<こひつじかい>七草・七福神巡り

2019年1月7日

今日、7日は「七草粥」の日です。
せり、なずな(ぺんぺん草)、ごぎょう、はこべら、ほとけのざ、すずな(かぶ)、すずしろ(大根)の七草を入れたお粥を食べる習慣があり、お正月の御馳走で疲れた胃腸を休ませる意味があります。冬の時期に不足しがちな、青菜を取る習慣を自然から新しい生命力を得て、無病息災と長寿を願う習慣に載せるという先人の知恵ですね。
七草粥は正月行事として定着していますが、本来は1月7日の「人日(じんじつ)」の日に行われる「人日の節句」の行事で、五節句のひとつです。

さて、朝お教室にやって来た子ども達は、「あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。」とご挨拶をしてから、早速、富士山の形の箸帯を作り始めました。
したたるように青く、山頂が雪におおわれた富士山。自然がもつ緑色に彩られた富士山。陽に輝いた富士山
。イメージから描かれる富士山は様々な顔をしていました。


続いて、子ども達は「亥」の書き初めを一人ずつ交代で行いながら、七草と水仙とセンリョウの絵を描きました。
まだ土の中に根や茎が埋まっている七草と、茎頂から根端まで姿が見える七草、それぞれをじっくり眺め、葉っぱはどんな形かな?こっちの葉っぱは少し色が明るい!など発見を重ねつつ、そして七草を覚えるべく指折り数えて名前をつぶやいて書き進めていました。七草を空で言えるようになったでしょうか。

絵を描き終わった子たちは2階へ移動し、土鍋の絵も描き、ついに七草粥作りです。
包丁を持ち、まな板の上で七草を細かく切っていきます。
包丁は気をつけて扱わなければならいものであると分かっているので、手を怪我しないように慎重に作業を進めていきました。小学生のお姉さんたちがお手本を見せてくれたり、側で切り方を教えてくれる姿は頼もしいです。
自分たちが切った七草を、お粥の入った土鍋に入れ、あとは手遊びやゲームをして出来上がりを待ちます。

ついに出来上がった七草粥は大人気で、みんなで「いただきます」をしてから間もなく、次から次へと「おかわり!」の声が上がりました。
1人あたりお椀3〜7杯分、みんなで土鍋5口分をあっという間に完食しました!!

その後のおやつにはりんごと干支カステラを頂きました。
亥の形のカットが入っており、亥の型枠の周りの生地を剥いでいくと、なんと亥の「模様」が「形」となって現れます!
上面に貼られた金箔が剥がれてしまわないように、そしてカステラの形を崩してしまわないように、と楊枝を使って器用に亥を探していました。
七草粥もりんごもカステラも美味しく、大満足の様子です。

お腹がいっぱいになり元気が回復したところで、東京タワーをゴールに、広尾から七福神めぐりをしながら、歩いて向かいます。
氷川神社(毘沙門天)、栄久山大法寺(大黒天)、十番稲荷神社(宝船)に足を運びました。
お参りをし、各々、思い思いにお願い事をしたことでしょう。
その後の長い道のりも、東京タワーがところどころ姿を現し、ゴールに向かうモチベーションを高く持ち、段々と脚が疲れてはくるもののワクワクしながら目的地まで頑張って歩くことができました。最年少のキンダーの子たちも本当に一生懸命歩ききりました。彼らの頑張りに、ほかの子ども達も刺激され「もう少しだよ!頑張ろう!」と自然と声を掛け合っていて、それぞれの成長を垣間見ることが出来ました。

近づくほど大きくなっていく東京タワーにみんなは興奮気味。疲れも忘れているようでした。
街から「あ、みつけた!」と目を向けるとかわいらしく在る、普段観る姿とはまた違い、インターナショナルオレンジと白の鉄骨で出来た電波塔は近くで見上げると迫力があり、凛として建っていました。

エレベーターで展望台へ上がりますが、ここでもまた、鉄骨の間から見下ろす景色と、エレベーター内のライトの演出に楽しんでいる様子でした。
ついに展望台に到着すると、エレベーターから飛び出すこどもたちはまっすぐ窓の方へと駆け寄って行きました。どの方向も澄み切った青空が広がっていて、スカイツリー、レインボーブリッジ、六本木ヒルズ、そして私たちがどのあたりから歩いて来たのかも観ることができました。

楽しい時間もあっという間。お迎えの時間となり、こどもたちは満足気に、あと少し、と歩き出します。
下りもまた楽しいエレベーターの時間を経て、ママたちの元へ急ぎ足。
七福神めぐりの中で頂いた御朱印と氷川神社の方から頂いた紙風船をもらい喜んでいましたね。

さっそく紙風船で遊ぶ子、外の雪ではしゃぐ子の姿は元気いっぱいで、自分たちで作り、みんなで美味しく頂いた七草粥の効果はバツグンのようです!

今年も、健やかに過ごすことができますように。

磯邊季里 @ 2019年01月07日 08:21 コメント: (0)

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