<子育てセミナー>「子育ての中に詰めこもう!深イイ話」

2016年9月9日

 9月5日(月)に玉川テラスで子育てセミナーを行いました。東京は台風の影響が懸念されましたが、まるで真夏に戻ったかのような晴天、暑い日となりました。
 いつものように、ご参加の皆様にはまずレジュメのなかの「このセミナーが終わった時に、どうなっていたら最高ですか?」という質問に答えていただくことからはじめました。今のような便利な世の中ではメモをしなくても済むことが多いですが、人は書くことで頭の中が整理され、それは能動的に人の話を聞く助けとなるものです。日頃から書くことに慣れるよう、心がけてはいかがでしょうか。

 台風が多い季節ということもあり、自然災害への備えについて意識が高まっている方が多いと思います。この夏、きれいな虹を見る機会に何度も恵まれました。それは楽しい思い出となった反面、かつて日本ではこんなに虹を見ることができただろうか?という、自然環境の変化を思わせるものでもありました。日々忙しいなかでも、こういった自然のメッセージを気にかけたいものです。備えや準備は災害に対してだけすればよいのではなく、日常生活のなかでも必要なことです。
 さて、今回のセミナーのタイトルに「子育ての中に詰め込もう!深イイ話」を加えました。「深イイ話」は、テレビ番組から生まれた言葉でご存じの方も多いと思います。現代の子育てには情報が多い分迷いや悩みが多く、日々の子育てにストレスを感じるお母様はたくさんいらっしゃいます。そんななかでも、偶然出会えたちょっとしたよいこと、よいものに気付くことができたなら、そのときに「やった!」と思えたなら、きっと生活が変わってくると思います。そんな宝物を子ども達にも伝え、子ども達の宝物にもなるように広げていけると良いと思うのです。

 例えば、セミナー会場に飾られた花に目をやると、入り口にはススキ、テーブルの上には、リンドウ、オミナエシ、キキョウ、ワレモコウがあります。全部で4通りの活け方になっていて、それぞれの良さがあるものです。花を見ていると、今週一週間が良い気分でスタートできたと感じることができます。今回はお手洗いで活けさせていただきましたが、たまたま洗面台が鏡張りになっていて、正面だけではなく裏側を見ながら活けることができ、作業が楽になりました。
 また、花は今朝の市場で買いましたが、以前に比べると秋の花の種類の多さに驚かされます。「秋の花」と言われてもなかなか目に入ってこないほどで、子どもにとっては尚更だと思います。
 
 続いて、参加された皆様にとっての「修行」「子どもと共にする修行」を伺いました。「苦行」という言葉が出る一幕もありましたが、あれこれ考えながら自分自身で目標を決め、日々漸進されている様子が伺えました。辛いことばりではなく、できれば好んでできることが大事だと思います。「修業」と「修行」という違いについても認識を新たにしました。 
次に笑顔についてのお話をしました。笑顔は自分のためではなく他人のためにあり、心をほぐしてあげる要素があると言えます。子どもは大人に笑顔や笑いがないと不安になる生き物です。ご家庭のなかで、お母様方が作り笑いではなく心から笑える時間があるととても良いと思います。
 以上のようなお話しをうけて、参加された方からは「子どもに言葉で伝える大切さや、親が笑顔でいないと子どもは不安になることを再認識した」「どんなに忙しくても原点を大切にしたい」「メンタルの面での準備を心掛けたい」などの感想が寄せられました。ほんとうに、このようなセミナーをやってよかったとしみじみ思います。しかしそんな子育ても、期間限定です。今を楽しんで、シンプルに考えて当たり前のことを一つ一つ丁寧にやっていく、これに尽きると思います。
 かけがえがなく大切だからこそ時々不安になる子育て。そんなときはふと立ち止まって肩の力を抜いてみましょう。「気づきと学びの子育て法」はいつもすぐ傍にあるのですから。
 

磯邊季里 @ 2016年09月09日 15:36 コメント: (0)

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