【五感磨きキャンプ】妙高生活前半第4日

2024年7月27日 / 未分類

空が綺麗な朝焼けに包まれるころ、ニコニコ笑顔で子ども達は起き始めます。オリンピックカラーのTシャツを「今日は何色にしようかな」と皆で相談しながら一日がスタートします。
毎日描いているお食事日記を誰からともなく、描き始めます。作ったお料理の数々を思い出しながら会話が弾みます。時計の針は6時前。全員が朝から元気いっぱいご機嫌でいてくれることが何よりです。
自然に身につき始めてきた早起き習慣。自分たちで朝からリズミカルに動ける子ども達を見ていると,まさに「早起きは三門の徳‼️」ことわざを体現しているのを感じます。

妙高山の麓にある大洞原、ハートランドで籾殻を使って羽釜ご飯を炊きます。ここの周りはトマトばたけ。ここにいるだけでも自然を感じながら五感磨きができます。
籾殻炊飯の釜には、昔の方の知恵がたくさん詰まっています。蓋を開けると煙突のような筒状になっています。どうしてでしょう??仕組みを教えていただきながら、皆で準備を始めますが、一つ一つがなるほど‼️と思うことばかりです。田んぼで農作業をするときのお昼ご飯をいただくために作られたかまどなんださそうです。
籾殻は、ゆっくり、じっくり燃えるので、火加減の手間無くお米のおいしさを引き出すそうです。
火付けに使うのも、自然の材料です。乾燥した杉の葉が燃料になります。約30分で炊きあがります。10分くらい経つとお釜からぷつぷつという音が聞こえてきます。
普段お稽古場で、羽釜を使って炊くときは、音を使って火加減を調節しますが燃料の特性をうまく使えばそんな手間もいらないそうです。
煙と共にお米の香りがプーンと香り、お腹がぐーぐー鳴り出します。炊き上がりが待ちどおしい。
籾殻が焼き終わる頃には、保温状態になってホカホカご飯の出来上がりです。

ご飯を炊くことが色々出てくる絵本「はじめチョロチョロ、中ぱっぱ」を読みました。今日やったもみがら炊きと、どんなところが同じで、どんなところがちがう?などなど思いついたことを挙げていきます。世界のご飯の炊き方なども比べてみました。

その間でBBQグリルに木炭で火を起こし、ホイルに包んで準備してきた食材を焼き始めました。
今日のメインは、市場で調達したヒラマサまるまる1匹です。オーブンペーパーで包み、その上からホイルで巻き、じっくり蒸し焼きにしていきます。竹内さんのジャガイモとズッキーニはなど旬の野菜も焼きます。

2024.7.25の写真はこちらです。子ども達の楽しそうな様子を感じてください。
アルバムはこちらから⇒K&R 妙高生活前半4日目_20240725
閲覧期限:2024年8月10日

【五感磨きキャンプ】妙高生活前半第3日

2024年7月25日 / 未分類

昨日の快晴から一転、雨雲が広がる朝を迎えました。
子ども達は5時すぎになると誰からともなく目覚めてきます。
今朝はいもり池へのお散歩は断念し、部屋の中で朝時間を過ごします。「雨がやんだら、外に遊びにいこう」ということを全員が共通認識として持ち、常に頭の隅にいれて今出来ることに取り組みます。
朝の掃除も済ませ、お絵描きをし、朝食の準備をします。準備をしながら7時に流れる妙高市の歌をきき、「いそがなきゃ」と声をかけあっています。なぜなら、昨日の朝食の時、食事をしている間にどんどんと太陽が昇ってきて、食卓の一部の席だけお日様カンカン照りで汗だくになったのです。その後日が当たる部分が移動する様子をみて、「明日は絶対に7時30分より早く食べよう」という共通認識が出来上がりました。
雨の音が静かになったことに気がつくとすかさず窓の外を確認し、「今がチャンス!外に行こう!」と大急ぎでやっていることを終わらせます。変わりやすい山の天気が行動のリズムをつくってくれるのです。

同じ空間で生活をしていても、細かな体験はそれぞれ異なります。それなので自分が見たこと・聞いたこと・やったことを他のお友達に伝えるのがとっても大切です。一番初めに経験した子が次の子の先生になります。早起きをした子は、次に起きてきた子にやることを伝えますし、水をこぼした!という時もどうしたらよいかを知っている子が素早く動いて、台拭きや雑巾、モップをつかって対処します。成功したことも失敗したことも、誰かに伝えるという行動によって価値ある経験として蓄積されていくのです。3日目になり、子ども達同士のやりとりが盛んになっているのを感じます。受け身の姿勢から、自分から行動できるようになると、戸惑うことが減り、うまくいくことが増えていきます。

