<こひつじかい>お正月の締めくくり

2022年1月9日

《お正月の締めくくり》
人日の節句である1月7日に恒例行事ともなっている七草粥をお正月の締めくくりとして、子どもたちと作りました。
雪道の中、寒さに負けず元気いっぱいの子どもたちが集合しました。

《春の七草ってなんだろう》
まずは七草を一つずつよく観察し、込められている意味も学びます。
「芹、薺、御形、繁縷、仏の座、菘、蘿蔔」とみんなで声に出しながら一つひとつ絵を描いていきます。
普段から小さなことにも興味を持つ子どもたちは今日もたくさんの発見をしていきます。子どもたちからは「緑の色が全部違う!」「根っこは何本あるかな。数えてみよう!」「よく見ると葉っぱに小さな毛が生えてる」「1本の茎から葉が全部出ているね」と次々に声があがります。
子どもたちは、絵を描きながらお野菜についての学びも深めます。七草を普段食べる機会が少ないからこそ、1つのお野菜からの学びも大きいです。薺の別名はペンペン草、仏様のお席みたいだから仏の座、菘はカブの葉のこと、蘿蔔は大根のこと、などと毎年参加している子どもたちは、込められている意味などさらにプラスαの知識を、そして初めて参加する子どもたちは初めて知ったことを声に出し学んでいく姿が見られました。

《お料理を通しての学び》
食材だけでなく、使用する調理器具も観察して絵を描いていきます。
土鍋ひとつとっても、土鍋は何からできているのか、土をどのようにしたら固くなるのか、なぜ蓋に小さな穴が空いているのかなど、子どもたちからはたくさんの質問の声があがりました。沢山のお友だちと一緒に行うお料理は、お友だちの発言から自分にはなかった新たな気づきや疑問を知ることのできる機会にもつながります。子どもたちにとってお料理は単に「作って、楽しい!おいしい!」のではなく、思考の連続、学びの場であり、五感を通して得た知識の吸収力はとても早く改めて食育の重要性実感させられました。

《微塵切りもお手のもの》
お絵描きが終わると、いよいよお粥作りの始まりです。子どもたちは七草を細かく切る作業を行いました。
お野菜によって、包丁で切る時の音が異なることに気がついたり、刻むことによって生じるお野菜の香りを楽しみました。
もちろん幅広い年齢層で同じことを行うため作業スピードに差が生じることもありますが、年上の子たちが手伝ったり、教えることにより沢山あったお野菜をあっという間に切り終えることができました。
微塵切りに奮闘している間に、お粥の準備も行います。子どもたちは「鰹節の香りがする〜」とさすが。鋭い嗅覚です。
お粥に、みんなで小さく微塵切りした七草を混ぜたら出来上がりです。

《一升分のお粥を完食》
今回は一升のお米を使ってお粥を作りました。出来立て熱々のお粥をまずはそのままいただきます。
「お正月に食べ過ぎて負担のかかった胃を休める為に七草粥を食べる」と七草粥を食べる意味を分かってはいるものの、あまりの美味しさに子どもたちからは次々に「おかわり〜!」の声があがります。二杯目からは、梅干しや、昆布、鰹節など好みの味付けをし、一升分のお米を使ったお粥をあっという間に完食しました。

《お絵描きクラスの描き初め》
美味しく頂いた七草粥の効果は抜群でお昼休みには半袖で元気に外遊びをし、午後は画用紙に七草のスケッチをしました。七草の色は「緑」でも、一人ひとりが作り出す緑の色は異なります。新1年生の子どもたちは自分の目で見た緑の色になるように上手く色を調節し混ぜており、この子どもたちの色の感じ方、そして表現力には驚きました。

《美味しく頂いた七草粥で力をつけて》
集中力を切らさずに、一日、五感を使って日本の伝統の文化を体験し、愉しむことができました。
昨年に引き続き、まだまだ予断を許せない状況ではありますが今週末から始まる五感磨き遠足やキャンプ、普段のお稽古や食育を通して子どもたちがより一層成長することを期待しています。今年も心身ともに健やかに過ごすことができますように。

《アルバム》
2022.1.7の写真はこちらです。お子様との会話の種にお使いください。
アルバムはこちらから⇒K&R 七草がゆ
閲覧期限:1月15日

磯邊季里 @ 2022年01月09日 07:51 コメント: (0)

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