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<バンコク>子育てセミナー

2016年9月30日 / 未分類

「子育ての中に詰め込もう!深イイ話 ~気づきと学びの子育て法~ 」
 
 9月19日(月)トイボックスにて子育てセミナーを行いました。今回は開催告知をせず、顔見知りのお母様方の参加となりました。同じタイトルのお話は、9月初旬に玉川テラスでのセミナーでお伝えしていましたが、ここでは少人数の利点をいかし、お母様方が日ごろ心にためていることから「深イイ話」につなげたいと考えました。お母様方一人一人の言葉で普段なかなか聞けない不安などを中心に進められるセミナーは、とても有意義なものになったのではないでしょうか。あるお母様は3月に生まれた赤ちゃんをお連れになっていました。二人目ができて大変なこともおありでしょうが、他のお母様たちは赤ちゃんにとても和まされていました。
 日本と違い海外だからこそ、子どもの初等教育をどのように考えるかが問題になっています。帰国のタイミングは自分達だけでは決められない側面があります。先のことをあれこれ思案してばかりいては先へ進めないことがあるので、まずは楽しみながらその地を愛そうとすることが良いのだと思います。
 今はすべての中心が子育てになっていると思いますが、子育てにはリミットがあります。いつまでもオムツをしている子はいませんし、いつまでも手をつないで歩く子もいませんね。だからこそ今を丁寧に生きようと、頭の片隅に置いておいてください。
 日本では似通った環境での子育てになりますが、バンコクではそれとはまた違う環境で過ごせる良さがあり、そこで考えることがあることでしょう。今日のような雰囲気のなかで時々行われるセミナーが、お母様たちの心のオアシスになると良いと思いました。
 次回は12月20日ごろの開催を予定しております。またみなさまとお話しできることを楽しみにしています。

<バンコク> パターンブロック教室

2016年9月29日 / 未分類

9月18日(日)午前と午後にわたり、パターンブロック教室を行いました。今回はコモンズ・ビル内にあるリトル・ピアという場所をお借りしましたが、ここにはカフェに併設したレッスンルームがあります。パターンブロック教室には打って付けの環境が整いました。
 午前中は5歳から8歳までのクラスです。はじめて参加する子どもが多く、パターンブロックを持ってはいるものの、使い方がわからないというケースがありました。友達同士で参加しているわけではないので、子ども達には緊張した様子が見られました。なかには戸惑うあまり「やらない!」と宣言をする子もいる、そんななかでのスタートでした。

 はじめはデモンストレーション用の大きいサイズ(マグネット付き)のパターンブロックを使いました。まずはブロックに触れ、徐々に慣れるためです。一人でブロックを触っていたところが、そのうちに仲間ができてきました。そこで「ブロックをなるべく長くつなげて」と声かけをしたら、蛇ができました。床の上での作業でしたが、みんなで立ち上がってみるとびっくり!蛇の長さにうれしい驚きでした。ブロックを積み上げていくように指示をだすと、子ども達は大きさによって安定感があるもの、倒れやすいものがあることに気付きました。

 通常サイズのパターンブロックを出して自由に遊ぶ時間を設けたあと、「はらぺこあおむし」のパターンを使いました。パターンの上に黄色、青、赤と、順にブロックを乗せていきます。先ほどのやらない宣言の子も、クラスに参加しないもののブロックに触れ、興味を持ちはじめたようでした。
 部屋いっぱいのブロック、子どもにとってはとても楽しい雰囲気です。ここからの片付けは男女に分かれての競争にしました。クラスに慣れてくるとみんなで協力でき、片づけもゲーム感覚で楽しくなりました。

 傘袋と薄紙ではらぺこあおむしを作りました。まずは傘袋を風船のように膨らませ、飛ばして遊びます。その後一色ずつ、一枚ずつ、薄紙を丁寧に丸めて入れていきます。一色入れたら縛ることを繰り返し、針金で足を付けたら、はらぺこあおむしが出来上がりました。
 バンコクバージョンに少しアレンジしながら、はらぺこあおむしの絵本を読みました。蝶になる前にはどこに散歩の行くでしょう?そんなお話を交え、子ども達が知っているタイ・バンコクについて確認してみました。どの子も、単純でも形になった工作が楽しかった様子で、大満足ではらぺこあおむしを大事に持ち帰りました。パターンブロックも楽しめたようで、お迎えにいらっしゃったお母様方を見た途端、子ども達はパターンブロックの話をしていました。後でバンコク在住の知人が「はらぺこあおむしを片手に持った子たちを見かけ、すごくうれしそうにルンルンと歩いていた」と知らせてくれました。こんな気持ちで帰ってくれたことを人伝に聞くことができ、とてもうれしくなりました。

 午後は2歳から4歳のクラスです。ここではお母様方も一緒に進めました。あらかじめ、スタッフの方がお部屋の壁にパターンブロックの作品の写真を飾ってくださり、小さな子ども達を迎えます。まずは大きいパターンブロックに触れ、自由に遊ぶことからはじめました。ブロックを積むという指示を出すと、不安定ながらお母様と一緒に挑戦していました。2歳児には特に、誤飲の注意が必要です。また、誤ってブロックを足で踏んでしまうと思わぬ怪我につながることへも注意します。そしてそもそも、物を足で踏んではいけないことも、小さなときからきちんと教えなければならないでしょう。こういったことをお母様にしっかりとお伝えしました。