昨日市場で仕入れた魚たちは今日も大活躍です。昨日のサカンボとコチのあら汁が美味しかったのか、今朝も魚でお出汁を取りたいというリクエストがあり、急遽カナガシラの頭と尾びれでお味噌汁とつくることになりました。発泡スチロールから取り出すと全部で11尾も入っていました。頭、尾びれ、体の部品にわけて並べていきます。鱗をとると体の色が変わり、裸んぼになったようです。一尾捌き終わるたびに「残りは何匹?」「目玉の数は?」と数を確認、真ん中の身は煮つけにすることにしました。皮に包丁でバツ印をいれるのは何で?と美味しくいただくまでに沢山の学びが詰まっています。
マサバは全部で12尾。悪くなる前にお絵描きをして、捌き始めます。サバのフライ、味噌煮、塩焼き用に分けていきます。骨抜きをするときは指先のセンサーがとっても大事です。食べるときに骨がなければ大成功だね!とみんなで挑戦しました。夕飯のサバのフライは大人気で、市場に行ってよかったねとにぎやかな食卓になりました。食卓から見上げたところに飾っている魚の絵も子ども達のお気に入りになりました。

2024.7.24の写真はこちらです。子ども達の楽しそうな様子を感じてください。
アルバムはこちらから⇒K&R 妙高生活前半3日目_20240724
閲覧期限:2024年8月10日

【五感磨きキャンプ】妙高生活前半第2日

2024年7月24日 / 未分類

朝日が昇る中、子供達の「おはよー」という声で1日が始まりました。1人起きるとみんな起きて顔を洗い歯磨きをして、パジャマから着替えます。
暑くなる前にみんなでお散歩に行くことにしました。昨日の探索とは、違う道でいもり池に向かいました。いもり池に到着すると、蓮の花が、昨日よりも綺麗にたくさん咲いています。池の水に映る斑尾山が、昨日よりも鮮明に映ります。
天気がよかったので、いもり池でラジオ体操をしました。
おうちに戻ると一日、気持ちよく過ごすために、お掃除をします。ほうきでゴミを集めてからみんなで、せーので雑巾掛けをしてお部屋をピカピカにして妙高での2日目が始まりました。

朝食を終えてから鮮魚センターと青空市場へ食材調達に行きました。
鮮魚センターではおじさんたちが忙しそうに届いたばかりの魚を並べていきます。
金目鯛、黒鯛、真さば、真鰯、鮭、ヒラマサと聞き馴染みのある種類だけでなく
クリみたいな形をしているクリガニ、馬の顔みたいなウマヅラハギ、舌のような舌平目なども
魚屋のおじさんが教えてくださいます。
そんな中登場したのがくりくりした丸い目と羽根のように長いひれをもつトビウオです。
トビウオを食べて、羽根がはえたら空が飛べるかもしれない!ということで今夜の夕食の主役はトビウオの塩焼きに決まりました。
どれも買いたくなる魅力的な魚たちの中から、見た目が特徴的なカナガシラ、コチ、サカンボも買ってみることに。どんな風にして楽しめるかワクワクしながら持ち帰りました。

続いて青空市場で野菜を探します。
ピーマン、茄子、トマト、きゅうりなど夏野菜がぎっしり並んでいます。
同じ野菜でも大きさ、値段、1袋に入っている数も様々。何のお料理に使うか、いくつ必要か、どのくらい日持ちしそうかによって、どれを選ぶのがよいかが変わってきます。味くらべをしてみようということでピーマンを4種類買うことにしました。
東京ではあまり見かけない野菜もあります。両手でかかえるほどの大きさの夕顔がごろごろ。妙高の人たちにとっては夏の風物詩だそうです。夕顔は干瓢になりますが、こちらでは干瓢を作る人はほどんどいなくて、茹でておさしみにして食べるそうです。もちろん一番大きい物を選んで抱えてかえってきました。

帰ってきたら食べてしまう前にお絵描きをします。頭の中のイメージではなく、今目の前にあるものをよく見て描いてみます。うまく描けるか描けないかなんて気にせず、とにかく見る→描くの繰り返しです。ピーマンも4種類それぞれ描いてみます。ピーマンと一括りにしてしまえばどれを描いても同じになりますが、よく見れば一つ一つ形も大きさも違います。みんなの顔が全員違うように、魚や野菜だってみんな違うということに気がつくと、絵の描きかたがガラッと変わります。

みんなの絵で部屋全体が美術館のようになってきました。

2024.7.23の写真はこちらです。子ども達の楽しそうな様子を感じてください。
アルバムはこちらから⇒K&R 妙高生活前半2日目_20240723
閲覧期限:2024年8月10日

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