<こひつじかい>たこあげ・どんと焼き遠足

2019年1月13日

明後日の小正月を控え、今日は凧揚げ&どんど焼き遠足です。

「どんど焼き」とは小正月(=1月15日)の火祭り行事です。「左義長」とも呼ばれます。
田んぼや空き地に、長い竹や木でやぐらを組み、その中に藁・茅・杉の葉など燃えやすいものを詰めてどんどやを作ります。家々から持ち寄ったお正月の松飾り・注連縄・書き初めなどを積み上げてどんどやと共に燃やし、残り火で柳の木や細い竹にさした団子やお芋を焼いて食べ、健康と幸福を祈ります。
「どんど焼きの火にあたったり、焼いた団子を食べれば、その1年間健康でいられる」「紙片が高く舞い上がると字が上達する」などの言い伝えもあります。

前日の予報からお天気が心配されましたが、今朝の空模様ではなんとか持ちそうです。
多摩川駅に集合した子どもたちは、出発する前に体を動かします。準備体操をして、走ったりスキップをしたり。体がポカポカになると、組分けをし、ママパパたちにハグをして、さあ出発です。
今回は、自転車組、歩く組、電車バス組に分かれて行きます。歩く組と電車バス組は、自分より年上のお兄さんやお姉さんがいないので、ほんの少し緊張した面持ちでしたが、すぐにペアをつくり、楽しそうに歩き出します。

電車バス組は、多摩川駅から蒲田駅まで電車で向かい、そこからバスで六郷土手まで、そこから少し歩いて到着です。
電車で一番前に乗った子どもたちは、運転手さんが手を振って挨拶をしてくれたことに大喜びで、笑顔で手を振り返します。電車に乗っている間は、前面の窓から見える線路を眺めながらお友だちと楽しくおしゃべりをして過ごしていました。
バスを降りてから河川敷に向かう道のりでは、歩道の縁石をバランスをとりながら平均台のようにして歩いていました。

目的地である多摩川六郷橋緑地に着くと、凧揚げ名人のおじさんたちが、とんびの形をした凧を揚げていました。古くから六郷地域に伝わる郷土玩具「とんび凧」です。
畑の農作物や、河原で干す魚を荒らすカラスなどを追い払うために使われていたことが、その形の由来です。
1mほどの金色のとんび凧や、本物と見分けのつかないような実物大の茶色いとんび凧が揚がっていました。
糸を結ぶ作業中のおじさんの手にある、手描きで彩られたとんび凧を間近に見ることができ、子どもたちは興味津々に凧を見つめていました。

少し経つと「ヤッホー!」と声が聞こえてきます。自転車組の子たちも間もなく到着しました。続いて歩く組もやって来ます。
河川敷に着くと、まず凧に絵を描きます。何を描いてもよい、と言われた子どもたちは、真っさらな凧に自分の顔や好きな動物などを描き、凧を彩っていきます。
絵が描き終わった子から、凧揚げ名人のおじさんに引き解き結びを教わり、凧糸を凧に付け、凧揚げをします。
初めは凧を上手に風にのせることができず、揚がりません。しかし、一度で出来なくても出来るようになるまで粘り強く、凧糸を引っ張ってみたり、走って自分で風を起こしてみたりして、凧を揚げようと続けます。
一度コツを掴むとすぐに出来るようになり、子どもたちは凧揚げに夢中になっていました。
みんなの凧が大空の海を泳いでいました。

凧揚げの後はお弁当の時間です。
凧揚げの様子や、どんどやの絵を描いたり、おおたっちと体幹トレーニングをしたりしながら、どんどやの着火の時を待ちます。

どんどやに火がつくと、
火はメキメキ、バチバチと快活な音を立てて盛んに立ち騰り、煙は霧のように辺りを漂い、灰と化した小片が舞い上がります。
子どもたちはその様子に圧巻され、火の勢いにびっくりする子、怖がる子もいましたが、それだけ力強くパワーをもらったように感じました。

火の勢いが静まる頃に、蒲田警察署と交通安全協会による交通安全祈願凧揚げが始まりました。ピーポくんから交通安全コミックをもらい、凧を受け取って、再び凧揚げです。
朝より少し人が増えたからか、凧糸が絡まってしまうことが多くありました。5人の凧糸が絡まった時には外すのが大変でしたが、凧揚げ名人のおじさんに教えて頂いた引き解け結びのおかげで、凧から凧糸をいったん外し、何とか縺れた糸を解くことができました。
凧揚げに慣れた子どもたちは凧糸を出し切って、高く揚げることができました。

凧揚げの後は各々持ってきたおやつとみかんを食べ、遊びながら焼き芋が出来上がるのを待ちます。おにごっこでは、子どもたちみんな、翔太お兄さんにすぐに捕まってしまいました!

待ちに待った焼き芋がついに出来上がり、みんなで頂きました。焼き芋が持つ甘みがとても美味しかったです。
帰る時間が迫っているので、急ぎ足で帰りの準備をします。
火がなかなかおさまらず、お芋を焼き始めるまでに時間がかかったので、行きに歩く組みだった子たちも、復路は電車バスで帰ります。
自転車組を見送ってから、電車バス組も出発です。
まだまだ元気が余っている様子もありましたが、バスの揺れにウトウトする子もいました。

電車バス組が多摩川駅に着くと、なんと自転車組は先に到着し、待っていました!
たくさん遊び、エネルギーを使ったにもかかわらず「へっちゃら!」と自転車をこぐ子どもたち。よくがんばりました。

遠足にぴったりのお陽さまに、凧が上がるのに十分な風。お天気に恵まれて良かったです。
そして七草がゆ作りに続くどんど焼きで、また一年、元気いっぱいに過ごすことができそうです!

磯邊季里 @ 2019年01月13日 11:52 コメント: (0)

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