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<こひつじかい>トビタテ留学Japanでの経験

2019年8月18日 / 未分類

2019年文部科学省主催のトビタテ留学Japanのプロジェクトに挑戦し、この夏休みに留学体験をしてきた高校1年生のAさんからの報告文をご紹介します。

私はこの夏、世界の人と直接話してコミュニケーションをとることを最大の目的として,アメリカ・フィラデルフィアに留学してきました。
今回の留学を決めたきっかけは2018年に参加した模擬国連で、今までは英会話教室や学校でしか使えなかった英語で、ディベートを通じて初対面の人とコミュニケーションをとることが新鮮で興奮した体験です。英語を話す時に間違った文法や単語を使ってしまうことが恥ずかしいことだと思っていた私にとって、単語や文法が間違って相手に通じないことなど一切気にせずに、自分の考えをはっきりと述べ、伝えきれていなかった部分を皆で補い合いながらディベートを進めていくことがとても魅力的で、さらに国連に興味関心の深い世界の人たちと出会いたいという思いを強く抱くようになりました。
そして、その人たちと一緒にモデル UN クラスで一緒にディベートをしたり、国連ツアーに行くことができ、さらには国連で働かれている同時通訳の方とお会いできるというのも私にとって大きな楽しみの1つでした。

このプログラムは英語力に応じた 18 のレベル設定があり、自分に合ったレベルのクラスで、毎日3時間 4 技能を学べるため、午前中は自分にあったレベルの大学の授業に参加することができました。
午後は、G20のディスカッションの授業で、今世界的にも問題視されているプラスチック資源をどう減らしていくかについてそれぞれが自分の国の立場を考え、資源削減にどのように携わっていきたいか、300年後の地球はどのように変わるだろうかなど毎日違う議題でディベートを重ねました。
UNでは、教授のお知り合いで40年以上もUNに勤めていらっしゃる方とお会いする機会がありました。日本は過去に様々な過ちをおかしてしまったが今では技術や医療など他の様々な分野においても先進国になっている。そして他国で災害などが起こったときは真っ先に医療品などを届けたり、救助隊をお送りしたりと世界のためにたくさんのことを尽くしているが、国連を含む国際的な立場のなかで、今の日本はどのような位置にいると思うかということについてディベートをさせていただきました。
また、釜石のコスモス公園の甲子柿のドレッシングとジャムをプレゼントして、東日本大震災による釜石での被害の大きさ、またその悲惨な震災で被害を受けられた子供の笑顔を取り戻したいという思いから作られたコスモス公園で、これまでに私が伺ってきた地元の方々の経験談、実際に目にして私が感じてきたことをお伝えすることが出来ました。現在の釜石市は、復興により街自体はずいぶんときれいになってきています。しかしながら、震災前のような活気を取り戻すにはまだまだ時間がかかるということなど、小さな声かもしれませんが、世界に発信できたというのは私にとって大きなの経験でした。

今回の留学は私にとって語学の向上はもちろん、その他にも日本にいては分からないこと、知ることができないことをたくさん教えられたとても濃い3週間になりました。

<こひつじかい>卒業生たちの熱い夏 2019

2019年8月16日 / 未分類

夏休みも後半に入りました。夜が明けるとともにセミたちも思いっきり合唱をはじめます。
2019年夏、小・中・高、スポーツ・勉学・芸術と多種多様なフィールドで挑戦し輝いている、こひつじかいで一緒に過ごしてきた卒業生たちから、沢山の嬉しい報告が飛び込んで参りました。

●高1のK君。
彼は年長さんの頃、毎日毎日朝7時~体操をしてから、幼稚園へ登園。体操が終わると大好きな犬たちと一緒に走ったり、遊んだり。中学生、高校生になると忙しい合間を縫っては、遠足やキャンプにお手伝いにきてくれて、子ども達から大人気のお兄さんに。走り方のコツを伝授してくれたり、鬼ごっこでその俊足を披露してくれています。そんな彼は、今陸上部で大活躍。
100m 10秒97、200m 22秒65という記録を打ち出したそうです。
また 学校総体で初の準決勝進出し、学年別対抗大会でT学園として史上初10秒台。「堅忍不抜」の精神で日々練習に挑んでいます。

