【ワジック教室・食育】第3回はお月見御膳をいただきました

2025年10月6日 / 未分類

秋コース3回目はもうすぐ中秋の名月ということで、お月様をイメージしたお料理がいっぱいのお月見御膳を作りました。

献立

◯さつまいもご飯
◯満月のお吸い物
◯まんまる蒸し鶏
◯かぼちゃの煮物
◯塩茹で落花生
◯旬の果物 筆柿
◯お月見団子

最初はお月見団子です。一人一人自分の分の白玉粉をボウルに量り入れると、「サラサラサラ」という音がしました。そこに水を少しずつ少しずつ加えて、手でこねていきます。最初はザクザクとした音が聞こえましたが、何度か水を入れてこねるうちに段々と柔らかくなってきて、「音が変わってきた!」という声も聞こえました。生地がひとまとまりになったら、十五夜にちなんで15個に分けて丸めます。みんな上手に丸めていて、可愛らしいお月見団子がたくさんできました。

お月見団子がきれいに作り終わったので、その他のお料理を作るためにどんな作業があるのかをお話しすると、子どもからチームに分かれて作業を分担しなくては、という声が上がりました。回を重ねてきたからこその言葉に驚きました。誰がどの作業をするかもあっという間に決まり、それぞれが持ち場につき、早速お料理が始まりました。
さつまいもは縦半分に切ったものをスライサーで薄切りにして半月のようにしていきます。さつまいもをスライサーで薄切りにしている時、
「シュッ シュッ」の音が「手裏剣みたいだね!」と連想すると、そこから忍者のように素早くリズムよく手を動かしてあっという間に沢山の半月が出来上がりました。
研いだお米の上にたっぷりのせたらさつまいもご飯の準備は出来上がりです。

今回は「鶏肉もまんまるにしたい」と話すと「どうやって?」不思議そうな顔を浮かべていました。鶏肉はまな板の上で麺棒で叩き、薄く伸ばしていきます。お兄さんたちが麺棒で「ドン!ドン!」と力強く叩く音が響くと「大きくなってきた!」とお肉がまな板いっぱいに薄く広がっていきます。時々お肉のないまな板だけのところを叩くと「コン!」と違う音が鳴り、まるで太鼓をたたいているようでした。大きな1枚のお肉になったところで塩を振ってくるくる棒状に丸めます。

一方で、溶き卵をつくる子たちは卵を割っていきます。黄色いお月様にしたいから、白身のかたまりが残らないように「カチャカチャカチャカチャ」よくかき混ぜました。ぐるぐる渦を作ったお湯の中に流してフワフワ卵を作ったら大急ぎですくい上げます。まきすで巻いたらこちらも満月の出来上がりです。

第3回は聴覚の回ということで、お料理中に聞こえてくる音を「どんな音がする?」と子ども達に表現してもらいながら進めました。こっちで肉を叩く音、あっちで卵を解く音、そっちでスライサーでさつまいもを切る音と、同時にいろいろな音を見つけることが出来ました。

お月見団子を順番に茹でていきます。グツグツとお湯が沸いているところに、自分で丸めた白玉を落とします。高いところから落とすとお湯がはねてしまい、近くから入れるとお湯が近くて熱いのですが、15回繰り返す間に小さな子も自分なりに工夫しながら上手に入れることができました。

最後は配膳です。鶏肉も卵もそれぞれ巻いてあるのをはがすと棒状にしっかり固まっています。そーっと切ってみると断面がちゃんとまーるくなっていました!「お月様になった!」と子ども達も嬉しそうです。お出汁をはったお椀に最後にフワフワの鰹節をいれると満月に雲がかかったようになりました。お月見団子は三方にのせてお月見御膳の出来上がり。秋の七草のひとつ、オミナエシも飾ってお月見にぴったりの食卓となりました。

2025.10.4の写真はこちらです。子ども達の楽しそうな様子を感じてください。
アルバムはこちらから⇒20251004「お月見御膳」

【五感磨き遠足】東京タワーにのぼりました!

