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<子育てセミナー>「夢中になって遊ぶ!」

2018年5月22日 / 未分類

 5月14日月曜日に玉川テラスで子育てセミナーを行いました。

今回のテーマは遊びについてで、副題に「遊んで五感を磨き、社会性を育ませる」を挙げました。度々取り上げてきたテーマです。それだけ、子ども達にとって遊ぶことがとても重要なのです。子どもの遊びについてはいくらでもお話しできるほど、子ども達の成長に様々に関わり、どんなご家庭でも身近なものであると言えるでしょう。お稽古場に来ている子ども達は普段からよく遊んでいて、とても楽しそうな表情をしています。何か道具がなくても自分達で遊びを生み出すことが出来ています。そんな子どもなら当たり前のようなことも実際には危ういのが今の世の中で、だからこそセミナーでお話ししたいと思っています。
 本題に入る前に、いつものようにお母様方に「セミナー後にご自身がどうなっていたいか?」について書いていただきました。今回はじめてお越しになった方もいらっしゃるので、ここは丁寧にお伝えしたい点です。自分で書く機会が減った今の生活、その弊害や書くことで得られることなど・・・。いつもお話ししていることですが、今回はそれに加え、ある小学校の授業で一人一台のiPadを使用し始めたことについて、親としてどのような準備をしていくべきかについても触れました。
 
 さて、本題です。子ども達との日常生活のなかでどんなふうに遊んでいるか、お母様方に思い出していただきました。そもそも「遊ぶ」って、どんなことでしょう?改めて考えてみる時間が、子育てセミナーの鍵とも言えます。
 日本には、昔から伝わってきたすばらしい遊びがたくさんあります。手先の器用さや集中力を養うものとして近年見直されてきてる遊びは、伝統的な遊びに多く見られ、折り紙や塗り絵、けん玉、お手玉などがすぐに思い出されます。 
 こうした様々な昔ながらの日本の遊びには、小学校受験で求められる要素が詰まっていると言えます。子ども時代に経験しておくべき事柄の多くがこういった遊びで得られるからこそ、「遊びは子どもの仕事」と言われてきたのかもしれません。ただしなんとなくではなく、真剣に本気で遊ぶことが肝要です。そこに関わる大人も、もちろん。
 遊びというテーマだけにではなく、子育ての悩みのほとんどにかかわってくるのが「良い子育てとは何か?」という問いだと思います。日頃必死に子育てをしてるからこそ、ときどき改めて思い返してみなければ曖昧になってしまうものかもしれません。今の世の中には多様な考え方があること、これをしっかりと頭に入れることが大きなヒントです。 
 セミナーの途中でお母様方に、子どもの頃にどんな遊びをしていたのかを聞いてみました。自然の中で遊んだり、お人形遊びをしていたり・・・お答えになるどのお母様も、とても楽しそうな様子だったことが印象的でした。子ども達がいつか大人になり自分の子ども時代を振り返ったときにも、同じように楽しそうな表情だと良いですね!そして子ども達と一緒になって遊べる時期は、実はそう長くはない・・・そんなことも時々ふと思い出せば、お母様方の背中をそっと押してもらえる気持ちになることでしょう。

<こひつじかい>お茶摘み遠足

2018年5月20日 / 未分類

5月12日(土)、天気は快晴。涼しげな装いの子どもたちとともに、4本の電車とバスを乗り継いで、神奈川県秦野の「わさびや茶園」へお茶摘み遠足に出かけました。茶園までの道のりはおよそ2km。緩やかな山道を一歩一歩、しっかりとした足取りで歩く子どもたちの額にうっすら、汗が滲みます。


茶園に到着後はいざ茶摘み! 明るい緑色の葉が二、三枚ついた新芽をチームに分かれて探します。ついつい目移りしてしまいますが、あちこち探さず一箇所に集中するのが肝。どのチームが一番早くカゴをいっぱいにできるか、競争です。チームのお兄さんやお姉さんたちに「これどう?」「見て!これいい感じでしょ!」と、笑顔で見せる子どもたち。摘みたての茶葉をかじってみると、ほのかにお茶の味。でもやっぱりちょっと苦いかも?

お茶摘みの後は、待ちに待ったお弁当、そしてお絵描きの時間です。美しい青空の下、茶畑の上の土手に上がり、みんなで仲良く並んで絵を描きます。

絵を描き終わった頃に、揚げたての茶葉の天ぷらを頂きました。

お次は、流しそうめんです。竹で作られた流しそうめんの滑り台の上から、茶園のお兄さんがせっせとそうめんを流してくれます。みんな集中して待ち構えますが、気を抜いているとスルリとお箸の間をすり抜けてしまいます。なかなか上手にお箸が扱えない小さな子たちも一生懸命そうめんを捕まえ、「やったー!」と大喜び。

満腹になったところで、茶葉工場の見学です。茶園で収穫された茶葉はすぐに工場の蒸し機にかけられます。その後、茶葉を揉む機械によって何度も揉まれ、最後に乾燥します。子どもたちは茶園の方のお話を真剣に聞き、茶葉が収穫された状態から出荷前の状態になるまでの様子を実際に機械を間近で見て、学びます。

新たな知識を得た後は、元気に川遊びの時間です!水に足をつけて涼しむ子、カニを探す子、転んで全身びしょ濡れになる子、皆銘々に楽しんでいる様子。たくさん汗もかいたので、着替えをして、茶園を後にします。

バス停までの距離は2km。疲れたからといってのんびり歩いている暇はありません。駅に着き束の間のおやつ休憩をした後は、さすがに疲れが出たのか皆お互いに寄りかかってグッスリ。無事田園調布駅に戻って来たら、解散です。遠足のしおりに、自分たちで摘んだ茶葉、川で拾ったカニetc.たくさんの思い出をお持ち帰り。苦労して積んだ茶葉で淹れたお茶はさぞ美味しかったことでしょう!