●高2のMさん。
彼女はスーパーロングライドで、東京から直江津まで自転車で走ったメンバー。今年のロングライドでも、サポート役として、きめ細やかに自転車の間だけでなく、生活面など沢山子ども達の面倒を見てくださいました。彼女は終わった後、「とても充実したものとなり、サポート役として参加する大変さをしみじみと感じました。」と話してくれています。学校の部活では、皇后陛下が作られたソフトボール部に所属。
この夏の私学選手権大会でサイクルヒットを記録しました。そして、相手チームのミスが目立ち、そこからの得点で2試合ともコールド勝ちすることが出来ました。と女子校でありながらも文武両道で、毎日を充実した時間を過ごしています。こひつじかいの子ども達にとっても、いつも優しく、かっこいい、あこがれのお姉さまです。

●中2のI君。
彼もスーパーロングライドで、毎年夏休みには、東京から直江津、東京から大阪など、じっくりと自転車とともに成長していきました。彼は2歳のころから斑尾キャンプやスキーキャンプにも参加。先日会ったときにも、昨日のことのようにその時の思い出話をしていました。
そんな彼は小学3年生の時からテニスをはじめ、週6日の練習に励みました。練習の成果がメキメキとでて、高学年からは、ご両親の手厚いサポートもあり、関東公認の試合に出場。とはいえ、悔しい思いも沢山し、ひたすら練習に明け暮れ、中学一年生の時にA学院のテニス部のレギュラーとして活躍。今年ついに学校史上初、全国中学選手権に出場が決定。なんと学院のHPに号外として載せていただきました。会場となる大阪まで自転車でいこうかな?なんてユーモアを交えつつも、この結果が出たのも沢山の方々の支えがあったから、と幼少期から変わらぬ謙虚で素直な笑顔で報告してくれました。

●I君と同期のS君。
とても優しい気持ちの持ち主。彼もスーパーロングライドで、I君と一緒にたくさんの体験をし、お互いに切磋琢磨して頑張っていました。そんな彼が夢中に取り組むのが野球。人一倍努力家で、この厳しい暑さの中でも、練習に明け暮れる毎日。
「ポジションはピッチャーで、バッテリーは毎回最低10kmのラントレがあって、一年生の時は死にそうになっていたのが、今では一年生を引っ張って声をかけながら走れるようになりました。このお陰か、学校のリレーでも常にアンカー、同じ学年では1番足が速くなりました。夏のグラウンドの暑さは半端なく暑いのですが、一度も倒れることなく頑張ってます。スーパーロングライドで熊谷の暑さを経験しているので、これくらいは耐えられるのだと思います。2年に上がってすぐに背番号1番を取ったので、今の目標は中学生の間に球速を10km/hアップさせ、全国レベルまで持っていくことです。バッティングも最近は調子が良く、3年生が引退したあとは、常に4番打者。ここ数試合、練習試合ではありますが、野球強豪校のスカウトが視察に来ています。」とこちらもワクワクするような話を聞かせてくれました。

●飛び立て留学JAPANでこの夏アメリカで過ごしてきたAさん。
東北震災以来、こひつじかいでは、子ども達と一緒に毎年釜石のコスモス公園を訪れています。復興プロジェクトとしてスタートし、東北の方々と一緒に過ごし、自分たちの目で見て、感じていくことがどんなに大切か、そして忘れてはいけないことをじっくりと伝えていけるようにという想いで続けています。そんな小さな想いの種が芽を出し、Aさんが、世界に向けて釜石のことをプレゼンすることができました。子ども達の力だけではできないことも、少しずつ温めていくことによって、一つの夢を形に出来た経験を報告文としてまとめてくれたので、次の記事でご紹介いたします。

●「夾竹桃物語」のコンクールで、8月6日に広島の記念式典にご招待を受け、参列したY君。
お母さまからの式典の様子などを寄せていただきました。
このY君は、一番初めに紹介したK君が絵が上手なことにあこがれたのがきっかけで、描くことが好きになり、いつもポケットに紙とペンを忍ばせていました。
写真もとってきてくださったので、改めて1つの記事としてご紹介いたします。

日本の小さな小さな会ですが、多くの方々との出会いに支えられて、東北の復興キャンプ、夏の斑尾高原キャンプ 冬の妙高高原キャンプ、バンコクドラえもんキャンプ等、子ども達のホームが増えてきました。日本にとどまらず、世界に飛び出している子ども達。仲間とともに過ごした記憶が、いまなお残り、素直に謙虚に過ごしている様子は、かけがえのない時間を共に過ごさせてもらったのだと感謝の念にかられます。2019年ラグビーワールドカップ 2020年東京オリンピックと世界が身近に感じる今だからこそ、子ども達が世界に羽ばたき、本物のグローバルに成長できるように、シンプルに、ともに1歩1歩を歩んでいこうと思います。
これからもKids & Relationの名の通り、お互いが良い影響を与え合えるように、世代の垣根を超えた絆を大切にし続けようと心に決めました。

