<こひつじかい>第8回Super Long Ride 2019

2019年7月11日

碓氷峠チャレンジ

第8回スーパーロングライドのテーマはヒルクライムです。

今回は軽井沢の碓氷峠にチャレンジします。

初めて自転車に乗ることができるようになってからまだ半年。

はじめはバランスをとる、ブレーキを踏むなど基礎的なことからスタートをしてから現在まで、それぞれが練習を重ね、通算走行距離は300キロを優に超えています。子どもたちの成長スピードに驚きますが、数字で見ると、相応の努力を積み重ねていることが分かります。

ヒルクライム成功にむけて

 ヒルクライム前日

それぞれの予定をしっかり終え、その足でそれぞれ現地へ向かいます。

朝からみんなを迎える準備をしてくださっていた先発隊のおかげで、到着後はすぐに宿舎でBBQがはじまりました。

BBQでは明日のためにと大きな口を開けて、沢山お肉をほおばり、軽井沢の新鮮な夏野菜も美味しくいただきました。

子ども達の表情からは、これまで積み上げてきた自信と明日は絶対に碓氷峠を登りきるという意思が窺えました。

高校生・中学生をリーダーに仲良く交代で入浴すると、あっというまに全員が就寝しました。

 

 ヒルクライム当日

いよいよ当日、子どもたちは元気よく起床しました。

残念ながら雨が降っていたため、朝のお散歩は中止となりましたが、朝食をしっかり食べるといよいよ勝負服(自転車用ウエア)に着替えてスタート地点のおぎのやへ向かいました。

ここで当日入りのメンバーと合流です。次々と車から降ろされていく自転車の台数に周囲からの注目も集まります。

 出発前に、まずは後ろから車両が来た場合「車!」、対向車が来た場合「対向!」と大きな声で全員が伝えることなどのルールを再度確認、約束しました。

ヒルクライムスタート

  序盤戦

Aチームから順にスタートしていきます。

スタートから碓氷峠に差し掛かるまでの道のりは緩やかな登りとなっており、幾多の鍛錬を積んできた小学生の子どもたちにとっては何度もない道のりであり順調に走破!一方で幼稚園生はひたすら上り続けるということの大変さをスタートして初めて実感したようで、どんどん必死な表情に変わっていきました。碓氷峠の入り口に着くころには、雨も上がり、雨対策の服は暑すぎ!身軽で碓氷峠に臨みます。

  中盤戦

 ここからいよいよ184のカーブを誇る碓氷峠の入り口に差し掛かります。

子どもたちにそれぞれ意気込みを聞くと「すごい坂だけど楽しみ!」、「早く走りたい!」などやる気満々の様子。大人の伴走者に意気込みを聞くと「ゴールまでもつかな?」など不安を口にするパパもいらっしゃいました。

いよいよ碓氷峠に挑戦。スタートからカーブの度に元気数を数えていく子どもたちの姿が見受けられ1から30までの道のりは順調そのもので誰一人遅れることなく、第一チェックポイントのめがね橋に到着。涼しいとはいえ、雨に打たれ汗だくの状態になっているので自分の思っている以上に体力が消耗しています。

しっかり糖分や炭水化物を摂取し、この後の走行に備えます。

休憩を終え、次にチェックポイントは100個目のカーブ地点。

ここから急激に坂道が急になり、どんどん子どもたちの体力を奪っていきます。

安定の走りを見せていた各班の子どもたちですが、徐々に会話もなくなり必死にお父さんお母さんと一緒に登っていきます。

しかしここでも感心をするのは子どもたちの集中力です。スタート前の掛け声を忠実に守り、止まってしまうこともありましたが、すぐに立て直す姿はたくましいの一言です。

また、今回最年少の男の子も年上のお兄さん、お姉さんに負けじとついていく姿が大変印象的でした。

多少の差は出たものの、無事に100個目のカーブに到達しました。

 終盤戦

傾斜、カーブにもずいぶん慣れてきたので、ここから先は一気にゴールに向かいます。

各グループが最後の追い込みに向けて、スタートをしました。

序盤同様に快調に走行をしていましたが、140から165個目のカーブでは体力、気力に加え勾配も最も苦しい時間となりました。

普段は余裕で独走するA班の子どもたちも苦しい表情になり、B、C班にはあまりの苦しさに涙がこぼれる子もいました。

しかしながら「どんなに苦しくても足だけは止めない!」そんな思いが子どもたちからは見受けられ、ペースダウンをしながらも、必死にカーブを一つずつ走破していきます。

この時、子どもたちだけでなく、ここまでの道のりを必死に支えてきた伴走者のスタッフやお父さんお母さんもかなり苦しかったです。

しかし目標はただ一つ、間近に迫ったゴールを目指して大人同士、子ども同士だけでなく全体で励ましあっている姿はまさにチームとなっておりました。

最も苦しい場面を乗り越え、残すカーブもあとわずか。

ゴールの見えた子どもたちは再び元気を取り戻し、ラストスパート!

A、B、C班が次々と頂上にたどり着き、最後は最年少の男の子が見事に登り切り、全員でゴールとなりました。

ゴール地点では子どもたちでなくお父さんお母さんも涙が見えた感動のゴールとなりました。

全員が無事にゴールをした後は、軽井沢名物「おぎのや」の釜めしをおいしく食べて碓氷峠のヒルクライムは終了となりました。


ヒルクライムを終えて

全員が大きな事故もなく、励ましあってたどり着いた景色は言葉では表現することのできないものであり、同じ汗をかき、同じ苦しい思いをした分だけ絆が生まれるということを実感した瞬間でもありました。

いよいよロングライドもクライマックスに入っていきます。

今回で手にした大きな自信を自転車だけでなくすべてのことに結び付けてほしいと心から願っております。

磯邊季里 @ 2019年07月11日 20:48 コメント: (0)

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