日本ならではの表現、五月晴れ、森林浴などなどで心も身体もあらわれ、しっかり子供達が、五感をフルにつかうことが出来た大切な春の1日でした。

<東北キャンプ>4日目

2018年4月25日 / 未分類

朝7時。起こすまでもなく自分達で起きて台所にやってくる子ども達。お母さんが、にぼしのたっぷり入ったお味噌汁と釜石スタイルのお赤飯を用意してくださいました。大きな甘いお豆を入れて蒸したお赤飯。東京の子ども達が知っているお赤飯とは異なるので、最初は『これは何?』と戸惑うもおいしい!といってパクパク食べていました。朝摘んできたワラビを合わせて、東北最後の朝食を心から楽しんでいました。

朝食の後は、公園で最後のひと遊びをし、お父さんと一緒に神社へ。神社では獅子舞に頭をかまれ、お願い事をしてきました。皆とても強く印象に残っているようで、この日の日記には獅子舞の話をしている子が何人かいました。
神社から帰ってきたらピザ作りです。昨年も体験している子たちは、ピザを伸ばすのもこなれたものです。ソースや具も上手にアレンジして、いざ釜へ。出来上がったピザもうまくスライサーでカットして食べていました。中には、『もっと食べたい!1枚じゃ足りない!』という食いしん坊も。それくらい自分で作ったピザはおいしいのですね。

ゆっくりする間もなく、帰りの身支度です。洞泉駅を12時19分に出発する電車に遅れまいとバタバタと準備をし、お父さんとお母さんにメッセージカードを渡してお別れし、いざ帰路へ。電車が到着するまでの時間に、お父さんに聞いてもらおうと一生懸命練習してきた英語の自己紹介や釜石の紹介を披露することもできました。

洞泉席から新花巻までの電車内では、宮沢賢治の『注文の多い料理店』を読みました。『これからこの本のモデルになったレストランに行くよ』というと、『えぇ!じゃあ扉は9個あるの?』、『えぇ!じゃあ僕たち食べられちゃうの?』とドキドキしていました。少し不安そうな顔は、なんだか子どもらしくほほえましい光景でした。

予習を終えたころ、新花巻駅に到着です。駅からタクシー2台で童話村へ向かいました。童話の扉や賢治の勉強部屋など色々なスポットがあり、各所で実際に宮沢賢治のお話に出てくる鳥や天然石、動物などについて学びました。

童話村を見終えたら、待ちに待った『山猫軒』を目指します。300段以上の階段には、『雨ニモマケズ』が一文字ずつ貼ってあり、それを読みながら登ります。『あと半分だ!』などと言いながら皆各自で読みながら頂上へ。そこに山猫軒がありました。『あー!絵本で見たみたい!』と興奮気味の子ども達。『食べられちゃわないといいね』という大人の意地悪な言葉にドキドキした表情を見せながら扉をあける子ども達。なんと入り口には本当にクリームと牛乳、香水が置いてあり、それを見た瞬間皆が『わぁぁぁぁ!』と叫んでいました。無事に食べられずに済みましたが、子ども達は非日常を体で感じることができたのではないでしょうか。

山猫軒でご飯を食べた後は、新花巻駅に向かいました。いよいよ東北キャンプも終盤です。17時19分の新花巻駅発の電車がやってきました。ハードスケジュールを終え、後は東京まで戻ります。新幹線の中では最後のお勉強タイム。みんなちゃんと宿題終わりましたね!

20時。やっとご家族が待つ東京駅に到着です。ハードな3日間、皆よく頑張りました!普段できないことをやった充実感にあふれた、とても良い思い出になったことでしょう。


今回のキャンプでは、子ども達だけでなく我々大人も学ぶことが多いキャンプでした。つくしはピザにのせて窯焼きする場合は、ハカマを取らなくても食べられるそうです。ご存知でしたか?東京の便利な生活に慣れ、なんでも手に入ると思いがちですが、実はそれを引き換えに多くのことを見失っているのではないかとハッとさせられました。忙しいなかでも少しだけでも時間をとって普段はつくらない料理をしたり、普段は通らない道を通ったりする。そんなひと手間が人の経験値をあげるのだろうと思いました。
みる・聞く・触れる・においをかぐ・味わうの感覚を一人一人の持つ五感を開いて、自然を感じ楽しむこと、子ども時代に味わっていることは、将来の糧にきっとなるでしょう。身体全体で自然を感じること、今まで知らなかった自然界の面白さや不思議さを体感する事が出来る環境のある東北キャンプは、子ども達の心の中にきっと宝となっていると思います。子ども達の体験をとおして、楽しく主体的な学びができるように手助けすることが私たちの役割ではないかと思いました。一人一人の心や体の状態に合わせたプログラムの中で、人から教わったものとは違って、釜石の方々からの温かい受け入れで学びが深まっていくでしょう。自然や人との分かち合いこそ、正解や優劣にこだわらない中で、子ども達はお互いの意見や考えを伝えたり、他人の違った意見を受け入れ、認め合うようになって、この充実した釜石の週末を過ごし、ちょっぴり成長したことでしょう。
大好きな東北、大好きなお父さん・お母さんほか、MR.らば やラグビー選手の方々、来年2019年ワールドカップの年、沢山学んで帰ってきたいと思います。

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