<バンコク>巧緻性を通じての学びのクラス

2016年6月2日

5月23日(月)、25日(水)、26日(木)の3回にわたり、年長さんを中心に巧緻性を高めることを目的としたクラスをしました。顔見知りの子ども達が集まって来て、東京でも着目している食育をテーマとした制作をしたり、ペーパーをしました。新しいヤマトのりをもらった子ども達はうれしそうに制作します。円柱を使って、顔を作ったりお洋服を作ったり、キツネやタヌキなどの動物を作ったり、同じものを使いながら変化を楽しみました。
 前回の2月に比べてどの子どもにも大きな変化が見受けられました。年中さんから年長さんに進級したことや、弟や妹が生まれてお兄さんお姉さんになったことでモチベーションがぐっと上がったのだと思います。また、このクラスでの再会を楽しみに待っていてくれたことを感じましたが、だからこそのんびりしていた子は手早くできるようになり、早かった子には丁寧さが加わったのだと思います。クラスの回を重ねることで子ども達と指導する側との関係性ができ、こちらの注意を子ども達が素直に聞けるようになりました。毎回のりなどの文房具が少しずつ増えて道具が整い、子ども達の効率が上がったことも良い循環を生んでいると思います。
 25日のクラスはぐっと人数が増えました。年少さんも一人参加しましたが、早く行動でき、お話しもきちんと聞けていました。こうしたことは年齢に関係なく、お家でのしつけによって出来るものなのだと改めて思いました。
 大人数でもお兄さんお姉さん達が年下の子ども達を引っ張っていき、お手本になろうという気持ちでお稽古に取り組んでいることがわかりました。おやつの代わりに持って来てもらったお弁当を、とても楽しそうに会話をはずませながらいただいている様子からも、とても良い雰囲気でお稽古に取り組めていたと思います。

 昔話の「桃太郎」と「浦島太郎」の歌を歌ってみましたが、知らない子や知っていても歌詞があやふやで言葉の意味がわからない子がいました。歌をしっかりと歌えるようになると、お話しが言えるようになるので、ご家庭でお父様やお母様が一緒に歌い、子ども達が楽しく学べるようにしてあげてくださいね。
 5月は日本では母の日がありましたので、母の日をテーマにしながらお母様と一緒に遊べるものを作りました。お母さんの絵を描き、お母さんのお仕事やお母さんが使うものへ話を持っていきます。自分達でクイズを考えるようにして、自分が作ったものを発展させる提案をしました。
 3回のクラスを通じて、同じものを繰り返し作ることの大切さをお伝えしました。ついあれこれ手を広げてみたくなるものですが、繰り返し取り組むことで出来ることが増え、バリエーションを楽しめるようになります。この点をお母様方にご理解いただけたようで、とてもうれしく思います。
 毎回、クラスを進行させていくうえで、文具をご提供くださる企業のお力など、バンコクでの活動をお支えくださる方々に改めて感謝いたします。お絵描きが楽しい、工作が楽しい、そんなふうに子ども達がわくわくしながら学べる時間を、これからも作って行きたいと思います。
 

磯邊季里 @ 2016年06月02日 15:20 コメント: (0)

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