世界同時マラソン

2017年4月20日

朝の8時30分、子ども達にとってもお父さんお母さんにとっても初めての集合場所となる横浜アリーナ裏の河川敷に集まりました。今日の参加するイベントは、世界同時マラソンです。世界同時マラソンとはイタリア発祥のマラソンイベントで、29年の歴史を持ち、毎年本国では7万人の市民が参加して行われます。その名の通り本国だけにはとどまらず、ナイロビなどの紛争地を含む世界150都市で、単なるマラソンイベントではなく平和を愛し環境保全への思いを広める目的を持つマラソンとして世界中で愛され続けています。ゆったりとした開会式と簡単な説明を終え、しばらくすると1km部門のレースがスタートします。1km、3km、12kmの3部門に分かれており、1km部門は一番短いレースとなります。スタートライン手前ではこひつじかいから参加する1人の女の子をサポートするためにその子の周りをお友達が大勢囲み、賑やかな一かたまりの群れができていました。それはえらく心強かった事でしょう。運営のおじいさんのスタートの合図とともに、並走してみんなで隊を崩さないままスタートラインを切ります。スタート前は不安な表情を全面に出していた女の子もスタート後には表情と足取りの調子を変え、楽しそうな様子が伝わってきました。そのまま河川敷のコースを走り、500m地点でUターンをし、帰りも笑顔でお祭りのように賑やかな様子を保ったまま全員が一団となってゴールすることができました。1km部門は始終楽しそうな様子でレースを終えることができました。

12kmは1時間を超えるレースとなるためその間に3km部門がレースを終えます。3km部門には我々大学生も参加させていただき、自分たちにとっては久しぶりの運動となりました。自分についていくらか書かせて頂くと、優勝を心底から狙っていたので最前列を陣取り、スタートの合図と同時に後ろに抜かれないよう先頭をキープするようひたすらに駆け抜けたのですが、300mほどで腹に痛みを感じはじめ、気持ちはしっかりと先走りするものの、足は回らず、いつしか先頭集団に追いつかれ、抜かれ、最終的には全体の6分(ろくぶ)ほど後ろの位置に落ち着いてしまい、青菜に塩といった様子でした。自分の非力加減に憮然としながら息だけを荒げ、必死の思いで折り返し地点を過ぎ、帰りは体も慣れ始め腹痛も減り多少ペースは速まったものの、多少のタイム短縮に留まり、そのままゴールとなりました。子どもたちにとって、はじめての本格的なマラソン大会、先頭集団の若い男性陣の勢いよいスタートダッシュに引っ張られて短距離走のように走り出しました。しかし、さすがにそのペースを維持するのは難しく、息が上がり、脇腹の痛みとの戦いが始まりました。ちなみにこの誰しもが経験したことのあるランニング時の腹痛、調べてみたところ右の脇腹が痛いのは肝臓が揺れて横隔膜が引っ張られるから、左の脇腹が痛いのは脾臓が全身に血液を送ろうとするからだそうです。

一番苦しくなってきたころに、折り返し地点を通過して戻ってくる仲間たちとすれ違い、声をかけあうことで、ペースを持ち直すことができました。ようやくゴールが見えてくると、最後の力を振り絞り、全力で走り切りました。子どもたちは息が整うと、まだ走っている仲間のところへ応援に戻ります。最後に、1時間ほど前にスタートしたりさパパの姿を見つけ、みんなで並走してゴールしました。レース中に口では「やめたい」と我々に吐露していたりさパパもさすがは毎朝ランニングしているだけあり、完走して無事我々への冗談に終わりました。目標タイムの70分も切ることができ、子ども達からも労いの声が上がっていました。

3部門を終え、こひつじかいからは何人かの入賞者が輩出され、メダルを受け取り、初めて参加した世界同時マラソンを無事全員が完走することができました。周りの参加者の走る様子、自分のタイム・順位をみて、次回は今回を上回れるようそれぞれ新たな目標をたて、帰路につきました。

磯邊季里 @ 2017年04月20日 14:42 コメント: (0)

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