 クラスの様子を見ていると、それぞれの親子に子どもとの接し方があるもことがわかり、興味深く思いました。そこにはそれぞれの良さがあるのです。そして、パターンブロックを介した親子のコミュニケーションの良さも改めて感じました。今回一人、お母様と一緒ではなく自分だけで参加する子どもがいました。パターンブロックに慣れていて、はらぺこあおむしのパターンにブロックを乗せ、その上にブロックを高く積み上げ、まるでバンコクの高層ビルのようだねと話しました。
 このクラスでもはらぺこあおむしを作りました。細長い短冊状の色紙をテープでとめて輪をつくります。途中、右手に赤い輪を通す、左手に青い輪を通すなど、左右を教えることも取り入れました。最終的に6つの輪をつなげ、あおむしにします。黒い輪を頭に見立てる以外は自由につなげました。ただの輪だったものが、同じことの繰り返しであおむしに変化する。子ども達もお母様方も驚いていました。

 お稽古の締めくくりとして、はらぺこあおむしの絵本をバンコクバージョンにして読み、蝶になるところでは子ども達に蝶になってもらいました。今回はお母様方が子どもとのコミュニケーションを上手にとる助けとして、パターンブロックを活用することが一つの目的でしたが、この年齢の子ども達の場合、お母様達が一緒でないと違う発見ができると思いますので、ぜひまたお稽古をしたいと思いました。
 次回のパターンブロック教室は12月17日(土)にリトル・ピアにて開催予定です。年齢によってクラスの目的が異なりますが、それはパターンブロックが発達に即して活用できることを表しています。子ども達がどんな表情を見せてくれるのか、とても楽しみです。

<バンコク> 巧緻性を通じての学びのクラス・小学校受験クラス

2016年9月29日 / 未分類

 9月17日(土)ニコラボにて巧緻性を通じての学びのクラス(午前)、小学校受験クラス(午後)を行いました。午前中の工作では、テープのとめ方やのりのつけ方、はさみの切り方など、極めて基本的なことを丁寧に繰り返しやることを目的の一つとしました。まず土台を築くことが、このクラスの開催目的なのです。
 細長い短冊状の色紙を輪にして「人」を作りました。顔の部位一つ一つを確認し、学んでから、肘を表現したり洋服のデザイン(スカートやズボン)にも気を配り作りました。この後、お絵描きをしたり、様々な材料で次から次へと色々なものを作りました。
 工作をしている間、お部屋にゴム段のゴムをつなげたものを椅子にかけて作ったサーキットを設けました。子ども達が作業に必要な道具を取りに行くときに、このゴムをくぐったり飛び越えたり、指示通りに動くのです。
 全員で床の上に大きな木を作りました。材料の紙を切るときははさみを使わずに手でちぎるようにしました。大きな木の下には象などの動物を作って置き、葉っぱは折り紙をびりびりに破ったもので、青々とした木を表現しました。先ほど作った人も置き、目の向きで上を見ているのか下を見ているのかを表しました。
 子ども達が大好きな、お店屋さんごっこをしました。はさみを駆使してお金を作ります。一枚一枚丁寧に世界一のきれいなお札と言って色塗りをする子がいれば、とにかくたくさん作ろうとする子もいて、性格の違いが現れます。封筒でお財布を作るときは、わざとお札がぴったり入らないサイズにしました。どのようにしたらお札を入れることができるか、工夫のしどころです。このように準備したお財布とお金を使って遊んだお店屋さんごっこでは、置き換えを学ぶことができました。

 工作の合間に年長さんがハートを作り、それでブレスレットを作っていました。隙間時間で遊びを作る、これはとても大切なことです。遊びを作るということ、そのときに生活のなかで身近なものを用い、道具の使い方を学ぶこと。子ども達に学んでほしいと願っています。そこに丁寧さがプラスされるとなお良いでしょう。

 午後は指示行動を加えた小学校受験クラスです。簡単なことも、指示を正確に聴いてできるでしょうか。基本的なことを生活の中で丁寧に行ってほしいと思います。難しいペーパーにも取り組みました。難しいというのは、聞き取りが難しいという意味です。聞き取らなければならないことを聞き取ることができる、それを叶える環境を考えなければならないでしょう。子どもがわからないことがあったときに「わからない、でも知りたいな」と思う気持ちを育ててほしいと思います。
 小学校受験クラスと言っても、表面的なことに意味はなく、丁寧な作業ができるか、きちんと待つことができるかなど、土台を固めることが大切に他なりません。背伸びをせず年相応に育んでいくことが大切なのだと、忘れないでほしいと思います。
 お弁当を持って、午前から午後まで通して受講した子ども達もいましたが、少しも疲れた様子はなく、楽しくてあっという間といった具合でした。生活をきちんとし、年相応の知識を育めば、どこの国からでも小学校受験をすることはできる。大切なのは子どもらしさを失わないことだと、どうか覚えていてほしいと思います。そして、子どもが興味をもち、好奇心を掻き立てられる環境づくりを是非整えてほしいと思います。準備の準備をすることこそ、親子ともに学ぶことができる素晴らしい時間です。

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