2025年9月28日 / 未分類

広尾から東京タワーを目指して歩いていきます!
いつも幼稚園に行く時に歩く道!ここいつもお友達と遊ぶところ!とみんなが知っている道を5分ほど歩いていくと、東京タワーが見えてきました。その他ドイツ大使館や、韓国領事館、ハンガリー文化センターなどの前も通りました。ドイツ大使館の壁には、過去の万博で作られてドイツパビリオンの設計図が飾られており、夏休みに大阪万博に行った子たちは、いつどこで行われた万博の図かを興味津々に見ていました。万博は日本でだけではなく、世界の色々なところで開催されていたのを知ることができました。年長さんは国旗を覚えているので、国旗をみると、すぐにどこの国の建物かが分かるようになりました。

歩き進めていくと、八百屋さんを見つけたので、どのようなお野菜や果物が売られているかを見てみることにしました。林檎や梨、ぶどう、シャンマスカットが並ぶのをみて「秋らしくなってきたね」と話していると、横でゴロゴロゴロゴロ~!!と音がして、山積みだったグレープフルーツが転がり落ちてきました。みんなで協力して一つ残らずケースに入れました。お店屋さんに「ありがとう!助かったよ!」と御礼を言っていただき、役に立てたことに嬉しそうな子ども達は足取り軽やかに東京タワーに向かって再出発しました。

東京タワーを目指して歩いているはずが、ちょっと目を離すと東京タワーがいなくなっていることがあります。「東京タワーはどこにいった?」「また逃げられた!」と大きいはずの東京タワーが見えたり見えなかったりする不思議を感じつつ、見る度に大きくなっていく東京タワーに到着が近い予感を感じている様子でした。東京タワーに一番近い商店街は地面にも東京タワーが描いてありました。

歩き始めたときは速いチームと遅いチームに分かれてしまうかと思っていましたが、小学生と年長さんのリードによってキンダーさんまでみんなそろって東京タワーのふもとに着くことが出来ました。どーんと姿を現した東京タワーの迫力に沢山歩いた疲れも一気に吹き飛んだようで「早く上までのぼろう!」とやる気満々の子ども達でした。

さぁ、いよいよ600段の階段をのぼって東京タワーの展望台を目指します。入口のお姉さんに見送られてはじめの一歩を踏み出したら一段一段自分の足で上っていきます。とは言っても一人一人が黙々とのぼるのではなく、踊り場にある東京タワークイズも全員で予想をして正解に一喜一憂したり、階段に書いてある段数を先頭の子が後ろに伝えて応援したりと姿は見えなくても子ども達同士の声が飛び交っていて、お友達を思いやる優しさと余裕にお兄さんお姉さんたちの成長を感じました。一方のキンダーチームも想像を上回るペースで、途中集中力が切れることもなく驚かされました。みんなと一緒に行く!という気持ちの強さをパワーに変えているようでした。

展望台に到着すると、東京の街並みが窓一面に広がっています。「人が小さいね」「サッカーしている人がいる」「広尾はどこかな?」「海が見える!」「さっき歩いてた時にみた建物だ」など同じ窓を見ていても切り取る景色は様々で、楽しさが倍増です。高速道路と道路が立体に交差しているところはまるでトミカの世界に飛び込んだようでした。
ぐるっと一周、空からの景色を満喫したらお腹が減ってきました。お昼ご飯はどこで食べようかと相談しながら階段を下り始めました。

東京タワーからも見えた芝生の広場に移動し、ピクニックランチです。お腹が空きすぎて電池が切れかけていた子ども達、最後の力を振り絞って東京タワーがよく見えるところに場所を決め、いただきます!同じ場所に訪れることで記憶の引き出しが開いたようで、「去年は雨が降ってきたから木の下で食べたよね」「結婚式がやってたね」など一年前の遠足のことを思い出す子もいました。
朝の八百屋さんに並んでいた秋みかんを食後にいただきました。雲の隙間から太陽が顔を出すと暑さが一気に増すので、水分たっぷりのみかんが一段と美味しく感じました。

続いて芝生の上で、東京タワーの絵を描きます。階段をのぼりながらみた東京タワーの記憶と今見えている姿とを合わせながら夢中になってポンキーを動かす子たちが沢山いました。どの子も描きあがるととても満足がいった様子で東京タワーをバックに写真を撮りました。
公園内を探検した後、東京タワーの隣の公園で最後のひと遊びをすることにしました。モミジの葉探しやいろ鬼、川で生き物探しなどまるでどこかの森に遊びに来たかのような時間となりました。身近なところでも足を運ぶたびに新しい発見があることを再確認した一日となりました。

