<こひつじかい>スキーキャンプ3日目
2019年3月27日
まだ明けきらない朝の青い光と、きりっと澄んだ空気が流れる朝、早くも子どもたちの足音が廊下に響きます。
昨日一日中スキーをして、沢山遊び、お勉強もしてくたくたになったものの、折り紙を折ったり、いそべっちと一緒にラジオ体操をしたり、おともだちと楽しそうに過ごしていました。
今日は検定の日です。「今日はテストだよね?」とほんの少し緊張気味に話す子ども達は、午前しっかり練習できるように、朝ごはんをもりもり食べます。
雨の予報がありましたが、食堂の窓からは青空が見え、ひと安心です。
午前の練習は、午後の検定に備えて、トレインで滑って行くだけではなく、本番と同様、コーチのお手本の後に一人ずつ滑って行く練習もしました。
数時間の中で集中をしてがんばって練習していました。
お昼ご飯は、ミートソースパスタです。
お洋服にソースを付けてしまうとゲレンデに出れなくなってしまうので、こどもたちはいつも以上に慎重に食べていました。
お代わりをする子も沢山いて、エネルギーを沢山蓄え、午後に備えます。
そして午後、ついに本番です。
雪がちらつき、強風の心配もありましたが、リフトが止まらないようにと祈りつつ、本番直前の練習をします。自信満々の子、不安そうな子、緊張している子と、検定に対する気持ちは様々でしたが、コーチのアドバイスをしっかり聞いていました。
本番では、自分のちからを発揮すべく、みんな真剣に滑っていました。
この3日間だけでも、初日からは想像もつかないかっこいい滑りを見せてくれます。
検定が終わると、あとは思い切り滑ることができます。残りのスキーは、技術向上とともに何より楽しんで滑ってほしいです。
午後、少し早くスキーを切り上げて、お土産を買いに出ました。
自分の気に入ったものをお土産にしたり、家族のみんなにとあれこれ考えて楽しそうにお土産を選んでいました。お店で買ったお土産とともに、このスキーキャンプでの色々なお話も素敵なお土産として持って帰って来てくれることと思います。
夜ご飯は生姜焼き。がんばった子どもたちは沢山食べていました。小学生のお兄さんが作ってくれた「泣かないで、泣かないで、美味しく食べようよ~」という歌につられて、こどもたちはみんな笑顔でご飯をいただきます。初日になかなか食欲がなかった子も、顎を活発に動かして沢山食べていました。
そして、今日はRちゃんのお誕生日です! おめでとう!
朝からおともだちが「おめでとう」と声をかけてくれて、夜ご飯のあとにはケーキを用意してみんなでお歌をうたい、お祝いしました。
溢れんばかりの笑顔で幸せそうでした。
思い出に残るお誕生日となったことでしょう。
お誕生日のお祝いと同時に、この3月に小学校、高校、大学の卒業を迎えた3人のお兄さん、お姉さんにも卒業おめでとうをしました。
彼らも、今回の初心者チームと同じところからスタートしました。それぞれの道に進みつつも、こうして時間を作って、先輩としてお手伝いに来てくれることは、こひつじかいにとってかけがえのない宝物です。いつもみんなのリーダーとしてキャンプや遠足で子ども達を引っ張ってくれる彼らも4月からは新しい環境の中でさらに逞しく、自分の好きなこと、やりたいこと、夢に向かって羽ばたいてくれることを願っています。
この3日間で、自分で気が付いてできること、毎日やることも少しずつ習慣になってきました。子ども達は日々逞しくたくさんのことを学び身につけていく力を持っているので、我々大人たちは彼らが自分たちで学べる環境を用意することが大切だと、いつも再確認させてもらっています。
いよいよ明日は最終日です。
思い切りのびのびとスキーをして、スノー運動会で存分に体を動かして楽しみます。
パパママたちに会った時に、3日前とは違った、成長した子どもたちの姿が見られることと思います。