<こひつじかい>斑尾キャンプ 番外編②

2019年8月15日 / 未分類

キャンプを一緒に過ごしてくれたスタッフの1人から寄せられたものをご紹介します。

「感動の夏をくれた子供達との出会い」

「今後の日本には本当の意味でのグローバルな人材がもっと必要だ!」と思い、英語教育事業を立ち上げようと、私は先日3年努めた会社を退職しました。
自分の事業の内容を固めようと色々な人にお会いしていた際に、知人からの紹介で、磯邊さんと出会いました。
彼女との出会いとひょんなきっかけで、私はK&R Academyの斑尾高原で実施される、サマーキャンプに参加することになりました。
そこで、私は、私の夏を変えた、夢と希望に溢れた子供達と出会うことになりました。

~本当に好奇心旺盛だね!~

私は仕事の関係で初日から参加することができず、金曜日朝、始発で斑尾高原のキャンプ場に向かいました。現地に着いた頃(8時ごろ)は、子供達がちょうど朝食を食べている時間でした。
朝食後はワークショップを実施して、運動会をするとのことでしたので、
早速、自分も運動会に備えて運動着に着替えて、彼らの教室に向かいました。
みんな(3〜6歳ぐらい)は絵日記を書いていたり、工作をしていたり、宿題のある子は宿題をしてました。
そこに急に知らない大人の男性が来たので、びっくりした顔をして、異星人を見るような目で私を見つめてきました。

そんな状況に気づいたのか、磯邊さんが私にみんなは「あなたのことをなんて呼べばいい?」と聞かれ、私はとっさに自分の名前を言いました。
「しん!でお願いします。」

磯邊さんが、みんなに、

「このお兄さんは、「しん」って言うお名前です。」

と言われました。

それから数分後、一人の子供が私のところにやってきました。
その子はまず私の外見から始まり、色々と質問をしてきました。
気づいた頃には彼からじゃれあってきて、私を彼が座っている席のグループに入れてくれました。

そこからは、子供達の質問攻めでした。
右から左、前から後と、みんなに話しかけられ、聖徳太子にでもならないと答えきれない量の質問をされました。
本当にみんな好奇心が旺盛だなと思いました。

一方で、数十分前にきた私に対して、恐怖心などはないのかとも思いました。

しかし、子供にとって、この世界全体がまだまだ、知らないことだらけで、
わからないことしかない、大人みたいに一々恐怖心や他人に対して牽制している時間はないんだなと思いました。
ありとあらゆる情報を仕入れて、自分のものにしないといけないことが多い、
彼らの探究心に心を打たれました。

~エネルギッシュこそ子どもの専売特許~

ワークショップの時間も終わり、次は運動会の時間でした。
みんなは外に出れると思ったのか、すごく目をキラキラしながら、せかせかと靴を履き替えゾロゾロと外に出てきました。
先生が準備をしている中、子供達は虫を探しにいったり、追っかけっこをしたり、縄跳びをしたりとその場に留まることなく、随時動き回ってました。

運動会の時間だと先生に集合をかけられても彼らは止まりません。
少々先生に怒られながら、みんな集合場所に集合して座りました。
障害物レースの説明を受け、いざレース開始です!
私も大人チームの一員として参加しました。

子供達と一緒に真剣勝負をしました。
キラキラ輝いた目で、「ズルだ!」とか「勝った!」とか、負けた子はちょっぴり凹んだ顔をしたりと、全力でみんな自分の感情を表に出して、自分を表現してました。
時折、表現しすぎてケンカする子たちもいましたが、数分後には一緒に混じって楽しそうに遊んでました。やっぱり子供はすごいなと改めて思いました
障害物レースをやったり、鬼ごっこをしたり、9時ごろから12時過ぎまで、全力で体を動かしてました。
(鬼ごっこいいっても今はバナナ鬼や氷鬼など色々な種類があるんですよ!)

