<こひつじかい> 絵画展に入賞しました。

2016年12月25日

一年を締めくくる12月のある日、お稽古場にとてもうれしいお知らせが飛び込んできました。こひつじかいの子ども達が描いた絵が、コンクールで賞をいただいたのです!

 お稽古では日ごろから絵を描くことに重きを置いています。まだ言葉を使っての表現が難しい年齢の子ども達にとって、絵を描くという手段で自分が感じたことを表現できたら、その喜びは子ども達にとってその先の様々な原動力になるのではないでしょうか。お稽古の時間中だけではなく、季節ごとの遠足やキャンプなど、出かけた先のどこででも(机などなくてもへっちゃらで!)、ちょっとした時間をうまく活用して頻繁に描く機会を設けています。何事においてもまずは繰り返し、身近に、どんどんやってみるうちに、少しずつ上手になり、自信につながり、そしてもっとやってみたい!(描いてみたい)と思うようになるものではないでしょうか。子どもがこのような気持ちになるまで、大人は導くべきだと思います。絵を描くには描くものをよく観察することになるわけですから、小さなころから「よく見る」経験があることも大切なポイントになります。よく見ることができる子どもは「よく聞く」ことだって上手なはず。小学生になるための準備として、よく聞けることはとても大切だと断言できます。

 今回賞をいただいたコンクールは「自己表現力コンクール」というものでした。「私のたからもの」というテーマのもと、絵画・幼児部門に応募したのです。このコンクールは、子ども・親・指導者対象に開かれ、自分で感じたり考えたりしたことを自由に応募できるもので、「自分を表現する楽しさ」を体験できることを大きな目的としています。絵画以外にも俳句・短歌・詩・作文・小説・漫画・版画・ダンスなど、部門が多岐にわたっていることも特徴の一つです。そして作品の優劣を判定して終わるのではなく、応募作品全てに講評指導を付けて返却されるのです。ひとり一人の作品に丁寧に応えてくださる、教育的意味合いの強いコンクールであると言えます。入賞作品はその年度の作品集に掲載され、書店にて販売されます。

 こひつじかいの子ども達がいただいた賞は次の通りです。
優秀賞 「ぼくのゆめ-絶対に野球選手になる!-」錦織 賢史朗
    「かいぞくせん」矢内原 翔

入選  「フクロウのキャンディこうじょう」奥原 航英
    「ぱぱからのおくりもの」矢内原 新
    「国旗オリンピック」野原 寿真
これらの作品は12月17日の表彰式で表彰されました。
表彰はありませんが
佳作  「ぼくのゆめ」矢内原 啓
    「水族館大好き」野原 寿美玲

 12月17日(土)の授賞式は東京タワーのすぐ隣のビルで行われました。審査員の先生方の紹介にはじまり、俳句・川柳・短歌・詩・作文・・・と順に表彰されていきます。絵画の部は表彰式の半ば、休憩の後でした。休憩の間、授賞式に参列した4人の子ども達が今見てきたばかりの東京タワーを描いていると、写真部門の審査員の先生がそばにいらっしゃり、「僕が撮った東京タワーの写真より、君たちの絵の方がいいね」とほめてくださいました。
 いよいよ表彰です。名前を呼ばれると一人ずつ舞台へ上がり、自分の作品や名前がスクリーンに映っている前で賞状をいただきます。みんな臆することなくニコニコと笑顔で舞台に上がり、立派に賞状をいただきました。最後は受賞者全員が舞台上で記念撮影です。4人お揃いの蝶ネクタイで並んで写真におさまりました。

 会場を出るとまた目の前には東京タワーがそびえたっています。そのまわりを走ったり、ご家族と写真を撮ったりして過ごしました。
 主催の方に「良い作品がたくさん送られてきてびっくりしました。ありがとうございます」と言っていただきました。このお言葉の通り、応募した絵の一枚一枚に、丁寧であたたかな講評をいただきました。子ども達が伝えたいと思って描いたことがどのくらいお伝えできたのか不安がありましたが、講評から、きちんと子ども達の気持ちが伝わっていることが感じられ安堵いたしました。

 日頃から何度も何枚も、ほんとうに何枚も何枚も、描いてきた子ども達の絵が、審査員の先生方のお目にとまる絵になったと言えると思います。子ども達にとってどんなに自信になり、「もっと描きたい!」につながることでしょう。そう思うと、本当にうれしい気持ちでいっぱいです。これからも、すてきな心の眼を持って、描いていってほしいと願っています。

磯邊季里 @ 2016年12月25日 13:06 コメント: (0)

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