<こひつじかい>田植え遠足

2017年6月8日

雲ひとつない晴天の朝、「おはようございます!」という元気な挨拶と共に、田園調布駅には子供達が徐々に集まり、賑やかになってゆきます。今日は田植え遠足。子供達はつばが広めの帽子を被り、洋服の中も水着を着て準備は万端です。子供達は「今年もカエルいるかな」と駅からそわそわしていました。ペアを作って、お父様お母様にお別れのご挨拶をし、電車に乗り込みます。横浜駅での乗り換えは混雑しており少し距離がありましたが、ペアできちんと手を繋いでスムーズに乗り換えることができました。

「まだかな」「早く着かないかな」と、早く田植えをしたり遊びたい子供達の声が上がる相鉄線に揺られること30分、ようやく海老名駅に到着しました。子供達は飴を舐めて糖分補給をして、バスに乗り、田植えをする城山公園へと向かいました。到着すると、子供達は田んぼまでの道のりを、前のお友達と距離が開かないように、ペアの子の手を引っ張って一生懸命歩いていました。

田んぼにつくと、水着にTシャツ、サンダル姿になり田植えの準備を万端にして、お茶摘み遠足でもお世話になった松本さんにご挨拶をしてお話を伺いました。松本さんはお米に関してのお話をしてくださったり、田植えの方法を教えてくださいました。

田植えでは主にもち米とうるち米の二種類に分かれるということ、各地域ごとに『あきたこまち』や『ひとめぼれ』など様々な品種があり、今回伺ったレンゲの里では『さとじまん』という神奈川県産の品種を植えていることや、苗を二本ほど取り、シャープペンのように持って植えるということをお伺いしました。スタッフの指示に従って子供達は田んぼに入ってゆきます。毎年田んぼのグジョグジョした感触を気持ち悪がる子がいるのですが、今年はそのような子は一人もおらず、逆に「気持ちいい」という子がいるほどでした。ここ数年、スタッフの方が、子供達が田植えをスムーズに出来るように田んぼにメジャーを張ってくださっていたのですが、今年はさらに進化して、メジャーに赤と青のラインがひかれており、より一層植えやすくなりました。

子供達はスタッフの方やお兄さんお姉さんに手伝ってもらいながら青のラインにまず苗を植え、その後赤のラインに植え、一歩下がってメジャーをずらしてまた青のライン赤のラインと植えていきました。初めは植えても苗が倒れてしまったりとあまり上手に 出来ませんでしたが、子供達も植える本数が増えるごとにきちんと植えられるようになりました。1本1本の苗を大切に真剣に植える姿や、上手に植えられた時の弾ける笑顔は、とても輝いていました。

田植え作業が終わるとみんな腹ペコです。泥を洗い、お弁当を食べる城山公園へと向かいます。途中で湧泉に立ち寄り、子供達は澄んだ水で軽く水遊びをしたり、ウスバキトンボやシオカラトンボを観察しました。この付近は蛍が有名で夜には蛍の綾なす光がとても美しいそうです。公園に着くと、お弁当をいただきました。子供達は沢山働いたからか、あっという間にお弁当を完食しました。お弁当の後はお絵かきタイム。この公園には錦鯉が泳ぐ綺麗な池があり、子供達はその周りでそよ風に吹かれながら今日の田植え作業の絵を描いていました。全身泥んこになったお友達の様子や、一生懸命苗を植えている自身の様子など、一人一人個性あふれる絵でした。

お絵かきタイムの後は待ちに待った公園での自由時間。子供達は朝から沢山働いたのに、まだまだ元気で、公園で目一杯遊んでいました。皆でネットに乗って磯辺先生に揺らしていただいたり、長い滑り台を滑ったりととても楽しそうでした。あっという間に帰る時間になり、子供達は着替えておやつを頬張って出発です。電車やバスの中では皆くたくたで、寝てしまう子も沢山いました。

田園調布での解散は、子供達はぴしっと背筋を伸ばして先生のお話に耳を傾け、元気にご挨拶してお父様お母様の元へ。

今回の体験で子供達は、農業の大変さや日本の主食である『お米』の作られ方を直で体験し学びました。強い日差しのもと、泥んこになってお友達とおこなった田植えは貴重な思い出になるでしょう。実際に体験したからこそ学べたことが沢山あったと思います。このような実際の体験を大切に、次の世代を担う子供達に成長していってもらいたいです。

磯邊季里 @ 2017年06月08日 18:04 コメント: (0)

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