<こひつじかい>たけのこ堀り遠足

2017年4月22日

春陽に包まれた静かな田園調布駅に、子供達の声が少しずつ集まります。今日はたけのこ掘り。

子供達は「今年もたけのこを沢山掘りたい!」とわくわくしています。全員揃うと、小学生と小学生以下の子供達でペアを作りました。小学生は、今日1日責任を持って、ペアを引っ張らなければなりません。小学生は小さい子たちの手をしっかりと握り、列に並んでお父様お母様にご挨拶をして出発しました。電車では、アメリカじゃんけんやマッチ棒といった手を使った遊びで盛り上がりました。田園調布を出発してから約1時間、航空公園に到着しました。20度越えだったので、駅に出ると子供達は「暑い!」と声を上げていました。バスに乗って15分、終点に到着しました。しかしまだ到着ではありません。たけのこ掘りをする竹林までは長い道のりがあります。小学生は暑さで歩くペースがゆっくりになりそうなペアの子を一生懸命引っ張っていました。

やっとのことで到着すると、井上さんにご挨拶をして、早速たけのこ堀りです。軍手をはめ、自分で持ってきたシャベルを持って準備が整うと、井上さんからたけのこの掘り方を教えていただきます。お話を聞き終えると、チームに分かれて、土からちょこんと芽を出したたけのこをいろいろ見ながら「これが大きいかなー」と探し、一生懸命掘っていきます。お兄さんお姉さん、井上さんの力もお借りして、たけのこの下方にある赤いプツプツが見えてくるまで掘っていきました。赤いプツプツが見えてくると最後は、大きなスコップを使って採りました。採ったたけのこは普段スーパーで見るたけのこより全然大きく、子供達は一生懸命たけのこを抱えて「いそべっち採れたよー!」と自慢していました。

たけのこ掘りの後は、待ちに待ったお昼ご飯です。家族に美味しいたけのこをごちそうするため、汗だくになりながら、たくさん働いた子供達はお腹もペコペコです。みんなで円になり、お母様が作ってくださったおにぎりと井上さんに作っていただいた若竹煮とたけのことワカメのお味噌汁をいただきました。竹林の中でみんなで採れたてのたけのこを食べられるのはとても贅沢な時間でした。みんなどんどんおかわりをし、最後には大きなお皿とお鍋に入っていたお味噌汁も若竹煮も空っぽ、子供達から「もうないのー」と言う声が上がりました。

その後、今日のたけのこ堀りの絵を竹林の中の切り株で描きました。大きなたけのこが印象的だったのか、紙いっぱいに大きくタケノコを書く子や、一生懸命掘っている姿を書く子など、様々でした。

さて、春分の日かその後の満月の後の最初の日曜日である4月16日(今日)は、

イースターの日です。絵を描き終えると子供達と一緒にイースターの絵本を読みました。
そのあと、竹林でイースターエッグ探し。竹林のいろいろなところに隠された卵をみんなで探しました。100個の卵はあっという間に見つかり、卵の中のラムネやビー玉を子供達は喜んでいました。

自分で見つけた卵を大事にリュックにしまい、井上さんに挨拶をして出発です。たけのこ堀り、イースターエッグ探しではまだまだ終われません。普段なら、どこでも遊び場に変え、走り回って遊ぶ子供たちですが、「竹林の中は絶対に走ってはいけない」というルールがありました。なぜなら、足元には、顔をのぞかせたばかりのたけのこが沢山!全部、井上さんが大切に育てたこどもたちです。みんながお昼ご飯を食べている間にも、新たにどんどん生えてきていました。踏んでしまわないように気を付けながらそっと歩く、子供達にとってはたけのこを掘るよりも難しいことでした。というわけで、帰る時間まで思いっきり遊ぶべく、航空公園へと戻ります。小学生はペアの小さな子供達を励まし、手をひきながら進んでいきました。航空公園に着くと、バスの中での疲れた表情はどこかへ吹き飛び、きれいな芝生の上で、時間いっぱい遊びました。鬼ごっこをしたり、お花を摘んだりして楽しみ、最後にいそべっちが買ってきてくださったアイスクリームを食べました。

あっという間に帰る時間です。
長い電車の旅を終え、田園調布駅につき、先生やお兄さんお姉さんにご挨拶をして、井上さんの畑で育てている長ネギと自分で掘ってきた筍をもって解散しました。

初夏を思わせるほどの暑さ、雲ひとつないお天気に恵まれ、今年はたけのこ不足と言われているのが噓のように、たくさんの筍を採ることができました。中には一人で4キロ以上採った子もいて、全員で採ったたけのこの重量はなんと約90キロ!それぞれのご家庭でどんなたけのこ料理に変身するのか、楽しみです。

磯邊季里 @ 2017年04月22日 08:06 コメント: (0)

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