2025.9.28の写真はこちらです。子ども達の楽しそうな様子を感じてください。
アルバムはこちらから⇒20250928_東京タワー遠足

【ワジック教室・食育】第2回は秋刀魚御膳をいただきました

2025年9月21日 / 未分類

秋コース2回目は今年は大漁と話題の秋刀魚と大きないがにぷっくりと実った栗を使って、栗ご飯と秋刀魚の塩焼きが主役の御膳を作りました。

献立
◯ほくほく栗ご飯
◯秋刀魚の塩焼き
◯蓮根のきんぴら
◯赤ピーマンの炒め物
◯しじみの味噌汁
◯カリッと大学芋
◯旬の果物 梨・ぶどう

栗の木から枝と葉っぱもついた大きな栗が届きました。栗の実は知っていても、木になっている時の姿は初めてみる子がほとんどです。第2回は触覚の回なので、そーっと触ってみることにしました。イガに覆われた立派な栗を観察し、実際に触ってみました。少し怖がりつつ果敢にイガにも触っていました。今度はぱかっと割れて実が顔をのぞかせている、いがの中から実を取り出してみます。取り出してみるとつるつるしていて、ぷっくり丸みのあるものとぺっちゃんこのものがあります。机で叩くと「カチカチ」と固い音がして、火が通るとこれがホクホクになるんだよ、と説明をしました。触った感触が鮮明なうちに絵でも表現します。「ちくちく」と言いながらいがの線を描いたり、実の形も真似っこして描いてみました。「皮をむいた栗も描いておこう」と様々な姿の栗が描きあがりました。
その間にお米を研ぎ、水とみりんを計り入れて最後に栗も加えたらご飯を炊く準備は完了です。

続いてもう一つの本日の主役、秋刀魚の登場です。魚市場からやってきた発砲スチロールに氷いっぱいの中からピンっと締まった秋刀魚が顔を出しました。ほとんど人の手に触れることなく、海からやってきた秋刀魚はとっても綺麗で子ども達も目が釘付けになっていました。今度は触る前に新鮮な秋刀魚の色や模様を観察してみます。くちばしが黄色いことや、色の濃い部分と薄い部分があることなど、色々なことを発見しながら色塗りをしました。光の加減で青や銀、黒に見えたり色が変わるので様々な方向からのぞき込んでいる子もいました。ようやく焼く準備に入ります。秋刀魚の表面はツルツルしていて、気持ちよさそうに触っている子もいました。その細長いからだの表面に塩をまぶしていきます。裏表両面に満遍なくまぶして、塩焼きの準備は万端です。

次は切る作業をします。さつまいもにレンコン、赤ピーマンの中からそれぞれが好きな野菜を選んで作業開始です。さつまいももレンコンもとても大きく、「大さつまいもだね」と言っている子もいました。
大学芋にする大きなさつまいもは切るのが難しそうでしたが、お兄さんが一人でたくさん切ってくれました。レンコンをスライサーで薄切りにする作業も「わたし蓮根が大好き!」とお姉さんが一人でやり切ってくれ、スムーズに作業が進みました。
さつまいもはごつごつ、赤ピーマンはつるつるだけどボコボコ、蓮根はちょっとざらざらなどそれぞれの触り心地の違いも感じることができました。

魚市場の絵本を読んで、今日の秋刀魚もこうやってここまで届いたのかななど想像しました。絵本の中にまさに目の前にあるのと同じような発泡スチロールの箱に入った秋刀魚の絵もあって、みんなで市場に遊びに入った気分になりました。絵本を読み終えると、さんまが焼ける香ばしい香りと栗ご飯のほんのり甘そうな香りが部屋いっぱいに広がっていました。お腹もペコペコなので配膳に取り掛かります。

羽釜の蓋を開けると良い匂いが広がり、炊き上がった栗ご飯をみんな興味津々でのぞいていました。順番に料理が盛り付けられた器を慎重に運び、正しい位置に並べていきます。秋刀魚の向きも合ってるかな?と確認し、みんなで手を合わせて「いただきます!」
子ども達は魚を丸ごといただくことも少ないようので、骨の多い秋刀魚を上手く食べるのは難しそうでしたが、お箸で身をほぐして、綺麗に骨がとれると嬉しそうな表情になりました。栗ご飯もあんなにチクチクしていたものがホクホクに変身していて不思議だねと話しながら、みんなおかわりまでして大好評でした。旬の味を存分に楽しめた回になりました。

2025.9.20の写真はこちらです。子ども達の楽しそうな様子を感じてください。
アルバムはこちらから⇒20250920「秋刀魚御膳」

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