【食育・ワジック教室】第4回は秋のホクホク御膳
2024年10月27日
秋コース第4回は視覚をテーマに、初参加の小学2年生の子をはじめ7人で、秋のホクホク御膳を作りました。
献立
●ゴマ鯖の竜田揚げ
●羽釜ご飯
●しめじと人参の味噌汁
●小松菜とお揚げのお浸し
●かぼちゃの天ぷら
●大学芋
●旬のくだもの 柿 シャインマスカット
《とぎ汁の変化にも注目》
まずは2チームに分かれて羽釜で炊くお米の準備をしました。ここでは研ぎ汁の色に注目し、1回研ぐごとに汁をボールに移して見てみると、子どもたちは、白濁の具合を牛乳→カルピス→ポカリスエット→水で薄めたポカリスエット→お水!と色を身近なものに例えて表現していました。このようにして色の変化を楽しむとともに、それがよく研げているかのバロメーターになることをじっくり確かめられました。
一方で研いだ時に手についたり机に散らばったりしたお米は、子どもたちにとってその感触だけでなく指で掴むことが苦手な場合が多く、放置されがちです。そんなときは、「お米ひと粒には7人の神様がいるから大切にしなきゃだね」と声がけするのですが、今日は
「米と言う漢字は八十八と書くから88回の手間がかかってるものだから大事にしないとだもんね」と小学生が言ってくれたので、みんないつも以上にお米を集める努力をしていたように見えました。
《次々繋がる子ども達の発想力》
つづいて、野菜の観察をしてから、それを切る作業に移りました。
観察では、偶然ある子がウサギのように人参を食べる仕草をしたことと、ある子がさつまいもを頭に乗せてみたことが重なったのをきっかけに、ならば、とさつまいもを半分に切って黄色いお耳のウサギにみんなで変身!野菜の話からウサギに繋がるなんて予想外でしたが、こうしてさつまいもは皮と中身で色が違うことをみんなで楽しく共有できました。
切る作業は、包丁の使い方や切り終えた後の置き方のレクチャーを聞いてから取り組みました。切るものは本人のリクエストに沿って分担しましたが、硬い野菜でも次第に包丁の刃先と刃元を交互に動かすコツを掴み、余計な力を入れずに切れていました。
《どこが変わったかな?》
頑張って野菜を切り終えたら、お絵描きをしました。切る前と後の野菜や開かれたゴマ鯖を描きながら、食材の特徴を掴んでいきます。
描き始める時に、揚げたらどんな色になるかをみんなで予想したさつまいもは、描き終わる頃には綺麗な黄色になっていました。油と火を使うと色が濃くなるんだね、と不思議そうな子どもたちでしたが、揚げたてを食べたくてウズウズ。残念ながら熱々でそれが難しいと分かると、代わりに味付けの砂糖を味見して我慢する姿にはこちらも笑ってしまいました。
ゴマ鯖は骨抜きに挑戦しました。どこに骨があるのかをよく見て、狙いを定めて一本一本丁寧に取り除いていきました。
その他の調理も終えたら、最後に自分たちでテーブルセッティング・盛り付け・配膳をします。目の前のご飯に今でも飛びつきそうな1番年下の2歳さんを、1番年上の2年生さんが隣で引き止めながら支度を終えたところで、いただきますをしました。
その身体にどうやってその量が入るの?とびっくりする程、みんなもりもり食べていました。綺麗な姿勢で、綺麗に御膳を食べ終えました。
《アルバム》
2024.10.26の写真はこちらです。子ども達の楽しそうな様子を感じてください。
アルバムはこちらから⇒20241026「秋のホクホク御膳」
閲覧期限:2024年11月2日