となった事と思います。

磯邊季里 @ 2025年10月14日 05:48 コメント: (0)

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