もちろん、普段は座って仕事をしている私は、お昼を迎えるまでにクタクタでした。
でも、子供達は疲れの顔を一つも見せずに「あれやろう!これやろう!」と私を誘ってきて本当に元気だなと思いました。

しかし、一番の驚きは、彼らはその日朝6時から4キロ(のぼりとくだりのある坂道)を
走り、1時間の体操をしてさらに、遊んでいたことです。

心から子供のエネルギー量に感銘しました。

~きっかけさえあれば考える~

午後も食後はワークショップの時間とその後は外で遊ぶ時間がありました。
(疲れ果てていた私は、心の中で、もう外で遊ぶのは勘弁してくれと思ってました笑)

K&R ACADEMYでは自分で考える能力を身につける教育を行っています。
そのため、先生が何をするのかを決めるのではなく、子供達本人が、自分たちで、やりたいことを決めてやる、それで、先生が必要な作業(クイズなど)は自分から先生にお願いし、行ってもらいます。

まだ、自分からすぐに何をやるべきかと、先に考えて動くことはあまりできないものの、
先生から「自分で考えて行動してください」と言われると
子供達はおもむろに、「あっ!、あれやろうと」とぼやきながら、動き出しました。
ワークショップの時間が始まって10分もすれば、みんな自分がやるべきこと、やりたいことをしてました。

その光景は、私にとってとても不思議な光景でした。
小学生以下の子供達が自分のできる範囲ではあるものの、考えて動いていました。

そんな時に、今の大人はどうなんだろうと改めて考えさせられました。
「本当に自分で物事を選択して、動いているのか?世の中の決まりだと思い、考えずに動いていないか?」
そう強く疑問をいただきました。

さらには自分が選択した、大学進学、就職は果たして自分が考えた選択したのかと改めて自分自身が歩んできた道を振り返させられました。
子供達の元気の良さもですが、考えさせる環境があれば、彼らは素直に順応し、さらにそれをやってのけるのだと思いました。
子供達の順応力と行動力には驚かされました。
そして何よりもその環境を与えるのが大人の役目だとともすごく感じました。

~GRIT やり抜く力~

翌日はヒルクライム(30キロのバイキング)で5時半出発だったのもあり、就寝時間を普段の9時から1時間早めの8時就寝でした。
みんなは寝る直前まで元気でしたが、布団に入るとすぐに眠りについていました。
(そりゃ、あんなに動いてまだまだ元気でしたら私はびっくりです!)

翌朝はみんなしっかりと5時半の集合に間に合い、いざヒルクライムへ向かおうという感じでした。

中には待ちに待った自分の好きな自転車が乗れるとワクワクしている子もいれば、楽しみだけどちょっと不安な子もいたりと、一人一人がいろんな感情をいただきながら、集合をしているように見えました。
私は彼らがヒルクライム後にどのような顔をしているかすごく楽しみでした。

私は山登りチームに参加することになりました。
我々も数時間の山登りをして、自転車組の帰りに備え、集合場所に戻りました。
出発から6時間後(12時ごろ)に自転車組が帰ってきました。

参加した子供達が誰一人脱落せずにみんな30キロのバイキングを達成していました。
真っ先に思ったのはただただ「本当にすごい!」でした。

4〜5歳の子供が30キロの山道を上り下りするなんて信じられませんでした。

そして、子供達の顔は疲れよりも、はるかに満足感に満ち溢れた顔をしていました。
その時、まさにこの満足感、何かをやりきった時の喜びを与えることって本当に大切なんだなと思いました。

サポートした大人の方々に話しをお伺いすると、泣くもいたけど、誰一人諦めようとする子はいなかったと言ってました。
もちろん、大人の十分な安全面のサポートがあってこそだと思いますが、このような経験をしている子供と、していない子供で、いつの日か大きな差が出てくるのではないかなと思いました。

やり切る力があるのにやらせないから、やれないと思い込んでしまう。
やれないと思い込んでしまはないように、大人がサポートして見守る必要があるのだと強く思いました。
でも、本当に子供の力、やり抜く力はすごいなとただただ素直に感じることができました。

~最後に~

たった2日間でしたが、濃密な2日間を過ごすことができました。
改めて、自分を見つめ直すことができました。

「自分は何のために生きて、誰のために頑張るのか。この世に何を残せるのか。」

「子供達にとって自分はどんな存在で、彼らに何が与えられるのか。」

そんな疑問などをずっと問われる二日間だった気がします。
でも、この彼らと過ごした時間で、一つだけ答えは出ました。

「日本の子供達により良い未来を作ろう」

具体的に何をするかはまだ明確ではありませんが、一歩ずつ、子供達と一緒に彼らにとってためになるものを作っていければと思ってます。

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